こちらの「ミュージックベル」(が正式名称かな?)。
自分の教室のレッスンでは、ホント~によく使います。
もともとは、音楽療法用の楽器として購入しましたが、ピアノのレッスンでもよく使っています。
そして、体験レッスンのときにも!
「これで遊んだのが楽しかった」と言っていただくことが多いです。
どういうものなのか、どんなところがいいのか、どんな時に使うのかなどについてまとめてみました。
「ミュージックベル(ハンドベル)」ってどんなもの?
「ミュージックベル」というのは、どんなものか。
画像を見ていただけば一目瞭然だと思いますが・・
いわゆる「ハンドベル」ですね。
ひとつ1音ずつ音が鳴る、というものです。
手で持って振ることによって音を出すタイプと、たたいて音を出すタイプがあります。
振って音を出すのがハンドベル。たたいて音を出すのがミュージックベル、なのかな?
Amazonなどで商品名を見てみても、厳密には分けられていないようです。
1つずつ色分けされているものが多いですね。
プロ仕様の数オクターブそろっているようなものはピカピカ金色。シルバーもあるようです。
こちらはたたいて音を出すタイプはなさそうですね。たぶん・・
スポンサーリンク
「ミュージックベル(ハンドベル)」気に入っているのはこんなところ!
私が持っているものは、1オクターブ8音で、カラフルに色分けされているものです(トップ画像の通り)。
気に入っているところは・・・
- 振ってもたたいても音が出る
- 1音1色で色分けされている
この2つです。
振ってもたたいても音が出る
最大のお気に入りポイントは、「振ってもたたいても音が出る」ということ。
これはいいです!!
レッスンで子どもたちにまず最初に見せると、たいてい振って音を出します。
保育園や学校にもあるようで、知っている子が多いです。
で、「たたいても音が出るんだよ」と話しながらやって見せたりすると、早速バシバシたたく!
付き添っているお母さんも、へ~~と驚かれ、ちょっとやってみたりします。
たたくって、子どもたち楽しいんですよね。
たたいて音が出るとわかると、たたくことの方が断然多くなります。
でも、ぶんぶん振るのもまた楽しい。
振ることをしなくなるかといえば、そうでもないですね。
「振る」というルールで何か演奏してみよう、などということで大慌てで曲を鳴らしたりするのを、もう大喜び!大笑い!で楽しんでやったりします。
両方できるからこその楽しみ方があるな、と思います。
1音1色で色分け
色分けされているものがそもそも多いようですが、私が持っているのもそういうタイプです。
これも、いいなと思うところの1つです。
カラフルな色合いは、子どもの目に入りやすい。見せるだけで、おっ!と目が行くんですよね。
そして最大のお気に入りポイントは、楽譜が読めなくても曲の演奏ができる、ということです。
メロディーの音の色を順番に並べて書いておけば、それを見ながら演奏ができます。
これは、子どもたちにとってはとてもうれしいこと。
「知ってる曲ができた!」という達成感や喜びをとても感じることのようです。
普段のレッスンでもやりますが、特に体験レッスンでよく取り入れている方法です。
楽譜はまだ読めない、特別弾けるような曲もない、という時、本当にうれしそうにやってくれます。
時には何曲も。
やはり、自分で曲を奏でてみたい、というのが、ピアノを弾いてみたいという気持ちの原点なのでしょうね。
そこが達成された喜びなのだろうと思います。
「ミュージックベル(ハンドベル)」ピアノレッスンで使うのはこんな時
では、ピアノのレッスンの中で使うのはどんな時か。それをまとめてみたいと思います。
- 生徒の気持ちがピアノに向いていないとき
- まずはメロディーだけを知ってほしいとき
- 指づかいを確認したいとき
- 音階(ハ長調しかできません)の認識をつけたいとき
と、こんなところでしょうか。
これらはピアノでもできること。とにかく、目先を変えたいときに使うことが多いです。
生徒の気持ちがピアノに向いていないとき
どうも落ち着かない、ちょくちょくレッスンと関係ないことが始まる・・・
こんな時はあります。
そういう時にベルに誘ってみます。
しばらく好きなように鳴らしてもらい、様子を見てこちらでテキストの曲を鳴らしたり、役割演奏をしてみたり。
折を見て「さぁ、そろそろピアノでもこの曲弾いてみようか」とピアノへ戻る。
こんな感じでしょうか。
この楽器はみんな好きなので、この楽器すら触らない、ということはまずありません。
むしろ、この楽器に終始してピアノへ戻らない、ということはあるかも・・。
メロディーだけでも知ってほしい
どうもうまく指が動かず、曲が弾けない。
そして、だんだんイヤになる・・。
そんな時は、とりあえずベルで、指を使わず手でたたく、という形で演奏して、曲を知ってもらう。
こういう時もあります。
でも、持っているものが1オクターブのみなので、中央ドから左右に広がっている曲など、使えないものも多いのですが・・。
そんな時は、歌ったりして補うこともありますね。
指づかいを確認したいとき
これも、どうもピアノだとうまくいかない、指にもう少し意識を集中させるとよいかも、という時に使います。
この場合は、「たたいて音が出る」という利点が大いに発揮されますね。
ここまで「たたく」と書いてきましたが、指で押すだけでも音が出ます。
なので、指づかいの通りに指で押して音を出すことで、指に意識が向くように思います。
(この場合、ピアノを弾く手の形などについてはちょっと置いておいて)
音階の認識をつけたいとき
ピアノを始めたばかりの特に小さい子は、ドレミ~の順番をよくわかっていないことがあります。
ドレミ~~は知っていても、ドシラ~~があいまいとか。
そんな時にベルを使ってみることがあります。
こちらのベルには、持ち手のてっぺんの部分に番号(と英語音名)が書かれています。
なので、自分で順番通りに並べてもらって、ドレミ~と言いながら鳴らしてみることで、音と名前との一致に結びつくのではないかと考えています。
英語音名は、小さい子にはあまり使うことはないのですが、覚えてもらうのにいいかもしれません。
まとめ 音楽に興味を持ってもらうのにとってもいい楽器
私の教室では音楽療法も行っているので、ピアノ以外の楽器もいろいろとあります。
その中でも、ミュージックベルはよく使う。ピアノのレッスンでも使う。
ということにふと気が付き、どんなときにどんな風に使っているのかをまとめてみました。
ピアノのレッスンだからといってピアノだけに向かうのではなくて、ピアノ以外の楽器を使ってみることで、よりピアノへ向かえる。
そんなこともよくあります。
これからも出番が多くありそうです。
ちょっとくたびれてきたので、買い替えようかしら。
(公開日:2017年11月22日 最終更新日:2024年6月25日)
私が持っているのはこちら(たぶん)⇩。
もう購入して20年近くたつので、今と仕様が変わっているかもしれません。
それに、もう少し値段の安いものもあるようですね。(こんなにお高くなかった!)
コメント