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バイエル終了程度の併用曲集3冊を比較 曲目は?見やすいのはどれ?

曲集

ピアノのレッスンで、メインのテキスト以外に併用曲集を使うことがありますね。

「バイエル程度」「ブルグミュラ-程度」といった具合に、進度によってシリーズ化されているものもあります。

自分の教室でも使っていますが、その際、数冊購入してどれが良いのか検討してみました。

それぞれ特長があるので、ここでまとめてみようと思います。

使うことになった子の進度がブルグミュラーに入ってもよさそうかな、というくらいだったので、「バイエル終了程度」となっているもののみです。

併用曲集選びに迷っている方の参考になれば。

バイエル終了程度の併用曲集3冊とは?

検討した3冊の楽譜は以下のものです。

いずれも、「バイエル終了程度」の難易度のものです。

『夢みるピアニスト こどものピアノ名曲集』とは

夢みるピアニスト こどものピアノ名曲集 3

まずは『夢みるピアニスト こどものピアノ名曲集』です。

こちらは、ドレミ楽譜出版社から発行されている楽譜で、2023年2月に改訂版が出されました。

編著者は田丸信明さん。ピアノ導入教材『ぴあの どりーむ』の著者ですね。

関連記事『ぴあの どりーむ』をこちらの記事で詳しく紹介しています。

1巻から5巻まであります。

それぞれの難易度は次の様になっています。

  • 1巻・・・バイエル上巻
  • 2巻・・・バイエル下巻
  • 3巻・・・バイエル終了程度
  • 4巻・・・ブルグミュラー程度
  • 5巻・・・ソナチネ程度

オーソドックスな分け方になっていると思います。

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『レッスン・発表会で使える ちいさな手のピアニスト』とは

レッスン・発表会で使える ちいさな手のピアニスト5 バイエル後半~ブルクミュラー程度

2冊目は『レッスン・発表会で使える ちいさな手のピアニスト』

です。

ヤマハミュージックメディアから2001年に出されていますが、2017年に改訂され、副題が変わり、全6巻→全5巻となり、掲載曲も変わっています。

さらに2022年1月、新版が発売され、2023年7月に改訂版が出されました。

私が持っているのは旧版の第5巻ですが、下にまとめた掲載曲は、新版のものを書いています。

それぞれの難易度は次の様になっています。(旧版は第6巻として「ブルグミュラー程度」がありました。)

  • 1巻・・・バイエル導入程度
  • 2巻・・・バイエル前半程度
  • 3巻・・・バイエル前半~中頃程度
  • 4巻・・・バイエル中頃~後半程度
  • 5巻・・・バイエル後半~ブルグミュラー程度

分け方が細かいですね。対象の生徒が「ブルグミュラーに入るころ」だったので、第5巻を購入しました。

他の2冊は「ソナチネ程度」までシリーズ化されていますが、こちらは「ブルグミュラー程度」まで。

分け方を細かくして、「バイエル程度」が中心になっているということですね。

『きらきらピアノ こどものピアノ名曲集』とは

きらきらピアノ こどものピアノ名曲集 3: バイエル終了程度

最後に『きらきらピアノ こどものピアノ名曲集』についてです。

こちらは、全音楽譜出版社から2011年に発行されています。

編著者は轟千尋さん。作曲家・編曲家として、ピアノ教育用の曲をたくさん書かれている方ですね。

1巻から5巻までの全5巻です。各巻の難易度は以下の通りです。

  • 1巻・・・バイエル初級~中級程度
  • 2巻・・・バイエル中級~上級程度
  • 3巻・・・バイエル終了程度
  • 4巻・・・ブルグミュラー程度
  • 5巻・・・ソナチネ程度

『夢みるピアニスト こどものためのピアノ名曲集』とほぼ同じ分け方ですね。

同じ「きらきらピアノ」シリーズとして、『こどものポピュラーメロディーズ』というポピュラー曲の曲集もあります。

関連記事こちらで『こどものポピュラーメロディーズ』を紹介しています。

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バイエル終了程度の併用曲集3冊 それぞれの収録曲は?

