ブルグミュラー程度の難易度の、有名クラシック曲のアレンジ曲集『ピアノでクラシック名曲を』。
以前内容をご紹介しましたが、今回は、その中から少し選んで弾いてみました。
どんなアレンジになっているのか、参考に聴いていただければと思います。
関連記事→こちらで『ピアノでクラシック名曲を』を紹介しています。
四季より「秋」
まずは、ヴィヴァルディ作曲の四季より「秋」です。
曲集の2曲目になります。
第3楽章まである「秋」その第1楽章がこの曲です。
とっても簡潔にまとめられていますよね。冒頭の有名なフレーズのみです。
楽譜も1ページ4段。
原曲は、第1楽章のみなら5分くらい。第3楽章まで含めて10分くらいの長さになります。
調子のよい鍛冶屋
ヘンデル作曲「調子のよい鍛冶屋」です。
6曲目に載っています。
原曲は、『ハープシコード組曲 第5番』の第4楽章に当たるものだとのこと。
「調子のよい鍛冶屋」というタイトルも、あとから付けられたものだそうで、”調子のよい鍛冶屋“をイメージして作曲されたわけではないようです。
野ばら
ウェルナー作曲の「野ばら」です。曲集の19番にあります。
♪童はみたり 野なかのバラ~~♪の方の「野ばら」ですね。
1ページ4段で短くまとめられています。
楽譜にはペダルの記号はありませんが、曲集の「曲目解説」には、
指のレガートを補助するために、部分的にペダルを使用してもよいでしょう。
『ピアノでクラシック名曲を』「曲目解説」より
とありますので、ペダル付けて弾いています。
この前の曲18番は、シューベルトの「野ばら」になっています。
乾杯の歌
ヴェルディ作曲「乾杯の歌」。23番目にあります。
オペラ「椿姫」の中の一曲ですね。
有名な歌いだしの部分ですね。
楽譜は見開き2ページにわたります。
美しく青きドナウ
ヨハン・シュトラウス2世の「美しく青きドナウ」です。
曲集の28番になります。
原曲は10分くらいですよね。
なのでずいぶん短いですが、主要なメロディーは盛り込まれてる?かな?う~ん
楽譜は見開き2ページで、1カッコ2カッコがあり、D.C.があり・・ということで、ちょっと長めですね。
アルルの女より「メヌエット」
ビゼー作曲アルルの女より「メヌエット」です。
曲集の37曲目になります。
楽譜は見開き2ページです。繰り返し等はないですね。
「アルルの女」は、「アルルの女」という劇の付随音楽として作られた組曲で、第1組曲、第2組曲があります。
この「メヌエット」は、第2組曲としてビゼーの死後まとめられたもので、実際には「アルルの女」には入っていなかったものだそう。
花のワルツ
チャイコフスキー作曲の「花のワルツ」。バレエ組曲「くるみ割り人形」の一曲ですね。
曲集では42番になります。
ちなみに、41番目に同じ「くるみ割り人形」の中から「金平糖の精の踊り」も載っています。
原曲は8分くらい。冒頭の有名な部分のみですね。
楽譜は見開き2ページ。繰り返しもあります。
この曲、子どものころすごく好きで、家にあったレコード(歳が分かる!)を何度も何度もくりかえし聴いていた覚えがあります。
余談ですが・・
狂詩曲「スペイン」
シャブリエ作曲、狂詩曲スペインです。
曲集の45番になります。
楽譜としては見開き2ページ。1カッコ2カッコが5カ所あり、くり返しが多いですね。
でも楽譜には「Allegro con fuoco」(はやく、情熱をもって)とあって速い曲なので、それほど長くはならない。
原曲は7分くらいの長さです。
金婚式
マリーの「金婚式」です。
曲集の49番になります。
この「金婚式」。フルートやバイオリンでの演奏もよく聴きますが、そもそもピアノ独奏曲。
原曲は3分を超えるくらいの長さなので、中間部分がなくなっていますね。
楽譜は、見開き2ページです。
ちなみに、同じアレンジで『おとなのためのピアノ曲集〈クラシック編1〉』にも入っています。
著者が同じなので、アレンジも一緒。
参考記事→『おとなのためのピアノ曲集〈クラシック編1〉』の紹介記事はこちらです。
カヴァレリア・ルスティカーナより「間奏曲」
マスカーニ作曲、カヴァレリア・ルスティカーナより「間奏曲」です。
曲集の54番です。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」というオペラの中の一曲です。
楽譜としては1ページ5段。でも、ゆったりとした曲なので、長めですね。
楽譜にも、「Andante sostenuto」(ゆっくりと、音をじゅうぶんにたもって)と書かれています。
ラプソディ・イン・ブルー
ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」です。
曲集の1番最後、57番目に載っています。
クラシックとジャズを融合させたガーシュウィン。その代表作ともいえる「ラプソディ・イン・ブルー」です。
原曲は15分くらい。その有名どころだけをちょっとつまんだ、という感じですね・・
楽譜は見開き2ページです。
『ピアノでクラシック名曲を』有名クラシック曲を自分で演奏
どこかで耳にしたことのあるような、有名なクラシック曲ばかり。
簡単アレンジなので短くまとめられていて、いいとこどりのつまみ食い、という感じではありますが、雰囲気を壊さないアレンジで、楽しめるのではないでしょうか。
特に、クラシック曲が好きな方にはおすすめです。
全57曲中11曲だけしかご紹介していませんが、アレンジの様子が伝わればと思います。
(公開日:2020年1月27日 最終更新日:2024年5月7日)
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