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【ピアノ導入教材紹介】『大人のためのピアノ悠々塾 入門編』指が動く人向け?

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大人のピアノ初心者用の教本『大人のためのピアノ悠々塾 入門編』をご紹介します。

ピアノは全く初めてという方向けですが、指を動かすことはさほど苦ではない、という方向けかな。

まあまあ進み方は早い、という印象です。

でも、系統立ててきっちり学んでいけると思います。

教本選びの参考にどうぞ。

『大人のためのピアノ悠々塾』って?

まずは、『大人のためのピアノ悠々塾』そのものについて。

『大人のためのピアノ悠々塾』は、3種類全6巻で構成されています。

  1. 入門編テキスト 入門編レパートリー集
  2. 基礎編テキスト 基礎編レパートリー集
  3. 初級編テキスト 初級編レパートリー集

メインテキストが3冊に分かれていて、それぞれ曲集がある、ということですね。全部で6冊。

入門編から始めなくても、自分のレベルに合わせてスタートラインを選べますね。これはけっこううれしいかも。

今回は、「入門編」のテキストのみを詳しくご紹介します。

1曲目に入るまでに

1曲目に入るまでが長いです!なんと16ページが割かれています。

何が書かれているのかというと・・

  • ピアノの歴史(2ページ)
  • 鍵盤図と五線・音の高さ(2ページ)
  • 指と手(1ページ)
  • 姿勢(1ページ)
  • すぐに役立つリズム・トレーニング(1ページ)
  • ピアノの楽譜(1ページ)
  • 楽譜を読んでみましょう(1ページ)
  • チョッとお得な手・指のトレーニング(2ページ)
  • 弾いてみましょう(2ページ)

『大人のためのピアノ悠々塾』入門編 目次より

以下にもう少し詳しく書いてみます。

「ピアノの歴史」

見開き2パージにまとめられています。

簡単に歴史が説明され、元になった楽器や現代のピアノ(電子ピアノも)の写真が載せられています。

ページに下1/3くらいのところに、主な作曲家の生没年が表になっています。日本の各時代も書かれていて、対比できて分かりやすいですね。

「鍵盤図と五線・音の高さ」

こちらも見開き2ページです。

紙面いっぱいに楽譜と鍵盤の対比図が載っています。鍵盤図は実物大とのこと。で、でっかい!!

