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子どもに大人気の『ビーニー動物園』詳しく紹介!動物モチーフの楽しい曲集です

曲集

今回ご紹介する『ビーニー動物園』

私の教室でも、レッスンに来ている子どもたちにとても人気があります。

初心者向けではありますが、いかにも「簡単」という感じではありません。

楽しく聴きごたえのある曲が並んでいます。

レッスンだけでなく発表会でも大活躍。

私の教室では、これまで何人も弾いています。

私自身も気に入っているこの曲集。

曲の難易度が分かるよう、できるだけ詳しくご紹介します。

\こんな人におススメ!/
  • バイエル後半程度から弾ける曲集を探している人
  • 純クラシックではなく、様々な曲調を弾きたい人
  • 発表会でも使える、聴きごたえのある曲を探している人
  • 動物、生き物好きな人

『ビーニー動物園』動物がモチーフの子ども向けの楽しい曲集

キャサリンロリン ビーニー動物園 ~ピアノがひけたワン!~

この『ビーニー動物園』

「ピアノが弾けたワン!」という副題がついていて、表紙は、かわいらしいワンコ(ミニチュアダックス?違う?)が鍵盤に手をかけている写真です。

そして、タイトルに”動物園”とある通り、すべての曲がいろいろな動物をイメージして作られています。

それだけでもなんだかワクワク。

子どもって動物好きですもんねぇ

クマやライオン、ゴリラから、カエルや魚、ヘビに蝶々まで。

爬虫類や虫まで入っているわけです。

”ビーニー”とは中に豆の入った小さなぬいぐるみのこと。

手の上にコロンと乗る、やわらかい小さな動物のぬいぐるみ。

思わずフフフ・・と微笑んでしまう。

曲のイメージもそんな感じです。楽しくて可愛らしい曲がいっぱいです。

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『ビーニー動物園』曲の難易度は?

重要なのは、掲載されている曲の難易度ですね。

まず、曲のタイトル一覧を載せます。リンク先は演奏動画です。私が弾いています。

1お笑いチンパンジー
2夜のふくろう
3わたしのカエル
4レインボー・フィッシュ
5ロックン・ラクーン
6ひよこのワルツ
7ビーニー動物園のミレニアム
8ビーニー雄うし
9よちよちペンギン
10ぼくはゴリラだ
11ふしぎなユニコーン
12ヘビつかい
13ジャンル・フィーバー
14なかよしパピー
15こわそうなワニ(連弾)
16わたしのビーニーくまちゃん
17空とぶカンガルー
18ロッカドゥードル コッカドゥードル!
19子ねこのミャオ
20サメ!
21ビーニー蝶々さん
22のっぽのキリン
23おしゃべりなアヒル!
24王さまライオン

全24曲です。

本当にいろんな動物が登場しますよね。

タイトルを見るだけで、ちょっとワクワクしませんか?

出てくる拍子、音符は?

出てくる拍子は、

  • 4/4拍子・・・17曲
  • 3/4拍子・・・5曲
  • 6/4拍子・・・1曲
  • 6/8拍子・・・1曲

出てくる音符の種類は、

  • 4/4拍子・・・4分音符、2分音符、付点2分音符、全音符、8分音符
  • 3/4拍子・・・4分音符、2分音符、付点2分音符
  • 6/4拍子・・・4分音符、付点2分音符、付点全音符
  • 6/8拍子・・・4分音符、付点2分音符、8分音符、付点4分音符

圧倒的に4/4拍子の曲が多いですが、リズムを取るのが少々難しい6/8拍子が1曲あります。

出てくる音符は、8分音符まで。16分音符はありません。

でも、8分音符だらけ!という曲は結構あり、見た目「難しそう・・」と感じるかもしれません。

アウフタクトの曲が7曲あります。

タンゴのリズムあり、シンコペーションあり。

そして、6/8拍子があります。

なので、リズムは単純で簡単、とはちょっと言い難いかなと思います。

音域は?

オクターブ記号はちょくちょく出てきて、音域は広めかなと思います。

完全に5指固定で弾ける曲は2曲

ほとんど5指固定で弾けるけれど最後だけオクターブ下、とか、クロスハンドで上の音域に、とかという曲が多いですね。

音域の広い曲は、基本的に片手ずつ弾き継いでいく形です。

楽譜の示し方として、曲の途中でト音記号がヘ音記号に変わる(または逆)といった曲がいくつかあります。

これは注意が必要ですね。

調性は?

