ピアノの音階練習の教本3冊紹介!それぞれの特徴から自分に合ったものを

テクニック教本

ピアノの指練習というと、まず『ハノン』が思い浮かぶかもしれませんが、スケール、つまり音階練習もとっても大事です。

曲の中に出てくる流れるようなフレーズや、指の動きを駆使しながら広い音域を弾いたりする場合、その基礎練習は「音階練習」になります。

そして、曲を演奏するのに大切な「調性感」。

これが養われるのも、音階練習です。

ここでは、音階練習ができるテクニックテキストをいくつかご紹介します。

今回は、大人向け編。

ぜひ、参考にしてください。

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『バスティン スケール・カデンツ&アルペジオ』

WP249J バスティン スケールカデンツ&アルペジオ ピアノベーシックス 数こなし式 サプリメンタリー

まずはこちら、バスティンの『スケール・カデンツ&アルペジオ』です。

日本でもとてもよく使われているピアノ導入教材、バスティン・メソードの併用テキストですね。

最大の特徴は、そのシンプルさ、ではないでしょうか。

ほとんど楽譜しか載っていません。

つまり、練習法などの解説がほとんどないんです。

「はじめに」の中の「効果的に使用するために…」という項目で、内容の説明と使い方が書かれています。

ページ中には、バスティンのメインテキストの関連ページが書かれています。(バスティンの併用テキストなので)
「〇ページの「○○」という曲と一緒に練習してください」といった具合。

でも、載せるべきものはしっかり載せてある、という感じ。

全24調のスケールとカデンツ、アルペジオが載っています。

そして、見やすい

メインページとなる、全調の2オクターブのスケール、カデンツ、アルペジオが載せられている部分は、1ページにつき一つの調になっています。

その楽譜しか載っていません。

つまり、ごちゃごちゃした解説文などは一切ない!ということです。

最後に「付録」として、

  • カデンツのみをまとめたページ(転回形も)
  • 和声的短音階とその主要三和音をまとめたページ
  • 五度圏表

などが載せられています。

⇩特徴をまとめると、このような感じになります。

『バスティン スケール・カデンツ&アルペジオ』の特徴
  • 全24調のスケール、カデンツ、アルペジオを掲載
  • 1ページにつき1つの調で見やすい
  • 必要最低限の内容のみのシンプルさ

関連記事こちらの記事で詳しく紹介しています。

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『ピアノランド スケール・モード・アルペジオ』

ピアノランド スケール・モード・アルペジオ

次の紹介するのは、『ピアノランド スケール・モード・アルペジオ』です。

こちらは逆に、かなり細かい解説付き。

シンプル、とはとても言えない作りになっています。

メインはスケールとカデンツです。全24調が載せられています。

1ページにつき1つの調になっていますが、指使い確認のための1オクターブスケール、2オクターブのスケールとカデンツの楽譜に加えて、3つの練習用楽譜も載せられています。

つまり、全部で5つの楽譜が載せられていることになります。

さらに、スケールの仕組みや、短音階には自然的、和声的、旋律的の各スケールとカデンツも。

これだけの内容が1ページに収められているので、端折られている部分もありますね。

初めに出てくるハ長調とイ短調で見開き2ページを使って全て載せ、それ以外の調はそのページを見て確かめる、ということですね。

かなり丁寧かなり細かい。その代わり、楽譜がかなり小さいです。

以上がスケールについて。

モード・アルペジオについては・・

モードとは、音階の一種で、現在使われているのは中世の教会旋法の流れをくむものです。

一般的に使われるハ長調とかイ短調といったものとは、少し響きが異なります。

このモードの解説も、かなり詳しく書かれています。

音の響きを感じることを目的にしているので、楽譜で示され弾いてみることが大事にされています。

最後に、アルペジオ。

「コード&アルペジオ」となっていて、コードネームとその音が示され、それをアルペジオで弾く、という形の楽譜になっています。

一般的なアルペジオの練習は、各調のⅠの和音(ハ長調ならドミソ)をアルペジオで弾きます。

それとは違った形になっています。

⇩特徴をまとめると、このようになります。

『スケール・モード・アルペジオ』の特徴
  • 全24調のスケールとカデンツを掲載
  • アルペジオはコードから弾く形
  • モードについての解説と楽譜も
  • 練習法や解説が細かく記載されている
  • その関係から、かなり楽譜、文字共に小さく、少々ごちゃごちゃ感が・・

内容はとても充実していて、初心者の方でも1冊手元にあるといいかと思いますが、普段使いとしては使いにくいかもしれません。

関連記事こちらの記事で詳しく紹介しています。

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『おとなのハノン』

おとなのハノン ~指の動きをよくするピアノ・トレーニング・ブック~

最後にもう1冊。『おとなのハノン~指の動きをよくするピアノ・トレーニング・ブック~』を紹介します。

こちらは、『ハノン』を簡単にアレンジした楽譜で、最後にスケールとアルペジオが載っています。

スケール、アルペシオに特化したテキストではありません

一応、全24調が載せられていますが・・

スケールは、

  • 小節の頭が4分音符になっている(例:ドーレミファソラシ)
  • 短調音階は、和声的と旋律的がセットになっている(まず和声的を2オクターブ弾いてその後続けて旋律的を1オクターブ弾く)
  • カデンツが、「主音-Ⅴ₇-Ⅰ」のみ

アルペジオは、

  • 同主調(例:ハ長調とハ短調)でセットになっている

という形になっています。

アルペジオに入る前にその準備練習のページもあり、弾きやすさを重視しているという印象ですね。

紙面は、1ページにつき1つの調ではありません

スケールは、並行調(例:ハ長調とイ短調)ごとに載せられています。

アルペジオは、上にも書いたように同主調でセットになっているので、1ページにつき4つの調が載っていることになりますね。

例えば、ハ長調とハ短調で1つ。その下に、ヘ長調とヘ短調の楽譜が入っている、という具合です。

加えて、語句説明や弾く際の注意点、「ここからここまでが旋律的短音階」といった説明が入っていたりするので、スッキリとした見た目、とは言い難いかな。

⇩特徴をまとめると、このようになります。

『おとなのハノン』の特徴
  • スケール、アルペジオに特化したものではない
  • 全24調が載せられているが、弾きやすくアレンジされている
  • カデンツが、Ⅰ-Ⅴ₇のみ
  • 1ページにつき1つの調ではなく、説明書きもあり、少々ごちゃごちゃした印象あり

関連記事こちらの記事で詳しく紹介しています。

まとめ

今回は、スケールやカデンツ、アルペジオの練習テキストを3冊ご紹介しました。

それぞれ特徴があり、何を重視するかで選ぶものが違ってくるかもしれません。

  • 分かりやすいものがいいのか‥
  • 長く使えるものがいいのか‥
  • 解説が詳しいものがいいのか‥
  • 練習法が具体的なものがいいのか‥

選ぶ基準は他にもあるかもしれませんね。

いずれにしろ、音階練習はハノンとはまた違った意味で重要な基礎練習です。

ぜひ、良いものを見つけて取り組んでいってください。

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