階名(ドレミ・・)、日本音名、英語音名も書かれています。

ページの上部に、「黒鍵と白鍵があること」や「ドの音の探し方」が説明されています。

こんな感じ⇩

「指と手」

「指番号」についてと「手指の形」についてが、1ページに収められています。

指番号については、両手の写真に番号が振られています。

手指の形は、鍵盤に手を置いた状態を上部から見た写真が載せられていていて、手の置き方や指の形などについて、少し説明書きがあります。

「姿勢」

1ページでまとめられています。

こちらも写真が2枚。「座り方」「腕の角度」についてです。

座り方は、ピアノを弾いている様子を横から撮ったもの。腕の角度は、上半身を大きめに撮ったものです。

注意するべき点が、それぞれ文章でまとめられています。

「すぐに役立つリズム・トレーニング」

こちらは、リズムについて1ページにまとめられています。

”3・3・7拍子”のリズム譜があり、これを打ってみることで拍子感を感じるということですね。

次に”3・3・7拍子”の曲「ちょうちょう」「大好きなパン」「チューリップ」の楽譜があり、拍子を意識して歌うようになっています。

4拍子の曲なので、4拍ずつの拍の数字も書かれています。

右ページはコラム「音符と休符の長さ」

このページの右側は、コラムとして「音符と休符の長さ」について書かれています。

  • 全音符
  • 2分音符
  • 4分音符
  • 8分音符
  • 16分音符

の各音符と休符の長さやそれぞれの関係が表にまとめられています。

なぜあえて「コラム」?重要事項だと思うんだけど・・

こんな感じ⇩

「ピアノの楽譜」

こちらは見開き2ページにまとめられています。

「右手の楽譜」として、ト音記号4小節、4/4拍子の楽譜が載っています。

小節や小節線、終止線について、また、4/4拍子の説明がされています。

楽譜は中央ドからドレミファソ音符には音名が、4拍子をカウントするための数字も書かれています。

「左手の楽譜」として、ヘ音記号4小節、4/4拍子の楽譜が載っています。

そして、中央ドから1オクターブ下のドレミファソの音符が。

やはり、音名が書かれ、4拍子のカウント数字も記されています。

最後に「両手・ピアノの楽譜」として、大譜表の説明があります。

上の右手、左手それぞれの楽譜が1つの楽譜になっています。

右ページには、楽譜の読み方について書かれています。

「かえるの合唱」の歌を使って、リズムの読み方、音符の読み方が5段階に分けて説明されています。

こんな感じ⇩

「チョッとお得な手・指のトレーニング」

2ページにわたって、指をリラックスさせるような運動が載っています。

グーパーを繰り返したり、指を折っていったりする内容です。

3つの運動が写真で説明されています。

「弾いてみましょう」

最後がこの「弾いてみましょう」です。

右手、左手、それぞれ1ページずつ。つまり片手ずつ弾くということですね。大譜表ではなく1弾譜になっています。

出てくるのは、右手は中央ドからドレミファソ、左手は中央ドの1オクターブ下のドレミファソ。

右手は、「きらきら星」を弾くようになっています。指番号、音名、4拍子のカウント数字が書かれています。

左手は、ドレミファソを弾いてみた後は、全音符や2分音符でドとソを交互に弾くという形です。

左手は伴奏を担当することが多く、離れた音を弾くことが多くなるため、ということです。

こんな感じ⇩

進め方はどうなっている?

ここから、実際に曲を弾いていくことになります。メインの部分といえるでしょうか。

各曲を練習することで、リズムや楽譜の記号などを順次学んでいくことになります。

収録曲は?

まずは、どんな曲が載せられているのかをまとめます。

  1. きらきら星(フランス民謡)
  2. 喜びの歌(ベートーベン)
  3. ジングル・ベル(J.S.ピーアポント)
  4. 家路(ドボルザーク)
  5. ロング・ロング・アゴー(T.ベイリー)
  6. ダイアナ(P.アンカ)
  7. フレール・ジャック(フランス民謡)
  8. 見よ、勇者は帰る(ヘンデル)
  9. オーラ・リー(アメリカ民謡)
  10. シューベルトの子守歌(シューベルト)
  11. 河は呼んでいる(G.べアール)
  12. ピアノ・ソナタ(モーツァルト)
  13. エデンの東(L.ローゼンマン)
  14. ユー・アー・マイ・サンシャイン(デイビス&ミッチェル)
  15. ハッピー・バースディ・トゥ・ユー(M.J.ヒル&P.S.ヒル)
  16. 婚礼の合唱(オペラ「ローエングリン」より)(ワーグナー)
  17. 渚のアデリーヌ(P.deセンヌヴィーユ)

全17曲ですね。

クラシック曲から映画音楽まで、大人の方ならみなさん知ってるであろう有名曲ばかりですね。

1曲に3行程度ですが、各曲の解説がまとめて書かれているページがあります。

進め方の共通していること

全部で17曲。後ろへ行くほど難易度が上がるので、最初から順に練習すると無理なく進めていけそうです。

1曲の進め方として共通していることがあります。

  • すべての曲が両手奏
  • すべての曲が音名入り
  • すべての曲が使う音域の図入り
  • すべての曲が曲のポイントを別項目で説明

まず、はじめの曲からすべて両手奏だということです。大譜表の楽譜で右手メロディー左手伴奏という形になっています。

最初の「きらきら星」から、5指固定では弾けません。(左はドとソのみなので可能)

でも、すべての曲で音名が書かれています。音を読むことから始める必要はないですね。

2つ目は、すべての曲にこの曲で使う音域を示した鍵盤図があるということです。

この鍵盤図には、左右それぞれの曲の始めの音の場所と使う指が、手の図も添えて記されています。

3つ目は、曲の演奏に大事なことが別にまとめられているということです。

楽譜に”point1″”point2″・・という具合に書かれていて、次のページにそれぞれ詳しく説明があります。

例えば、1曲目の場合・・・

楽譜の”point1”の部分⇩

その説明部分⇩

各曲2つ~4つくらい”point”があります。

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コラムやまとめのページも

1曲目に入る前の説明ページにも「音符と休符のの長さ」というコラムページがありますが、他にも曲途中に様々なテーマのコラムが挟まれています。

各テーマは次の様になっています。

  • ダイナミックス
  • 手・指のトレーニング1,2,3
  • 拍子のおはなし
  • ソナタのおはなし
  • アウフタクト(弱起)

