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ピアノを弾くときの爪の長さって?短くしなければいけない3つの理由

ピアノの弾き方・練習法

自分の教室での日々のレッスンで、爪が長い生徒をちょくちょく見ます。

本人たちは何の不便も感じていないようですが、実は、爪が長いとピアノはきちんと弾けません

その理由を3つまとめてみました。

ピアノを弾くなら、爪を短くしなければいけません!キッパリ!

実は、危険なこともあるんです。

どのくらいの長さが適切なのかも書いています。

参考になるとうれしいです。

ピアノを弾くときに爪を短くしなければいけない3つの理由

まずは、なぜ短くしなければいけないのか?その理由からまとめます。

爪を短くしなければいけない理由。私が考えるに3つあります。

  1. 爪が鍵盤に当たる音がする
  2. 弾くときに滑る
  3. 鍵盤の隙間に挟まる

ピアノを弾くときは爪を短くしなければいけない。

これは、おそらく誰もが知っていることだと思います。

指先を使うのだから爪が長いと邪魔になる。

ということは、すぐに想像できるのではないでしょうか。

具体的には、上記3つの理由があるんです。

爪を短く切ることは、ピアノを弾く上でとっても重要なことなんです。

1つずつ少し詳しく見てみます。

爪が鍵盤に当たる音がする

1つは、「弾いた時に爪が鍵盤に当たる音がする」ということ。

これは、ピアノ以外の音が聴こえてしまうということで、やはり音楽を聴いてもらう上ではマイナスですよね。

音楽をちゃんと聴こうと思ったら、このカチカチ音はかなり耳障りです。

というか、耳障りだと感じるような聴き方をしてほしいですよね。

子どもたちだと「それが?」とか言われそうな気も・・

速いパッセージを弾くときなど、カチカチカチ・・と結構しっかり聴こえてしまいます。

爪が長いってすぐわかる。

弾くときに滑る

2つ目は、「弾くときに滑る」ということです。

速く弾くときなど、鍵盤の上で滑ることがあります。

速く指を動かさなければいけないときは、指を立て気味にするので、余計に爪が鍵盤に当たりやすいんですよね。

滑るようではとっても弾きにくいですし、違う音を弾いてしまうことにもつながります。

黒鍵を弾くときなど、滑って白鍵の上に指が落ちてしまったり。

そして、鳴るべきではない音が鳴ってしまう。

こんなミスタッチは、絶対に避けたいものです。

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鍵盤の隙間に挟まる

そして、3つ目は「鍵盤と鍵盤の間の隙間に爪が挟まる」ということです。

これもミスタッチにつながることですが、なにより痛い!

爪が割れたりすることもあります。

はっきりいって危険です。

そうなったら、その先弾き続けられません。「イッタ~~!!」と叫んでストップです。

練習にもなりませんよね。

この3つが、ピアノを弾くときには爪を短くしなければいけない理由です。

爪が長い

それだけのせいで、弾けるものも弾けなくなってしまう、ということです。

それは、ピアノを弾きたいと思うのならとても悲しいことですよね。

ピアノを弾く手指の形にも悪影響

爪が長いことの弊害として、もう一つ。

ピアノを弾く際の手指の形が整わない、ということも挙げられます。

上に、「カチカチと爪の当たる音がするから」という理由を挙げました。

それなら、爪の音がしない弾き方をすればいいんじゃないかと思うかもしれません。

でも、そのようにすると、ピアノを弾くフォームは崩れます。

ピアノは、音を出すときの腕、手、指の微妙な動きで、繊細に音色を弾き分けます。

爪の音を出さないように弾こうとすると、本来は指を少し丸くして弾くべきところを伸ばして弾くことになります。

それは、指の関節がつぶれた状態になり、腕から指先にかけてのコントロールがしにくくなります。

そして、様々な音色を弾き分けることができなくなる、ということにつながります。

ピアノを弾くときの基本の形「手指を少し丸める」。

この形で弾こうとすれば、爪が長いとどうしても当たってしまうのです。

なので、切らなければいけないんですね。

参考記事ピアノを弾くときの基本的な手の形と動かし方を記事にまとめました。

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適切な爪の長さって?

なぜ爪を短くしなければいけないのか。

理由を確認したところで、じゃあ、適切な長さはどれくらい?を考えていこうと思います。

手のひら側から見て爪が見えない程度

私自身は、小さなころからピアノを弾いていて、ずっと爪を短くしてきているので、ちょっと伸びるとすぐ気になってしまいます。

⇩これちょっと長い状態です。切りたい衝動に駆られています。

そんな私の感覚としては、手のひらの側から爪が見えないならOKかな、と思っています。

う~ん・・本当に感覚的なことで、ちょっと長いかもと感じる時には、目の前に手をかざすと爪がちょっと覗いているんですよね。

なので、目安になるかな‥と。

具体的には、爪の先の白い部分が1㎜弱くらい残る程度かな。

このくらい短ければ、カチカチ音はまずしませんし、鍵盤の上で滑ることもなく、隙間に挟まることもありません。

ただ、指の形は人それぞれ。指の腹のふくらみ加減でも違ってくるのかなと思います。

自分で弾いて確かめるのが一番よいですね。

これは、「私の場合」とさせていただきたいです。

子どもの頃は深爪するほど切っていましたが、今はそこまではしません。

深爪を繰り返すと、だんだん爪は短くなっていくようですが、深爪は痛い!

そこまでやらなくてもいいのではないかと思います。

私の場合人差し指はあまり膨らんでいないので(みんなそうかな)、爪を切ってもまだ足りない。

カチカチ音がするときもあるんですよね。

深爪が必要かも、と思ってしまいます。

ピアノを始めたばかりの時期から対応が必要

爪が長いとピアノを弾く手の形が悪くなる。

そういう意味では、早いうちからきちんと対応することが必要ですね。

ピアノを始めた初期のころは指を速く動かすようなこともないので、滑ったり挟まったりすることもほとんどありません。

でも、カチカチ音は多少しますし、爪を避けて弾くことで指の関節はつぶれます。

レッスンで気になってもついつい伝え忘れてしまうことがあるのですが、口酸っぱく言う、というつもりで臨まないといけないですね。

(公開日:2016年9月28日 最終更新日:2023年6月7日)

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