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『ピアノでクラシック名曲を』紹介!ブルグミュラーが弾けるクラシック好きへおすすめ

曲集

『ピアノでクラシック名曲を』をご紹介します。

どこかで一度は聴いたことのあるような有名クラシック曲を、ブルグミュラー程度の難易度にアレンジした、全57曲の曲集です。

「小・中学生のための」なんて副題がついていますが、そんなのはお構いなし!

クラシック好きな大人の方へぜひおすすめします。

全くの初心者ではなく「ちょっとは弾けるわ」という方いかがでしょうか。

『ピアノでクラシック名曲を』曲目と難易度は?

小・中学生のための ピアノでクラシック名曲を

曲順と難易度、そして、具体的な曲目についてまとめます。

曲順と難易度について

この『ピアノでクラシック名曲を』は、難易度はブルグミュラー程度、そして、4期それぞれの時代の曲が掲載されています。

本書の「はじめに」に以下のように書かれています。

本書は、オーケストラ曲を中心とするクラシックの名曲を、「ブルグミュラー25の練習曲」程度のレベルに編曲したピアノ曲集です。

全57曲は、バロックから古典派、ロマン派、近・現代におよぶ各作曲家の年代順を原則として配列されています。

『ピアノでクラシック名曲を』「はじめに」より

4期それぞれの曲を経験できる、というのは一つの大きなですね。

曲順は、「バロック→近・現代」という年代順

「簡単→難しい」とはなっていません。

どの曲も「ブルグミュラー25の練習曲」程度の難易度。

曲によって多少のグレードの違いはありますが、それほど大きな差にならないよう配慮されています

「はじめに」にもこのように書かれています。

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曲目について

それでは、具体的な曲目についてまとめます。

表にしました。(リンク先は演奏動画です。私が弾いています。)

曲目作曲者
1四季より「春」A.ヴィヴァルディ
2四季より「秋」A.ヴィヴァルディ
3主よ、人の望みの喜びよJ.S.バッハ
4管弦楽組曲 第2番より「ブレー」J.S.バッハ
5管弦楽組曲 第2番より「ポロネーズ」J.S.バッハ
6調子のよい鍛冶屋G.F.ヘンデル
7カノンJ.パッヘルベル
8ロンドーH.パーセル
9デンマーク王子のマーチJ.クラーク
10ガヴォットF.J.ゴセック
11メヌエットL.ボッケリーニ
12アイネ・クライネ・ナハトムジークW.A.モーツァルト
13交響曲 第40番W.A.モーツァルト
14喜びの歌L.v.ベートーベン
15メヌエット ト長調L.v.ベートーベン
16トルコ行進曲L.v.ベートーベン
17ますF.シューベルト
18野ばらF.シューベルト
19野ばらH.ウェルナー
20ラデツキー行進曲J.シュトラウス1世
21ヴァイオリン協奏曲F.メンデルスゾーン
22歌の翼にF.メンデルスゾーン
23乾杯の歌G.ヴェルディ
24アイーダより「凱旋行進曲」G.ヴェルディ
25アヴェ・マリアC.グノー
26天国と地獄J.オッフェンバック
27モルダウB.スメタナ
28美しき青きドナウJ.シュトラウス2世
29春の声J.シュトラウス2世
30「軽騎兵」序曲F.スッペ
31ワルツ 第15番J.ブラームス
32波を越えてJ.ローザス
33ダッタン人の踊りA.ボロディン
34白鳥C.サン=サーンス
35スケーターズ・ワルツE.ワルトトイフェル
36コッペリアより「ワルツ」L.ドリーブ
37アルルの女より「メヌエット」G.ビゼー
38ファランドールG.ビゼー
394羽の白鳥の踊りP.I.チャイコフスキー
40眠れる森の美女より「ワルツ」P.I.チャイコフスキー
41金平糖の精の踊りP.I.チャイコフスキー
42花のワルツP.I.チャイコフスキー
43ユーモレスクA.ドヴォルザーク
44家路A.ドヴォルザーク
45狂詩曲「スペイン」E.シャブリエ
46ペールギュント組曲より「朝」E.H.グリーグ
47ドナウ河のさざ波I.イヴァノヴィチ
48アメリカン・パトロールF.ミーチャム
49金婚式G.マリー
50クシコス・ポストH.ネッケ
51行進曲「威風堂々」第1番E.エルガー
52愛のあいさつE.エルガー
53ジュ・トゥ・ヴE.サティ
54カヴァレリア・ルスティカーナより「間奏曲」P.マスカーニ
55惑星より「ジュピター」G.ホルスト
56ボレロM.ラヴェル
57ラプソディ・イン・ブルーG.ガーシュイン

いかがでしょうか。有名な曲ばかりですよね。

私も、題名だけでメロディーが浮かぶものがいくつかありますし、楽譜を見てみて「あ~この曲ね」と思うものも多いです。

大体同じくらいの難しさで57曲!