調性は気になるところだと思います。

  • ハ長調・・・10曲
  • イ短調・・・4曲
  • ヘ長調(♭1個)・・・2曲
  • ニ短調(♭1個)・・・1曲
  • ニ長調(♯1個)・・・1曲
  • ハ短調のはじめの5音のみ(臨時記号で)・・・2曲
  • 教会旋法など・・・3曲

全24曲中10曲がハ長調

その他、並行調であるイ短調が4曲。

♭1つのへ長調2曲とニ短調1曲。

そして、♯2つのニ長調が1曲。

ハ短調の曲が2曲ありますが、臨時記号で対応されています(始めの5音のみなので)。

全音音階や教会旋法を使った曲が合わせて3曲ありますね。独特な雰囲気のある曲になっています。

ハ長調、イ短調、そして全音音階、教会旋法の曲には調号はついていません(臨時記号で対応)。

調号がついているのは、最後の方の5曲のみです。

転調している曲は1曲のみ。並行調での転調なので、調号は変わりません。

難易度順は?

この曲集、難易度順には並んでいません

最も易しいのは、5指固定で弾くことのできる始めの2曲かと思います。

ですが、最後の方にも「ほとんど5指固定で弾ける」という曲がまとまって出てきます。

最も難しいかなと思われるのは、以下の2曲でしょうか。

  • 「ロッカドゥードル コッカドゥードル」・・・左が8分音符で動き、8分休符が特徴のリズムも少々難しい
  • 「なかよしパピー」・・・8分の6拍子でアウフタクトで転調もしていて52小節ある

真ん中より少し後ろに載っています。

なので、レッスンでテキストとして使う場合、弾く順番はいろいろ考える必要がありそうです。

関連記事『ビーニー動物園』の中から数曲選んで演奏してみました。

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『ビーニー動物園』楽譜の見やすさは?

初心者にとって、楽譜の見やすさは大事な要素。

でもこちらの楽譜、すごく見やすい!という感じではないですね。

五線の幅は8㎜。大譜表としては、3㎝±2㎜程度です。(曲によって少しずつ違います)

初心者用楽譜としては狭い方だと思います。

また、基本的に1ページ5段の表示になっているため、間が詰まっています。

曲の始まりのページには、題名と曲の雰囲気に合わせたイラストと歌詞の日本語訳が載っています。

だいたい半ページがそれに使われています。

小さな子にはイラストは重要だと思いますが、その分楽譜が詰まってしまっているのかな。

1曲分の表示は、ほとんどが見開き2ページに納められています。

中には、3ページにわたる曲もあります。

『ビーニー動物園』まとめ

子どもたちの大好きな動物や生き物がテーマになっていて、楽しく可愛らしい曲がいっぱい

というのが、私のこの曲集の印象です。

つまり、子ども向けかな、と思います。

大人の方は、ちょっと子どもっぽいかなと感じられるのではないかと。

もちろん、使ってみていもいいと思いますが!

全体をまとめると、以下のような感じかな。

  • 完全に5指固定で弾ける曲は少なく(2曲のみ)
  • ほとんどが見開き2ページで少々長め(最短16小節。ほとんどが20小節以上)。
  • 16分音符は出てきませんが、8分音符はかなり多いという印象。

まあまあ指が思うように動かせるようになってきたかな、という感じの人向けかな、と思います。

全く初心者では難しいですね。

曲はいいですよ!

この中の数曲は、私の教室の発表会で弾いてもらいました。

つまり、聴き映えのする曲が多いということです。

とにかく子どもたちに人気!

発表会で弾いたのは、子どもたち自身がこの曲集の中から選んだものです。

他の曲もいくつか紹介したのに、それではなく。

この曲集、これからも子どもたちのレッスンでは何度も登場することになりそうです。

作曲者「キャサリン・ロリン」について

最後に、作曲者についての紹介を。

この曲集は、すべてキャサリン・ロリンという女性の作曲です。

キャサリン・ロリンさんはお母さんでもあるようです。

最後に、『ビーニー動物園』に載せられているキャサリン・ロリンさん自身による文章を以下に載せます。

曲や、それを弾く子どもたちへの思いの伝わる文章です。

ようこそ、ビーニー動物園へ!

私の娘がビーニーの動物ぬいぐるみを収集し始めたとき「ビーニー動物園」を書くことを思いつきました。彼女がビーニーの動物ぬいぐるみで遊んでいるのを見ていると、どんどん不思議なイメージの世界が広がっていくのが目に見えるようでした。ビーニーの動物が冒険するイメージや物語を生徒たちが音楽の目標を達成するのに使うのはとてもいいと思いました。

~中略~

生徒の皆さんが私がこれを書きながら楽しんだのと同じように演奏を楽しんでいただけたらと思います。

『ビーニー動物園』前書きより

(公開日:2017年6月1日 最終更新日:2024年7月16日)

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