「トーンチャイム」をご存じでしょうか。とても美しい音のする楽器です。
音楽療法の勉強をしているときにこの音色に魅せられ、思わず買ってしまいました。
音楽療法ではよく使われる楽器ですが、ピアノのレッスンでは正直あまり・・。
でも、持っていてよかったなととても思っています。
トーンチャイムってどんな楽器か。
そして、出番は少ないですが、ピアノのレッスンではどんな時に使うのかをちょっとまとめてみます。
トーンチャイムってどんなもの?
「トーンチャイム」は鈴木楽器製作所から販売されている楽器で、棒状のものを振って音を出します。
ハンドベルと同じように1つに1音で、それぞれを手に持って振る事で音を鳴らします。
柔らかい音色と長い響きが特徴で、この音がいいんですよね。
音楽療法ではよく使われる楽器です。
音色の美しさも理由の一つだと思いますし、振れば音が出る手軽さもありますね。
音に「集中」する、とか、一人一人に持ってもらって「役割」を経験する、とか、様々な目的で使われます。
お値段は決して安くはありません。
知育楽器などとして販売されることの多い、いわゆる「ミュージックベル」よりは断然高いです!
この記事のトップの画像が私が持っているものですが、15年くらい前に楽器店から直接購入して60000円くらいしたと思います。
ですが、プロ仕様の「イングリッシュハンドベル」といわれるものよりは安い。
でも、音色は「イングリッシュハンドベル」に近いのではないかと思います。
参考→イングリッシュハンドベルについてはこちらのサイトが詳しいです。
参考→トーンチャイムの音色や鳴らし方などの詳しいことはこちらをどうぞ。
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「トーンチャイム」どんな時に、どんなふうに使う?
はじめにも書きましたが、ピアノのレッスンではあまり使いません。
別の記事で紹介している「ミュージックベル」の方がよっぽどよく登場します。
関連記事→「ミュージックベル(ハンドベル)」をこちらの記事で紹介しています。
それでも買っていてよかったと思うのは、こんなことから。
気分転換に
ひとつは、なかなかピアノへ気持ちが向かないときの気分転換に使います。
ミュージックベルでも同じような使い方はします。
でも、音は断然こちらの方がいいので、音や音楽の心地よさを感じてほしいときにはこちらを使います。
ミュージックベルを使う時は、それでレッスンをしている曲を演奏してみたりと、目先を変えてレッスンを続ける時。
トーンチャイムを使う時は、ピアノへ全く気持ちが向いていないように感じられるときに、いったんピアノから離れて「音」や「音楽」へ向かわせようという時。
こんな違いがありますね。
この音色にはどの子も惹きつけられるようです。
発表会でのお楽しみ活動に
生徒数の少ない小さな教室なので、発表曲の演奏だけでは発表会はすぐに終わってしまいます。
なので、
トーンチャイムを使って最後にみなさんで楽しみましょう!
ということで、保護者の方もまじえて全員で演奏するということを、これまで何度かやりました。
当日その場で練習してすぐに演奏します。
音を出すのが簡単なので、少しの時間でできるようになるんですよね。
1本ずつ持ってもらってメロディー奏もしましたし、コードで色分けしておいて伴奏として鳴らすこともしました。
トップの画像を見ると、なにか色シールが貼られているのがわかると思いますが、これはその時の名残りです。
「同じ色を一緒に鳴らすときれいな音がするよ~」と話して、上に挙げた「気分転換」で鳴らしてもらうこともありますね。
おすすめはやっぱりクリスマス曲。イメージにぴったりです。
「エーデルワイス」を演奏したこともあります。
リトミックとして
別の記事で紹介したリトミックの本の中に、トーンチャイムを使った活動がいくつか載せられています。
関連記事→こちらのリトミックの本にトーンチャイムを使った活動例が載せられています。
例えば、三和音の意識を持ってもらうために、自分の持っている音がどの和音の構成音なのかを感じてもらう、とか。
自分の持っている音の音名を答える、とか。
1本ずつに分かれているからこそ、音一つ一つを認識しやすいということですね。
もちろんミュージックベルでもできる活動です。
でも、ここでも「音色のよさ」がものをいうように思います。
子どもを惹きつける音、そして、長い響きでじっくり聴くことができる、という利点を考えると、やっぱりトーンチャイムがいいなと思います。
本格的な聴音を始める前の導入として使うことができますね。
まとめ 一組あると使えます!高いけど・・
今回は、トーンチャイムについて紹介してみましたが、いかがでしょうか。
ミュージックベルもいいけれど、トーンチャイムも一組あると重宝します。
当時は、60000円もするものを半ば勢いで買ってしまいましたが、後悔は全くしていません。
音楽療法では有名な楽器ですし、実際使います。
ピアノのレッスンでは、正直あまり使いませんが、上に書いたような数少ない出番でもしっかりと存在感を示してくれ、音や音楽の心地よさを感じさせてくれます。
これからも使い続けていきたいし、使い続けていくだろうなと思います。
(公開日:2018年5月29日 最終更新日:2024年11月19日)
私が持っているのはこちら⇩です(ケースへの入り方が違うけど)。
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