それでは、肝心の収録曲を見ていきます。

一覧表にまとめました。

夢みるピアニスト
こどものピアノ名曲集
ちいさな手のピアニストきらきらピアノ
こどものピアノ名曲集
アルプスのばら(ベール)アレグロK.V.3(W.A.モーツァルト)すみれ(ストリーボッグ)
すみれ(ストリーボッグ)天国と地獄(J.オッフェンバック)陽気な気分で(テュルク)
舞踏の時間に(リヒナー)シチリアの踊り(R.シューマン)ワルツ(チャイコフスキー)
金の星(ストリーボッグ)短いお話し(H.リヒナー)ウィンナーワルツ(ギロック)
ギャロップ(ストリーボッグ)風のとおり道【連弾】(久石譲)つむぎ歌(エルメンライヒ)
ティロリアンヌ(ルンメル)ロンド・トッカータ(D.カバレフスキー)道化師(カバレフスキー)
星明りのワルツ(プレイナルド)メロディー(R.シューマン)新しいお人形(チャイコフスキー)
新しいお人形(チャイコフスキー)ロンディーノ(J.N.フンメル)勇ましい騎士(シューマン
マリオネット(ローデ)フラメンコ(W.ギロック)ロンディーノ・ギャロップ(ルンメル)
10舟歌(ハック)ゆかいな話(D.ショスタコービッチ)夕べの歌(グルリット)
11紡ぎ歌(エルメンライヒ)シャル・ウィ・ダンス?【連弾】(R.ロジャース)小舞曲(ハイドン)
12かっこう鳥の歌(ポップ)ソナチネ1楽章Op.36-1(M.クレメンティ)春のおとずれ(グルリット)
13エリーゼのために(ベートーベン)楽しき農夫(R.シューマン)ロマンス(モーツァルト)
14ぜんまいじかけのお人形Op.69-6(
D.ショスタコーヴィチ)
マリオネット(ローデ)
15トッカティーナ(D.カバレフスキー)リゴードン(ダカン)
16小さな歌(A.I.ハチャトゥリアン)美しきヴェルムランド(スウェーデンの曲)
17ソナチネ第5番1楽章Op.163(A.ティアベルリ)【連弾】悲愴(ベートーヴェン)
18愛の夢 第3番(リスト)
19きいろい花と しろいちょう(轟千尋)
20セレナーデ(シューベルト)
21軍隊行進曲(シューベルト)

なお、かっこ内は作曲者ですが、表記は各楽譜に書かれている通りになっています。

曲数が多いのは?

収録曲の曲数は以下のようになっています。

3つの楽譜のうち、最も曲数が多いのは『きらきらピアノ こどものピアノ名曲』ですね。
21曲入っています。

収録曲の傾向は?

曲目のみを一覧表にしましたが、それぞれ傾向があります。

その特徴をザっとまとめると、以下のようになるかと思います。

いろいろな曲を経験したい、ということなら『きらきらピアノ こどものピアノ名曲集』でしょうか。(連弾曲やポピュラー曲は入っていませんが)

曲目が重なっているものも

同じくらいの難易度の曲集なので、重なっている曲目もあります。

まとめると次の様になります。

  • 「すみれ」・・・『夢みるピアニスト』『きらきらピアノ』
  • 「新しいお人形」・・・『夢みるピアニスト』『きらきらピアノ』
  • 「紡ぎ歌」・・・『夢みるピアニスト』『きらきらピアノ』

重なっているのは以上の3曲。『夢みるピアニスト』と『きらきらピアノ』のみですね。

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バイエル終了程度の併用曲集3冊 それぞれの楽譜の状況は?

楽譜の見やすさは重要だと思うので、3冊を比べてみます。

『夢みるピアニスト こどものピアノ名曲集』は、五線の幅が1㎝あります。導入教材並みですね!

音符の玉も大きめで、とても大きくて見やすいです。

『ちいさな手のピアニスト』旧版)は、五線の幅は8㎜。バイエル終了程度の楽譜としては、一般的な幅ではないでしょうか。

『きらきらピアノ こどものピアノ名曲集』は、五線の幅は9㎜です。ちょっと広めですね。

3冊とも基本的に1ページ5段になっていますが、音符の大きさが一番大きいのは『夢みる~~』ですね。

『ちいさな~~』は音符は小さめですが、その分余白は多くなっています。また、紙の色が真っ白なので、音符は小さめでもはっきり見えますね。

バイエル終了程度の併用曲集3冊比較のまとめ それぞれの特徴を見極めて

今回比べてみた3冊は、おそらく最もよく使われているものではないかと思います。

ネットなどで探し回って見つけたわけではなく、普通に楽譜屋さんに置かれているものを購入したので。

(この中でも『きらきらピアノ』シリーズは人気のある曲集だと聞いたことがあります)

掲載曲が重なっていたりはしますが、それぞれ特長がありますね。

楽譜選びはとても迷うものですが、使ってもらおうと思っている生徒の状況や使う目的をはっきり持って、特長を見極めて選んでいかなければいけないですね。

なかなか難しいですが・・

ちなみに私がレッスンで使ったのは『夢みるピアニスト こどものピアノ名曲集』です。

使う本人が選びましたが、決め手になったのは音符が大きく見やすいから、ということでした。

(公開日:2018年8月30日 最終更新日:2023年11月15日)

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