なかなか良いのではないでしょうか。

関連記事『ピアノでクラシック名曲を』から数曲選んで弾いてみました。

曲目解説付き

目次の次のページから、6ページにわたって「曲目解説」があります。

1ページに2列で10曲くらいずつ。1曲につき4~6行くらい。

その曲に使われている、主な音楽用語の意味も書かれています。

そして、すべてふり仮名付き。「小・中学生のための」というコンセプトだからでしょうね。

ちなみに「はじめに」もふりがな付きです。

別の楽譜に同じアレンジが

こちらの曲集、編著書は橋本晃一さんになっていて、アレンジをされているのはこの方だと思います。

編・作曲家として有名な方ですね。

子ども向けピアノ導入教材の『ピアノひけるよ!』シリーズの著者。

そして、大人向けのピアノテキスト『おとなのためのピアノ教本』シリーズも手掛けられています。

その併用曲集『おとなのためのピアノ曲集』〈クラシック編〉に、同じ曲が複数掲載されています。

全く同じアレンジもあれば、少し違っているものもあります。

表にまとめますね。

全く同じアレンジ違うアレンジ〈クラシック編2〉に掲載
四季より「春」アイネ・クライネ・ナハトムジーク主よ、人の望みの喜びよ
メヌエットますアルルの女より「メヌエット」
野ばらヴァイオリン協奏曲花のワルツ
ラデツキー行進曲歌の翼に
モルダウ4羽の白鳥の踊り
「軽騎兵」序曲眠れる森の美女
波を越えて
白鳥
スケーターズ・ワルツ
コッペリアより「ワルツ」
ファランドール
金平糖の踊り
ユーモレスク
ドナウ河のさざ波
アメリカン・パトロール
金婚式

〈クラシック編ー1〉には、全く同じアレンジの曲が16曲、違うアレンジのものが6曲の計22曲。

〈クラシック編-2〉には、、同じ曲が3曲載せられているということですね。

こちらは、アレンジの状態は分かりません(持っていないので確かめられない)。

全57曲の1/3弱が、『おとなのためのピアノ曲集〈クラシック編ー1〉』にも入っているということです。

こうなると、購入を考える場合、どちらにしようか迷うかもしれません。

ちなみに『おとなのためのピアノ曲集〈クラシック編〉』は1,2に分かれています。

それぞれの難易度は、

  • 『1』・・バイエル前半~ブルグミュラー程度。
  • 『2』・・はブルグミュラー以降

ということになります。

全曲ブルグミュラー程度の難易度の『ピアノでクラシック名曲を』と比べると、易しいアレンジの曲も多く入っているということです。

「違うアレンジ」となっている6曲も、「歌の翼に」以外は『ピアノでクラシック名曲を』の方が難しくなっています。

関連記事『おとなのためのピアノ曲集〈クラシック編ー1〉』の紹介記事はこちら。

関連記事こちらの記事でアレンジの状況を確認していただけたらと思います。

全く同じアレンジの「ドナウ河のさざ波」「金婚式」、違うアレンジの「ます」も演奏しています。

関連記事『ピアノでクラシック名曲を』から数曲選んで弾いてみました。

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『ピアノでクラシック名曲を』楽譜の状況について

楽譜の見やすさ等、状況についてもまとめます。

楽譜は1ページに4段~5段になっています。ほとんどが5段ですね。

五線の幅は8㎜ほど。大譜表としては2.8㎝ほどです。

大きすぎず小さすぎず、といったところでしょうか。

ブルグミュラーくらいの難易度で、対象は小中学生。

導入期を脱したそれなりの年齢の人向け、ということになるので、あまり大きな楽譜は必要ないということでしょうね。

ちょうどよい大きさ、見やすさではないでしょうか。

『ピアノでクラシック名曲を』まとめ 少し弾けるクラシック好きの大人にもうれしい1冊

いかがでしょうか。

ブルグミュラーくらいの難易度の曲ばかりが57曲。

そして、様々な時代の有名クラシック曲ばかり。

副題に「小・中学生のための」とありますが、クラシック好きな大人の方にもおすすめです。

全くの初心者ではなくある程度弾ける、という方で、クラシック曲がお好きなら、大満足な1冊ではないでしょうか。

アレンジは橋本晃一さん。

私はこの方のアレンジ好きですね。いいな~と思います。

ぜひ、弾いて楽しんでいただけたらと思います。

(公開日:2019年2月21日 最終更新日:2024年7月23日)

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