テキストの進み具合って人それぞれ。
はっきりと○か月、〇年で終えられる、と言えるものではありません。
でも気になってしまうのも事実。
子どもにピアノを習わせている親御さんもそうでしょうし、私たちピアノ教師もそうです。
今回は、私の教室でも人気の高いテキスト『ピアノひけるよ!ジュニア』の1についてまとめてみようと思います。
あくまでも、一つの例として見てもらえればと思います。
関連記事→『ピアノランド①』を終えるまでの期間についてもまとめています。
『ピアノひけるよ!ジュニア1』について
まずは、『ピアノひけるよジュニア1』とはどんな教材かを簡単にまとめます。
子どもたち自身に選んでもらうと、まず選ばれることの多い人気のあるテキストです。
その最大の理由は
ということですね。
副題も「しってるきょくでどんどんひける」となっています。
でも、実際は知らない曲も多いんだけどね・・
他には以下のような特徴があります。
- 楽譜は大譜表
- 音域は中央のドから上下に広がる形で、両手受け渡しでメロディーを弾く
- はじめに右でドレ左でドシを片手ずつ弾き、その後は左右同時に音域が広がる
- 音域が広がるたびに8小節の「練習曲」がある
- 1曲目に入る前に指番号の説明や黒鍵でチューリップの一部を弾くなどのページがある
- 全部で13曲(黒鍵で弾くチューリップも含む)
関連記事→『ピアノひけるよ!ジュニア』をこちらで紹介しています。
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『ピアノひけるよ!ジュニア1』を終えるまでの期間
それでは、私の教室での状況を、3例ご紹介します。
【例1】の子は楽典ワーク(『ピアノひけるよ!ワークブック』ではない)を同時に行っています。
【例2】【例3】の子はこれのみです。
また、3人とも全13曲すべてをレッスンしています。
- 【例1】
- レッスン開始年齢・・・1年生10月
- レッスン頻度・時間・・・年間45回(ほぼ毎週)1回30分
- 終了までの期間・・・約3か月(レッスン回数9回)
- 【例2】
- レッスン開始年齢・・・2年生12月
- レッスン頻度・回数・・・年間45回(ほぼ毎週)1回30分
- 終了までの期間・・・約3か月(レッスン回数9回)
- 【例3】発達障害あり
- レッスン開始年齢・・・4年生8月
- レッスン頻度・時間・・・年間24回(月2回)1回45分
- 終了までの期間・・・約6か月(レッスン回数12回)
弱小教室なので3つの事例しか挙げられません・・
ほぼ毎週という形でレッスンを受けている場合は約3か月(レッスン回数だけを考えれば実質約2か月ですね)。
月2回のレッスンなら倍の6か月かかっていますね。
レッスンの進め方
新しい曲へ入った時の基本の進め方は以下の通りです。
- 音を読む
- こちらで弾きながら一緒に歌う(歌詞、音名)
- 弾く
とにかくまずはじめに音を読んでもらいます。
おぼつかないようなら2,3回。
それから歌います。まず歌詞で、そして音名で。
新しく出てきた音や音符などについての解説が書かれているので、そのことを説明しつつ何度か歌います。
基本は、見本を兼ねてメロディー部分を弾きながら一緒に歌いますが、連弾部分を弾いてメロディーをうたうこともします。
リズムが理解できているかどうかも確かめつつ、分かっていないようならリズム打ちをしたりします。
また、手拍子をしてもらって、それに合わせて弾いて聴かせることで、リズムについて伝えることもします。
知っている曲だと、リズムの理解があいまいになってしまうんですよね。
そして、いよいよ弾きます。私は歌います(音名で)。
音が分かっていても指がその通りに動かない時期なので、弾く場所への手の準備をきちんとします。
また、思うように弾けなければ、今弾くべき音の場所や指をこちらから指さししたりします。
音名を言いながら弾くこともしますね。
スムーズに弾けるようになるまで、1,2へ戻ったり、3を何度もしたり・・。
状況に応じていろいろやります。
次の曲へ移る基準
その曲を”合格”とする基準は、
です。
一人で弾いてもらったり連弾をしたり、と何度か弾いて、まあ安定して弾けていればOKとしています。
あとは、新しく出てきた音符や記号などをきちんと理解できたか、も大事ですね。
そして、リズム。
『ピアノひけるよ!ジュニア』は、子どもたちの知っている曲が多い分、リズムを理解して(読めて)いなくても弾けてしまうんですよね。
そこをきちんと見極めることも大事かなと考えています。
まとめ あくまでも目安です
今回は、『ピアノひけるよ!ジュニア1』を終えるまでの期間についてまとめました。
今回は、3件の事例しか紹介できませんでした。
どこまで参考になるか・・
3人とも大体同じくらいの期間で終了していて、「私が」このテキストを使ってレッスンをする際の一つの基準になると考えています。
テキストの進み具合、気になるところではありますが、本当にそれぞれです。
子どもたちの状況にも左右されますし、教える側の状況や考え方も大きく関係します。
「私が」このテキストを使う際の基準にはなると思いますが、他の方に関しては本当に参考程度のものだと思います。
大事なのは、やっぱり、きちんと上達しているか、ということと、音楽を楽しんでいるか、ということですね。
(公開日:2018年4月27日 最終更新日:2024年6月20日)
→『ピアノひけるよ!ジュニア』の内容についてこちらで紹介しています。
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