子育て中のピアノ教室運営 決めておくべき緊急時対応

教室運営

子育てをしながら仕事をしていて、最も困ってしまうのは、子どもの急な体調不良ではないでしょうか。

ましてや、個人で仕事をしていると代わりの人が見つからない、ということも。

ママの代わりも、仕事の代わりも。

どう対応すればいいのか・・自分の経験からまとめてみました。

記事公開当時2017年の状況・心情を書いています。
2023年現在、制度等が変わっている部分は注釈をつけています。

子育て中の教室運営は大変!保育園休んでばっかりの我が子

私、2017年現在、年少児の子育て中です。

ピアノ教室を始めて8年目。子どもが生まれて4年目ということになります。

保育園は3年目で、未満児から通っているわけですが、年少になった今年は、まーよく休む!!

これまでで一番休んでいるのではと思います。

毎月1回(もしくは2回)。1回体調を崩すと3日~5日くらいは保育園に行けなくなります。

すべて風邪ですが、気管支炎を起こしたり、喘息になったり、自家中毒起こして入院になったり…。

我が家は頼れる祖父母や親せきは近くにおらず、夫は土曜日も出勤でなかなか仕事は休めない(歩合制なので)。

自宅で仕事をしている私が一番融通が利くため、私が子どもをみるしかありません。

当然、レッスンはできないということになります。

レッスンに来られる予定だったご家庭に連絡を入れて、平謝りです。

教室規約に定めたレッスン休止の対応

レッスンをお休みにする場合の対応は、事前にきちんと定めておく必要がありますね。

ましてや、指導者の側の都合で休まなければいけない場合のことは、特にだと思います。

トラブルになりやすい部分ではないでしょうか。

基本は振り替えレッスン

私の教室では、指導者、つまり私の側の都合でのレッスン休止の場合は、以下のように対応すると規約に定め、みなさんへお知らせしています。

  • 振り替えレッスンを行う
  • 振り替え可能日は、レッスンの空き時間及び教室の休室日

基本的には振り替えレッスンで対応しています。

振り替えができる日は、レッスンが入っていない時間帯はもちろん、普段は教室を休みにしている日も可、としています。

つまり、日曜日、月曜日、祝日はレッスンを行っていませんが、振り替えたいという希望があればできる限り行うということです。

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実際のところはどうなのか 返金をする事も

みなさん振り替えを希望される場合がほとんどです。

ただ、できない、ということも多いです。

普段レッスンに来ている曜日時間とは別の日に振り替えることが難しい、ということです。

やはり、都合がいいのでこの曜日この時間に、とレッスンを入れているので、それが変わると予定が狂ってしまうということですよね。

年に1,2回なら「少し無理してでも別の日に振り替えよう」と思っていただけても、頻繁に起きると「ちょっとね・・・」となりますよね。

なので、今年のようにしょっちゅう保育園を休んでいるようなときは、振り替えレッスンの希望を聞かずに、始めから返金にさせていただくこともあります。

できるだけ振り替えをしたい!

上のように決めて対応しているけれど、振り替えができず返金になることも多いのが実態。

でも私の思いは、「振り替えをしたい!」です。

収入が減るので返金は避けたい、というのは正直ありますよ。

でも、そういうこととは別に、レッスンが1回飛ぶことの弊害は大きいと思っているからです。

一つは、レッスン計画が変わってしまうということ。

そしてもう一つは、実際にレッスンを受けている子どもたちのヤル気がそがれる、という心配です。

「休みなんだ!ラッキー」とか思っちゃうならまだしも(これはこれで別の対応が必要ですが)、「え~頑張って練習したのを見てほしかったのに~」と思っていたとしたら・・

もう本当に申し訳ない!です。

私のできる最大限のことが「振り替えレッスン」なので、振り替えしたいんです。

これが本音です。

だから私は、みなさんの側の都合でお休みされる場合も、振り替えレッスンをします。

振り替えできなくても返金はしませんし、レッスンの空き時間のみの対応とさせていただくということで、一線は引いていますが。

今だから思う「こうしておけば・・」

実は、こういう事態になってから「こうしておけばよかった」と思っていることが一つあります。

それは、「年間レッスン回数45回はちょっと多かった」ということです。

年度初めに1年間のレッスン予定表を作成しますが、その際、どの曜日も年間45回になるようにところどころにお休みを入れて調整をしています。

その「回数調整の休み」が祝日やお盆、年末年始の休みを除いて、年に4回程度になります。

この「回数調整の休み」は振り替えOKとしていますが、これがもう少し多ければもっと振り替えをしていただきやすかったな、と思うのです。

いつもと同じ曜日時間でレッスンできるので、振り替えしやすいですよね。

私の側の都合、みなさんの側の都合の両方の振り替えができてしまったのではないかな、と。

年間45回のレッスンというのは、教室を始めると決めたときにずいぶん調べてみましたが、多い方だと思います。

ま、子どもが生まれる前は全く問題ありませんでしたので、これから大きくなって体調を崩しても一人で休んでいられるようになれば、また不都合は感じなくなるかもしれません。

2023年現在は、年間42回としています。
振り替えができる人できない人の差があまりに大きくなってしまったため。

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教室規約以外の緊急時対応

ここまで、「子どもが病気になった」といった緊急時に対する、教室内の決め事について書いてきました。

それ以外にはどのようなことができるかをまとめてみたいと思います。

とにかく、体調を崩した子どもを見てくれる場を確保しなければいけません。

それができれば、何とかレッスンに穴をあける必要はなくなります。

ファミリー・サポート・センターに登録

私は、ファミリー・サポート・センターに登録しています。

ファミリー・サポート・センター事業は、乳幼児や小学生等の児童を有する子育て中の労働者や主婦等を会員として、児童の預かりの援助を受けることを希望する者と当該援助を行うことを希望する者との相互援助活動に関する連絡、調整を行う事業。

