ピアノの指くぐりで音が切れる!「肩関節」をラクにしてスムーズに

ピアノの弾き方・練習法

今、自分の運営する教室にレッスンに来ている子で、どうも「指くぐり」のぎこちない子がいます。

指番号3→1のくぐりはまあいいのですが、4→1となると音が途切れてしまう。

ン?と見ていると、肩から腕全体が固まってしまっているんですよね。

指くぐりについては、腕の動かし方についてこちら⇊の記事にも書きました。

今回は、肩関節についてまとめてみようと思います。

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指くぐりは「指をくぐらせない」が基本

まずは、指くぐりの仕方を簡単にまとめます。

指くぐりの基本は、「指をくぐらせない」ことです。くぐらせない、というか「くぐらせすぎない」ということでしょうか。

指番号1の指、つまり親指を手のひらの下へグイっともぐらせるのではなく、肘をすっと横へ移動させることで、自然に1の指が弾きたい鍵盤の上へ来るようにします。

つまり、親指だけを動かすのではなく、肘の助けも借りて指くぐりをするということですね。

関連記事詳しくはこちらの記事をどうぞ。

この記事⇈では肘のことしか書いていませんが、今回は、肘につながる「肩」についてまとめていきます。

指くぐりには「肩」も重要

冒頭に登場したレッスンに来ている子、肩から腕にかけて全体が固まってしまっているような感じです。

指くぐりをしない普通に弾いている手の形のまま、指くぐりをしている状態。なので、指番号4→1とくぐらせるときには、完全に音が途切れます。

「肘をすっと横へ動かして・・」といっても、肩関節が固まっていてはそれもできないんですよね。

「肩関節」ってどうなっているの?

肩の関節がどのようになっているのか。まずはそこからまとめます。

上腕骨が肩関節に至っているわけですが、その上腕骨の頭は肩甲骨の外側にある「関節窩」にくっついているような状態になっています。

札幌里塚病院「肩の構造について」より

関節って、骨のくぼみにもう一方の骨がカポッとはまっているようなイメージがありますが、そうではないということですね。

肩の「関節窩」もくぼんでいるんですがとても浅く、上腕骨の頭部分にすっぽりとかぶさるような深いくぼみではありません。

上腕骨の頭部は関節上腕靱帯で固定されています。

靱帯でつながっているだけなので不安定。なので、外れる、なんてことも起こるんですね。

その代わり、可動域が広い。腕を上下させたり前後に動かしたり、回すこともできますよね。しかも大きく。

これが、ピアノを弾くうえでも重要だということです。

指くぐりをするときの肩との関係

上に、指くぐりをするときは「肘をすっと横へ移動させる」と良いと書きました。

この「肘をすっと横へ移動させる」動き。これは、肩関節の回転によって行われます。

肩関節は、腕を回転させる役割も持っています。だらんと腕を下げた状態で、上腕をクルックルッと回すことができますよね(連動して前腕も回ります)。

指くぐりをするときの肘の動きは、この肩関節の回転によって起こります。

「肩」を意識していないと、肘の動きはスムーズにいかないわけです。

肩関節を固めてしまわず、必要な時にすぐ対応できるよう、ラクにしておくことが大切ですね。

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「肩関節」を意識した指くぐりを

指くぐりをスムーズにするには肘の動きがポイント。そしてそれは結局「肩関節」をラクにしておくことが重要。

その、肩関節をラクにする方法はどうすればよいでしょう。

「肩関節」をラクにする方法

「肩関節」をラクにする方法。それを、『ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』から引用します。

手のひらを脚の方へ向けたまま、腕をぶらさげてみてください。次に、親指が動きをリードするようにして、手を鍵盤に運んでいき、そこで手が演奏するときのポジションになるように、前腕を内側に回転させてください。

(中略)

ここで、もう一度腕をぶらさげて、手のひらが後ろへ向くように、肩関節の回転からくる筋肉の緊張をすべてゆるめてあげてください。親指ではなく、手の甲で前腕の動きをリードするようにして、手を鍵盤まで運んでみましょう。最初にやり方に比べて、このほうがずっと楽な動きで、手が小指の方へ傾くこともないのではないでしょうか。

『ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』P.91より

腕をだらんと下げたときに、余分な力の入っていない自然な状態では、手のひらが後ろを向きます。

「きをつけ!」をした時のように手のひらが内側を向くのは、肩関節を回転させている状態です。

肩関節が自然な状態にあるのはどのような状況か。上の引用を試してみるとよいのではないかと思います。

肩関節を自然な状態にしてピアノを弾くことは、必要な時に必要な動きをさっと行えるようにするために大切なことです。

関連記事上の引用はピアノを弾く基本の手の形を作る方法と同じです。

「肩関節」をラクにして指くぐりをしてみよう

上に挙げた方法で手を鍵盤の上に置いてピアノを弾く形にし、指くぐりをします。

例の「肘をすっと横へ移動させる」を肩関節の回転を意識してやってみると・・・

どうでしょう、肩が柔らかく動き、楽にできるのではないでしょう。

指番号3→1や4→1、右も左も、速く弾いてみたり、長く連続して弾いてみたり・・

いろいろやってみて、確かめてみてください。

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ピアノを弾くときは肩のことも考えよう!指くぐりだけじゃない

今回は、指くぐりをスムーズにすることについて「肩関節」に焦点を当ててまとめてきました。

「ピアノの弾き方」といったこうした記事を書くときは常々思うことですが、結局ピアノは指だけで弾くものではない、ということですね。

今回は「肩関節」についてでしたが、もっと言ってしまえば、肩甲骨につながっている鎖骨、そしてその先の胸鎖関節についても理解しておくことが大切です。

ピアノを弾くときには、すべて関係してくるので。

それが、ピアノをスムーズに、そして楽に弾くことにつながります。

私もまだまだ勉強中です。

この記事は、『ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』p.88~91「第4章 腕と手をマッピングする~肩関節~」を自分自身の考えや解釈も含めてまとめたものです。

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