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ピアノの”ブラインドタッチ”できた方が絶対いい!練習法をまとめました

ピアノの弾き方・練習法

ピアノでいろいろな曲を弾いていきたい、と思うのなら”ブラインドタッチ”!。

できた方が絶対にいいです。

初見演奏に強くなり、曲の仕上がりが早まります。

できた方がいい理由、そして、具体的な練習方法をまとめてみました。

この記事で分かること
  • ピアノの”ブラインドタッチ”できると何がいい?
  • ピアノの”ブラインドタッチ”できるようになるための練習の流れ

ピアノの”ブラインドタッチ”って?

ブラインドタッチ。

一般的にはパソコンで文章などを打つ時に、キーボードを見ずに打ち込まれていく画面だけを見て操作することですね。

正式には「タッチタイピング」。
「ブラインド(blind)」には「盲目」という意味があるので、今は「タッチタイピング」という言う方に変わってきているようです。

ブログを書き、自分が運営する教室のおたよりもWordで作っている私ですが、ブラインドタッチできてる?・・

う~ん怪しい・・やろうとはしているんですが、よく間違えます。

でもね、できたほうが絶対にいい!!と思っています。

何がいいのか。

何といっても作業が早くなりますよね。

小さなことの積み重ねですが、”チリツモ”です。大幅な時間短縮になりますよね。

ピアノの”ブラインドタッチ”も、つまりは鍵盤を見ないで弾くことです。

何を見るのか。

「楽譜」です。

楽譜を目で追って(読んで)いきながら同時に弾く、ということですね。

これもやっぱり時間短縮につながること、と思います。

ピアノの”ブラインドタッチ”ができると何がいい?

ピアノの”ブラインドタッチ”ができると何がいいのか。

それは、「曲の仕上がりが早まる」ということです。

”ブラインドタッチ”をしていないと・・

  1. 楽譜と手を交互に見ながら練習を続ける
  2. そのうち覚えてしまって手だけを見て弾くようになる
  3. でも全部は覚えていないので分からなくなると楽譜を見る
  4. その部分の楽譜を見て手を動かすまでの時間のロスがある

こういうことになると思うのです。

”ブラインドタッチ”ができれば、初めて弾く曲でも楽譜を読みながら弾くことになるので、このすべてがなくなります。

楽譜を見たり手を見たりと頭をフリフリさせること、

音がわからなくなって楽譜に戻って確かめること、

これら全部、やる必要がなくなります。

なので、音間違えた!リズムが違う!ということとは別のことを考えられるようになります。

このフレーズをどう弾こうか・・

このフォルテはこのくらいの大きさで・・

とか、自分が曲をどう弾いていきたいのか、ということに気持ちが向きやすくなるはずです。

楽譜を読むことと弾くことが同時にできるようになれば余裕が生まれ、曲想を考えながら弾くことも同時にできるようになります。

そのことを練習の中心に据え、そのことに時間をかけられるようになります。

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ピアノの”ブラインドタッチ”練習法は?