引用元:厚生労働省「子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)の概要」より

私の住む地域では、町の社会福祉協議会がこの事業を行っています。

社会福祉協議会では出産直後から育児に関する様々な事業が行われていて、それらに参加する中この事業を知り登録することになりました。

私は、出産後1か月半ほどで教室を再開したので、そこから保育園入園までの1年ちょっとの間、ファミリー・サポート・センターから紹介された方に子どもを見てもらって、レッスンを行ってきました。

レッスンが立て続けに入っている曜日だけお願いして、他はなんとか寝かしつけて。

どうしても寝なければ、おんぶしてレッスンをしていました。

(それを、みなさん快く受け入れてくださいました)

まだ教室を始めた初期のころで、生徒数が少なく、日に1回30分のレッスンが1件のみ、という状況が多かったので、なんとかそれで乗り切りました。

ただ、このファミリー・サポート・センター、病児保育はしていません。熱があったり急変の可能性がある場合などは預かってはもらえません。

(地域によっては、病児も見てもらえるファミリー・サポートがあるかもせれませんが。)

なので、保育園に行きだしてからは基本的にはお願いしていません。

「熱はなく元気。でも病院からは休むように言われた(咳だけが激しいとか)」という時に数回お願いしたことはありました。

病児、病後児保育 充実してほしいなぁ

保育園に行くようになったって、今年のように急に熱を出して迎えに行かなくては行けなくなることがあります。

そして、そのまま最低2,3日は休むことになる・・。レッスンはできない・・。

そんな時は、病児保育や病後児保育をお願いする、という方法がありますね。

社会的にもニーズが高まっていますよね。

でも、私の住む地域は、病後児保育は保育園でやっていますが、病児保育はしていません。

また、上に記した「元気になったけれど病院からはまだ休むように言われた」時にファミリー・サポートにお願いしたケースは、病後児保育の対象になると思いますが、利用したことはありません。

というのは、私のニーズに合わないからです。

利用は午後5時まで。土曜日は行っていません。

レッスンは夕方6時まで、そして、土曜日が1番忙しいのに・・・。

これでは利用したくてもできません。

病児保育については、町で議論はされているようですが、まだ実現は遠そうです。

隣の市へ行けば、民間で行っているところがあるようです。

でも、お金かかります・・。私の感覚からするとかなり高い。

利用したいと思いつつ、躊躇しているのが現状です。

そんなわけで、現在利用しているのはファミリー・サポートのみです。

病気の時くらい一緒にいてあげたい、という気持ちはありつつ、そうもいっていられないのがお仕事ママの現状です。

病児保育、病後児保育、もう少し充実するといいなと思います。

2023年現在は、近隣市町村合同で運営されている病児・病後児保育室が、総合病院内にあります。
平日のみですが夕方6時までで、料金はかなり抑えられています。
ただ、1カ所のみで、私の家からは少々遠い・・。
当時からあっても利用したかな・・

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仕事を持つ子育て真っ最中のママはどんな場合も大変です!

お勤めではなく、個人での仕事なら子育て中でもやりやすい、と勧められているものを多く見かけます。

確かに、自分の裁量で時間や仕事量を調整しやすい面はありますが、言うほど仕事しやすいかなぁ・・と私は疑問です。

ピアノ教室運営、という私の仕事を振り返ってみると・・・

生徒は子どもがほとんどなので、レッスンは学校が終わる夕方から。なので、それまでの時間は融通をきかせやすいのは事実です。

子どもが保育園を休んでも、その時間はゆったりと子どもと過ごせます。

でも一方で、レッスン以外の様々な雑務(金銭管理や教材研究、教材作成、書類づくりなどなど)は一切ストップします。

まだ赤ちゃんで、寝ている時間が長かったり、起きていても動き回ることのなかったころは、子どもをあやしながらそうした仕事をこなすことはできました。

でも、少し大きくなってくると目が離せなくなるし、まとわりついてくるので、できません!

熱があるといっても、おとなしく布団に入っているなんてことはしません。

そして、夕方からのレッスンの時間は融通はききません。土曜日は朝から夕方までレッスンが入ります。

仕事としてレッスンを行っている以上、レッスンを受けに来る子どもたちとそのご家族に対して責任があります。

そうそう融通をきいてもらうわけにはいきません。

「子どもが体調を崩した」とレッスン休止のご連絡をすると、「お大事にしてください」「お子さん第一で見てあげてください」など、みなさん温かい言葉をかけてくださいます。

子育てをされてきた方々なので、分かってくださいます。

でも、それに甘えるわけにはいきません。

休みが続いてしまうことは、私自身の信用にかかわります。

こういうことを理由に教室を退会される方がいても、不思議ではないと思っています。

一人で仕事をするということは、仕事を代わってくれる人がいない、ということです。

私のような時間の拘束などのない仕事でも、結局は休み返上で仕事をすることになるのではないですか?

夜子どもが寝てから仕事する。日曜日は夫に頼んで仕事する、とか。

本気で仕事しようと思ったらそうなりますよね。

一人で仕事をするということは、その大変さをずっと抱えていかなければいけないということです。

「自由でいいね~」などという甘いものでは決してありません。

(公開日:2017年11月16日 最終更新日:2023年1月25日)

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