「コラム」ではありますが、演奏するに必要なことの説明でもあり、大事なことが書かれています。

そして、一番最後には「音楽用語の基礎知識」として、4ページにわたって楽譜や音符、記号についてまとめられています。

内容は・・

  • 音名
  • 臨時記号
  • 楽譜のしくみ
  • タイとスラー
  • 音符と休符
  • 3連符
  • 強弱記号
  • 速度記号
    • メトロノーム記号
  • 拍子記号
  • 奏法の記号
  • 繰り返し記号

何かわからないことがあったらこちらを見ればまず大丈夫、といった具合ですね。

こんな感じ⇩

なおこのページは、「基礎編」「初級編」にも同じものが掲載されています。

進み方のまとめ

どの曲でどんなことを学ぶのか、表にまとめて見ました。

”point”として挙げられている事柄を中心に書いています。

新登場の音符 リズム 記号 指、音域
きらきら星 4分、2分、全 mf 5度音程(ド⇒ソ)を指1⇒4で
喜びの歌 8分、付点4分 付点4分+8分(タ~ンカ)
  • f
  • クレッシェンド
  • デクレッシェンド
  • Allegretto
5度音程(レ⇒ソ)を指2⇒1で
ジングル・ベル 同上
家路 同上
  • p
  • mp
  • リピート間の繰り返し
曲途中の5指移動
ロング・ロング・アゴー 付点2分 4分+8分8分(タンタタ) 指かえ
ダイアナ
  • Allegro
  • タイ
  • cresc.
フレール・ジャック 8分4つ+4分2つ(タタタタタンタン) 一部メロディー受け渡し
見よ、勇者は帰る 同上 Moderato 指こえ(指くぐり)
オーラ・リー Andantino 右:中央ドより5度上の音域 左:中央ドに向かってファソラシド
新登場の音符 リズム 記号 指、音域
シューベルトの子守歌 左もト音記号
河は呼んでいる 3/4拍子
 ピアノ・ソナタ  クレッシェンドの弾き方
 エデンの東 アウフタクト
  •  Allegretto
  • D.S
  • Fine
  • ♯♭
 ユー・アー・マイ・サンシャイン  同上  タイの弾き方  ソ⇒上レを指1⇒2で
 ハッピー・バースディ・トゥ・ユー  付点8分、16分  付点8分+16分(タッカ)  フェルマータ
 婚礼の合唱  全休符  2/4拍子
  • アクセント
  • スラー
 1オクターブ(ソドミソ)を指1,2,3,5で
 渚のアデリーヌ  8分休+8分3つ(ンタタタ)
  •  legato
  • D.C.toCoda
  • オクターブ記号
右:加線の音

指よせ

後ろへ行くほど音域が広がり、複雑なリズムやいろいろな記号が出てくるのがわかると思います。

「入門」編だけど・・

今回は『大人のためのピアノ悠々塾』の「入門編」をまとめました。

確かに、はじめてピアノを弾く人向けということで、鍵盤のこと、楽譜のこと、指番号や弾く時の姿勢のこと、など超基礎的な内容から始まります。

ここに多く割かれていて、はじめに基本的なことをきっちりやってから曲へ、という形ですね。曲を弾きながら覚えるのは、リズムや弾きかたのみ、という感じです。

初めから両手奏。初めから5本の指を使う、というのは大きな特徴かと思います。ということでは、ちょっと敷居が高いかなと感じます。

もっと簡単なところから始められるテキストもあるので。

ピアノは初めてといっても比較的若い方。5本の指をバラバラに動かすということにさほど苦労を感じない方。

そういった人向けかなと思います。

でも、そういう人なら、入門編からではなく基礎編あたりからはじめても大丈夫なような気もします。

(基礎編は、単音の全音符、2分音符程度だった左の伴奏が4分、8分や休符などが加わり複雑になります。また、左右とも和音が加わります。)

すべてに音名が書かれているので、音符を読むのが苦手・・という人にはいいですね。いつまでもそのままでは読めるようになりませんが。

指を動かすのはそれほど難を感じない。それよりも早く曲を弾きたい!という方にはとてもいい教本だと思います。

 

 

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