では、どうすればできるようになるのでしょう。練習方法をまとめてみます。

ピアノの”ブラインドタッチ”に必要なことは、次の2つです。

  • 楽譜をスラスラと読んでいけること(音もリズムも記号も同時に)
  • 指の鍵盤への感覚を養うこと

「楽譜を見ながら同時に弾く」ということを目指しているので、当然、楽譜をスラスラと読んでいける必要があります。

そして、基本的に手(鍵盤)は見ないので、指先の鍵盤に触れているところだけで、今どの鍵盤を弾いているのか、次にどこへ行くのかを分からなければいけません

となると、じゃあまず楽譜を読む練習をしなくちゃ、とか、指の鍵盤感覚を鍛えなくちゃ、などと別々に考える必要はありません。

同時にやっていけばいいのです。

でも、もし必要だと思ったら、こちら⇩をどうぞ。

関連記事楽譜を読む練習法についてまとめています。

関連記事「鍵盤感覚」についてこちらの記事にまとめています。

五指固定で弾ける曲から

まずは、五指固定で弾けるような、簡単で短い曲から練習をはじめます。

「五指固定」というのは、5本の指それぞれが1曲を通して同じ音を担当する、ということです。

例えば・・・

  • 親指(指番号1)・・ド
  • 人差し指(2)・・レ
  • 中指(3)・・ミ
  • 薬指(4)・・ファ
  • 小指(5)・・ソ

指くぐりなどがなく、始めに鍵盤の上に指を準備したら、終わるまでその場所のまま弾くことができる曲です。

このような楽譜を使って、出てくる音の鍵盤に指を間違いなく置き、その準備をきちんとしてから楽譜を見ながら弾いて行きます。

音符をサッと読むことが苦手であれば、弾く前に読んで確かめてからでいいです。

間違えそうなところは〇をつけたり。何なら、楽譜に音名を書いてしまっても。

それから、手を見ないで弾く。

楽譜を見て、音名を言いながら弾くのもいいですね。

両手の曲であっても、片手ずつから始めればいいと思います。

そして、少しずつ音域を広げていきます。

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手の感覚を鋭敏に

練習のポイントの1つは、「手の感覚を鋭敏に」して弾くということです。

ただただ楽譜を読みながら弾いていくのではなく、手(指)がどのように動いているのかをよ~く感じながら弾くことが大事です。

「この音を弾くにはこのくらい動かすんだ」ということを、常に気にするということですね。

そのためには、何度も同じところを弾いたり、手を見て確かめながら弾いたりすることも必要です。

ただひたすら楽譜を見て弾くことを繰り返すのではなく、いろんなことをやって行きつ戻りつしながら練習することが大事です。

曲を覚えてしまったら別の曲へ

手を見ずに音を外さないで弾けるようになったら、どんどん次の曲へ移りましょう。

「楽譜を読みながら弾ける」ことを目指しているので、覚えてしまった曲を何度も弾いていてもあまり意味はないように思います。

楽譜を読むことと弾くことがズレているような違和感を感じるなら、別の曲に入った方がいいでしょう。

この違和感とは、ただ見ているだけで読んでいない、弾いているところと違うところを見ている、といった感じです。

もちろん、手指の感覚を確かめる意味では、同じ曲を何度も弾くことも必要かもしれませんが、それは次の曲でもやればいいことですしね。

それよりも、どんどん楽譜を読み、そして弾く。

「読みながら弾く」という癖をつける意味でも、数をこなすことが大事です。

必要な時には鍵盤を見る

ピアノの”ブラインドタッチ”は、絶対に鍵盤を見てはいけない、というわけではありません。必要な時には見ればいいです。

音が飛んでいるとか、決まって間違えるとか。

何が何でも見ない!!とする必要はないですね。

でもその時に注意しなければいけないのは、手を見た後に、サッと楽譜へ目線を戻せるか、ということ。

あれ?どこだっけ??となっていてはダメですよね。音楽が止まってしまうので。

今さっきまで見ていた場所なので、目線は戻しやすいのではないかと思います。

逆に、「常に鍵盤を見ていて分からなくなった時だけ楽譜を見る」という場合の方が、これまで見ていなかったので目線を移しにくいですよね。

楽譜の該当場所を探しちゃう、そして止まっちゃう。

そうしたことからも、「基本は楽譜を見る」を崩さないようにすることが大事ですね。

どんな場合に手を見るかは、初見で弾くような場合は自然に任せればいいと思います。

曲をしっかりと練習するという場合は、何度も弾いて確かめて「ここは見る!」と決めてしまうといいかもしれません。

常に手を見続けてしまわないように、だけは十分注意して。

暗譜する段階ではないのに(練習を始めた初期なのに)、楽譜そっちのけで探り弾きしていないか?

そのことだけは、いつも忘れずに問いかけていかなければいけないですね。

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”ブラインドタッチ”は早いうちから

上に書いた練習の方法で「五指固定で弾ける曲から始めるとよい」と書きました。

これって結局、ピアノ導入期のころから”ブラインドタッチ”を意識して練習した方がいいということですね。

「ピアノは楽譜を見ながら同時に弾いていくものだ」という風に癖にしてしまう。

途中で直そうと思ったら、またそのための練習が必要になってしまいます。

私が今こんな記事を書いているのは、実は、自分の教室で、そのことをあまり意識して教えてこなかったことを反省しているからです。

それで何かものすごい弊害が出てしまった、というわけではないのですが、曲の仕上がりに時間がかかっている生徒の原因をいろいろと探る中、ここに行きついたというわけです。

ダメですね・・

レッスンを始めたばかりの生徒には、しっかり身につけてもらうようにしたい。

そして、もう進んでしまっている人には、これからレッスンに組み込んでいきます。

ピアノの”ブラインドタッチ”、できるようになるととってもいい。

できなくたってピアノは弾けますが、これからいろいろな曲を弾いて行きたいと考えているのなら、ぜひ身につけましょう。

もっと楽に、もっとどっぷりと曲に浸って弾くことができるようになりますよ。

おまけ ”ブラインドタッチ”に関するテキストご紹介

ちょっと探してみたら・・”ブラインドタッチ”と銘打たれたテキストがありました。

私自身は持っていないので、中身を詳しくご紹介することはできませんが、ここに載せておきます。

参考になれば・・。

⇩こちらは(1)ですが、(2)(3)もあるようです。

(公開日:2018年1月18日 最終更新日:2024年2月2日)

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