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「ピアノの練習嫌い!」はなぜ?理由をあれこれ考えてみた

ピアノの練習について
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ピアノの上達には自宅での練習は必須です。

でも、練習をなかなかしない子は多い。ピアノの先生は、いかに自宅練習をしてもらうかに日々頭を悩ませます。もちろん私も。

それにしても、なぜ練習をしたがらないんでしょうか?

「練習・・したくないよね~」と半ば当たり前のように感じていましたが、そもそも何でなのか。

そのことを、私なりにいろいろと考えてみました。

そこから、宿題(つまり自宅練習の内容)の出し方も見えてくるかもしれません。

練習するとどうなるの?

まず考えたのことは、「練習するとどうなるのかが分からない」ということです。

つまり、「練習すると上手になる」という実感を持ちにくい、ということです。

お家での練習のことについて話すとき、「お家でいっぱい練習してね。そうすると上手になるよ。」と話したりします。

自宅練習は上達のためにすることですし、実際、しっかりと練習をする子は上達も早いですよね。

その、「練習する」ということと「上手になる」ということが結びついていないのではないか、ということです。

まだまだ人生経験そのものが浅いわけですし、「練習したからできるようになった」という経験自体が少ない、ということは考えられるのではないかと思います。

小学校の高学年くらいになれば、様々な場面で「練習するとできるようになる」という経験を積んできて、練習の大事さはしっかりと理解できるようになりますよね。

ま、だからといって練習好きになるか、といえばまた違うのですが。

ピアノが上手になるってどういうこと?

「練習する」と「上手になる」が結びついていない、ということを書きましたが、

そもそも、「上手になるってどういうこと?」という状態もあるのではないかと思います。

止まらないように弾くこと?

音を間違えないように弾くこと?

正しいリズムで弾くこと?

レッスンではテキストを順番に進めていくことが一般的ですが、たいていは知らない曲を弾くことになりますよね。

知らない曲なので、曲への思い入れも特にない。好きでも嫌いでもない。初めて聴くんだから。

そういう曲を「上手に弾く」って一体どういうことなのか。それが実感できないのではないかと思います。

なので、お家で弾こうとは思わない、思えない。ということになるのかな‥と。

子どもたちのよく知っている曲が多く載っている『ピアノひけるよ!』はここ「音楽室ゆう」でも子どもたちに人気のあるテキストですが、これが好まれる理由はここにあるのかもしれません。

自分の知っている曲を弾く、ということは、「上手になった」ということが実感しやすいんですよね。

曲を知っているので、その知っている状態に自分の弾くピアノが近づいた、と分かる、実感できる、ということではないかと。

知っている曲を弾けるって、思っている以上に重要なことかもしれません。

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「やらなきゃダメ」ということはやりたくない

子どもってそもそも「今」を生きているものなので、今何をやりたいか、が最優先です。

あれやりたい、これやりたい、それやりたい、が第一で、あらかじめ決められていることはやりたくない。

「今はこれやりたいんだも~ん」となってしまう。そして、ピアノの練習はどんどん後回しになっていく。

ましてや「やらなきゃダメ」なんて言われることには反発したくなる。「やりたくない」になる。

こういうこともあるのかな、と思います。

そもそも学校の宿題だって後回しになりがちですよね。「宿題してから遊びなさい」というのはどこの家でも言われることではないかと。

それと同じ気がします。

練習しなくたって弾けるもん!

自分は上手に弾けている。だから練習はしなくていい。

こんな風に考えて、練習をしない、ということもあるように思います。

「楽譜通りに弾けているからいいんじゃない?」ということですが、これは、ピアノの奥深さや本当の意味での楽しさを知らいないな、と感じます。

「楽譜通りに弾ければいい」というのは、できる、できない、という分かりやすい基準で物事をとらえやすい小学生くらいの子にはありがちですよね。

と同時に、音楽の奥深さを知らない、音楽で心動かされる経験が少ない、ということもあるのではないかと思います。

子ども自身の人生経験の短さでもありますよね。

楽譜通りに一応は弾けてしまっているこの曲を、どのくらい深められるか。

それは、指導者にかかっている部分も大きいかもしれませんが、子ども自身がそれを感じる感性を持っていることも必要。

それには、もっと身も心も成長しないと、ということもあるように思います。

「ピアノを弾くことが楽しい」は難しい?

最も望ましいのは、「ピアノを弾くことが楽しい」と思ってもらうことです。

そうなれば、練習はまさしく「ピアノを弾くこと」なので、苦も無く、むしろ進んでするようになるのではないかと思います。

ただそれは、なかなか難しいことのように感じます。

本当の意味でのピアノを弾く楽しさ、「自らの手で音楽を奏でることの喜び」「表現することの楽しさ」を感じながら弾くことは、かなり年齢が上がらなければ難しいのかもしれないと思います。

と思う一つの理由は、ピアノは指先から奏でられるものだから、ということです。

子どもはそもそも動きが大きいです。全身を使います。

全身を使うダンスは大好きです。音楽が流れてくるだけで踊りだしたりします。

大声を上げるのも好きです。声はからだの中心を使うことなので、やはり扱いやすいのだと思います。子どもは歌をうたうことも大好きですよね。

身体を大きく使って動くことの方が自分の体を扱いやすいですし、原始的な喜びを感じるものなのなのかもしれないと思います。

それにひきかえピアノは・・。

指先というもっとも発達の遅い部分を使います。扱いが難しいのです。

そこに喜びを感じる、というのは、なかなか困難なことのように思います。

指先を自由に扱えるようになり、自分ではないものに自分の思いを入れ込んで表現する、というのは、かなり高度なことなのかもしれません。

人生経験と音楽経験を積んでいくことも大切なことだと思います。

「練習好き」になってもらうには・・

練習嫌いな子が多い。それは何で?

ということを考えてみました。

こうして見てくると、練習好きになる、というのは発達段階上難しいのではないか、と思えてきます。

そうはいっても、ピアノを弾けるようになりたくてピアノ教室に通っている子どもたち。ピアノを弾けるようになるには練習は欠かせません。

何とか練習をしてもらいたいもの。

そして、練習も含めてピアノを弾くことが好き、になってもらいたい。

練習をさせることが目的、ではなく。

具体的にどうすればいいのか、はまだ見えませんが、少し見通しは持てたかな。

いろいろと工夫してやっていきたいと思います。

 

今回、「練習してもらう方法」ではなく、「なぜ練習しないのか」という逆説的なことを考えてみたのは、ある生徒のお母さまからお話をいただいたからです。

ご自分は独学で練習をされていますが、「練習することそのものが好き」だと。でも我が子は練習しない。なぜなのかわからない、と。

いや~考えさせられました。

本当にありがたく思いました。

 

自宅練習についてはこのような⇩記事も書いています。

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