シンコペーションは「拍のズレ」読み方のコツは拍子の理解

ピアノの弾き方・練習法

読むのにちょっと難易度が上がる「シンコペーション」のリズム。

”いまどき”の音楽には盛りだくさんで、このちょっとつっかるようなリズムが、曲のカッコよさ、魅力だったりしますよね。

「拍のズレ」が生み出す「シンコペーション」。

この「拍のズレ」が、リズムを読むのを難しくしている原因です。

今回は、「シンコペーション」の読み方の基本について、まとめてみました。

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「シンコペーション」って何?

「シンコペーション」を調べると、次のようになっています。

私が持っている辞典から引用します。まずは、「新音楽辞典 楽語」

同じ高さの弱部と強部が結ばれ、弱部が強部となり、強部が弱部となって強弱の位置が変わること。これは、同小節内でおこることも、2小節にまたがることもある。同小節内ではひとつの音符で書くか弧線で結んで表し、2小節にまたがるものは弧線で示される。この場合の弧線をとくに、タイとよぶ。

「新音楽辞典 楽語」より

次に、「早引き音楽記号・用語事典」

強迫と弱拍が規則的な周期で進行する拍子やリズムが、タイや休符などによって一時的に変化させられた状態をシンコペーション(英・syncopation)という。クラシック音楽はもちろんのこと、ジャズでも効果的に用いられる。

「早引き音楽記号・用語事典」より

要するに、拍がズレる、そして、つながっている。ということです。

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基本の「シンコペーション」の読み方

ピアノ導入テキストでよく「シンコペーション」として説明されているリズムは、こちら⇓です。(「みんなのオルガン・ピアノの本」2巻より)

4/4拍子で、2つ目の音符が2分音符になっています。

まずは、このリズムで説明していきます。

拍子の数え方

「シンコペーション」に限らず、リズムを読むときに重要なのは「拍子」です。

今回のリズムは4/4拍子なので、拍子は

1,2,3,4|1,2,3,4|1,2・・・

と進んでいくことになります。

拍子には「強拍」「弱拍」があり、4拍子に当てはめると次のようになります。

強、弱、中強、弱1、2、3

関連記事リズムを読むときの拍子の重要さについてまとめています。

拍がズレる

4拍子の拍は、「強、弱、中強、弱」の4つでひとまとまりになり、それを意識して拍子を感じることで、「4拍子」と認識できるわけです。

「シンコペーション」は、この拍がズレます。

今回のリズムは、真ん中の音符が2分音符になっていて、2拍伸ばすことになります。3拍目はこの中に入ってしまうわけですね。

3拍目の「中強拍」が2拍目にズレ込み、「弱拍」である2拍目が「中強拍」の役割も兼ねることになります。

アクセントなどを付けてむしろ1拍目より強く弾くことで、「シンコペーション」のリズムがより強調されます。

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8分音符とタイの「シンコペーション」

上の例は、4分音符+2分音符でできた「シンコペーション」のリズムでした。弾くべき音が拍子にぴったり合っているので、分かりやすいかと思います。

次は、8分音符がタイでつながった「シンコペーション」のリズムについてまとめます。

拍子と合わない

8分音符がタイでつながった形のシンコペーション。⇓こちらです。(『トンプソン現代ピアノ教本』1巻より)

8分音符のシンコペーション

こちらも拍子は4/4拍子です。

1,2拍目が8分音符4つになっていて、2つ目と3つ目がタイでつながっています。この部分が「シンコペーション」のリズムですね。

2拍目の頭(3つ目の8分音符)が、半拍分(8分音符分)だけ前にズレ込んでるということです。

この形だと、弾くべき音が4拍子の拍に合わなくなります。そこがリズムを難しくしているところですね。

リズムを声に出してみる

このリズムを、声で表してみるとわかりやすいかもしれません。

タイがついているときは、一度タイを外して考えます。

まずは、タイをなくした形を声で表してみると・・・

 カ、 カ、 ン、 ン

となります。(数字は拍を表しています。)

1拍目と2拍目は8分音符2つずつ(♫ ♫)なので、「タカ、タカ」になります。3,4拍目はそれぞれ4分音符(♩ ♩)なので、「タン、タン」ですね。

次に、タイの付いた楽譜通りのシンコペーションのリズムを声で表します。

 カ  カ、 ン、  ン

1拍目の2つ目と2拍目の1つ目の8分音符が、タイでつながっています。なので、2拍目の1つ目の音は1拍目の2つ目からつながり、音は伸ばすことになります。

それで、「カ」となるんですね。

拍子を打つのとぴったり合う「弱拍」の2拍目が、1拍目の後ろに吸収されている(ズレ込んでいる)ため、1拍目の2つ目の8分音符を強調した形で弾くようにします。

   カ」

関連記事リズムを声に出すやり方をこちらでも書いています。

画像を引用した『トンプソン現代ピアノ教本』の、シンコペーションを練習するための曲を演奏していますので、参考にどうぞ。

「スペインのフィエスタ」(『トンプソン現代ピアノ教本1』より)
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タイを使わない「シンコペーション」

例に挙げた「シンコペーション」は、8分音符2つをタイでつなげた形で書かれています。

でも、タイを使わないで書くことも多くあります。

⇓こういう風に。

⇒⇒ ♪♩♪♩♩|

タイでつながった2つの8分音符が、4分音符になっているんですね。

拍子で分けられるように音符を細かくする

こう書かれていると、一瞬「?」となってしまいますね。タイで書かれていた方が拍子で分けられるので理解しやすいと思います。

でも、こういう書かれ方をした楽譜は多いです。

こうしたときは、拍子できちんと区切ることができるように、長い音符を分けます。

  1. 「♩」「♪♪」と分ける
  2. 残りの2つの「♪」を合わせると「♪♪♪♪」となり、「♪♪」「♪♪」と1拍ずつに分ける。
  3. 「♩」となるようにタイを付ける。

すると・・・

という形になりますね。

こうなれば、スムーズに読めるのではないかと思います。

「シンコペーション」の読み方 まとめ

「シンコペーション」は、読み取るのにちょっと苦労のいるリズムです。

でも、どんなリズムも読むための基本は同じ「拍子」をきちんと把握し、それに合わせることです。

「シンコペーション」の場合も、音符を拍子に合うように分けて、どことどこがつながっているのかをきちんと把握することが大事です。

そして、「弱拍」が「強拍」にズレ込んだりしているので、演奏するときには、それを意識して強調するとリズミカルになります。

「シンコペーション」は拍子に合わせにくいため、形だけまねて雰囲気でダラ~と弾いてしまいがちですよね・・

かっこよく弾くためには、拍子にきちんと合わせることがとても重要です。

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