ピアノの練習を生徒が管理 レッスンノート以外の2つの方法

レッスンのこだわり

ピアノ教室では、レッスンノートがよく使われていると思います。

その日のレッスンでやったことを、記録しておくものですね。生徒に持ち帰ってもらって、自宅での練習内容の確認などに使います。

私の教室では、独自に作ったレッスンノートもありますが、それ以外にもやっていることがあります。

今回は、そちらを紹介します。

関連記事レッスンノートについてはこちらの記事でまとめています。

曲の練習状況を管理するスケジュール表~大きい子向け

日々の細かな内容、細かな練習方法などを記録するレッスンノートとは別に、レッスンしている曲のみについて記録するものです。

「スケジュール表」と書きましたが、レッスン内容を記録するのではなく、スケジュールを記録するカレンダーです。

⇩こんなもの。

1つの曲について、いつ始めていつ終わるのか、を書き入れていきます。

「いつ頃には仕上げたい」見通しを持つ

新しい曲に入るときに、始めた日にちのところに題名を書き入れます。そして、仕上げたい日にも題名を入れます。

そして、あと〇日ある、あと〇回レッスンがある、という確認をします。

練習をただダラダラ続けるのではなく、○○頃には仕上げたい、という見通しをもって練習に取り組むことができるのではないか。

そう思って始めました。

毎回のレッスンで見直し

このカレンダー、レッスンのときに毎回持ってきてもらいます。

「今日は〇日だからあと〇回レッスンがあるね。ということは、次のレッスンまでには○○まで弾けるようにならないと間に合わないかも」

といったことを確認します。

そして、そのことを簡単に書き入れておきます。

そうすることで、先の見通しがさらに深まりますね。

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1年の振り返りはこの1枚で

私の教室では年度を1年の区切りとしていて、3月末には1年のまとめを記録するノートも作っています。

そこに、この1年で弾いた曲名を書く項目を設けていますが、この「スケジュール表」1枚をひろげればどんな曲を練習してきたか一目瞭然。

これまでは、レッスンノートを1枚1枚めくっていたので大変・・。ただ調べるだけになっていました。

それが、「スケジュール表」から題名を拾っていくだけに。

しかもカレンダーなわけなので、「この曲は春に弾いたのか・・そういえばあの頃は・・」なんていう付随する記憶もよみがえり、文字通り1年の振り返りができます。

少し大きい子向け

この「スケジュール表」は、少し大きい子向けかなと思います。

特に、レッスンを始めたばかりの子は先の見通しを持つことよりも、日々しっかり練習をする習慣をつけることが大事。

なので、毎回つけるレッスンノートに次回のレッスンまでの日付を入れて練習を促すことをしています。

それに、小さい子は2,3週間先のことを考えるのだって難しかったりしますしね。

なのでこちらは、

ある程度年齢が上で、練習の必要性がわかっていて、月日の流れを俯瞰してとらえられるようになっている子たち向け

ということになります。

また、

1曲を1か月~2か月くらいかけて取り組むくらい、レッスンが進んでいる子向け、

でもありますね。

ということで、全員に使っているものではありません。

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ブロック型カレンダーで発表会までの練習管理~小さい子向け

小さい子には、1か月単位のブロック型カレンダーを使います。発表会前など、曲を仕上げる時期が決まっているときなどにです。

⇩こういうもの。

このカレンダーでいえば、7月24日が発表会当日で、それまでどのくらいあるのかを確認するためのものです。

「当日まで何日あるか」を書き込む

これを渡すと、まず当日までの日数を数えてもらいます。そして数字を書き込みます。

現時点で何日あるのかを分かってもらいたいので、発表会前日を「1」として逆に書いていくことになりますね。そうすると「あと何日」かが見ただけで分かることになります。

そして、レッスンに来る日に〇を打ってもらいます。

たいていは同じ曜日に来ることになるので、縦にずらっと〇を書くことになりますね。

こちらも、発表会まで何回レッスンがあるのか、を把握するためにやっています。

毎回のレッスンで確認

このカレンダーも、レッスンのときに毎回持ってきてもらい、確認をします。

「発表会まであと〇日だね。レッスンは〇回あるよ」

ということです。

そして、「次のレッスンまでには△△できるようにならないとね」ということも話し、カレンダーに書き込みます。

「家で練習するときにもカレンダーを見るんだよ」と話していますが、果たして・・・

でも、レッスンで確認するときは「あと〇日か~」「え~〇日しかないの~~」などなどの声が。

自覚が促されているかな。

関連記事このカレンダーを使う様子をこちらの記事にまとめています。

まとめ 積極的にピアノへ向かってほしいから

ピアノの練習はだれのため?何のため?

それは、レッスンに来ている本人が上手になりたいからするもの。

ならば、受け身ではなく積極的にピアノへ向かってほしいですよね。

ピアノを始めたばかりのころはモチベ―ジョンが高くても、いつまでも維持できるものではありません。

子どもたちだって、日々いろんなことがありますから。いろんなことがある中でのピアノですから。

ピアノのことだけ考えていられるものではない。それが普通。

ということでは、自覚を促すような一工夫が必要かな、と思います。

それに、発達段階を考えても「先々の見通しをもって今動く」なんてことは、なかなか難しいものです。

そうした考えでこんなことをしています。

「ピアノはだれのため?何のためにやってるの?」

続けているうちに、忘れちゃったり分からなくなっちゃったりするもの。

「忘れないでね」と、ちょこちょこと突っついて刺激したいですよね。

(公開日:2017年11月29日 最終更新日:2022年12月22日)

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