『ジュニアクラスの楽典問題集』&『ピアノひけるよ!楽典ワーク』比較!内容は?見やすさ分かりやすさは?

おすすめ楽典ワーク

このブログでご紹介している二つの楽典ワーク『ジュニアクラスの楽典問題集』『ピアノひけるよ!楽典ワーク』

どちらも、楽典の基礎を1冊にまとめた総合的な楽典ワークです。

関連記事『ジュニアクラスの楽典問題集』をこちらの記事で詳しく紹介しています。

関連記事『ピアノひけるよ!楽典ワーク』をこちらの記事で詳しく紹介しています。

内容にほとんど違いがない、となれば、どちらにするか迷うところ・・

ということで、二つを比べてみました。

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『ジュニアクラスの楽典問題集』&『ピアノひけるよ!楽典ワーク』出版元や著者など

中身の比較に入る前に、全体的なことについてまとめます。

出版元はどちらも「ドレミ楽譜出版社」 初版の年は少し違う

『ジュニアクラスの楽典問題集』と『ピアノひけるよ!楽典ワーク』。出版元はどちらもドレミ楽譜出版社です。

子ども向けから大人向けまで、様々なピアノ教本、曲集などを出版している、主だった音楽系出版社のひとつですね。

もちろん、ピアノ以外の楽器の楽譜や音楽関連書籍なども出版しています

参考ドレミ楽譜出版社のサイトです。

https://www.doremi.co.jp/Doremi/ATC01.do

初版の年は少し違い、

  • 『ジュニアクラスの楽典問題集』・・2008年11月
  • 『ピアノひけるよ!楽典ワーク』・・2006年4月

です。

『ジュニアクラスの楽典問題集』は実は改訂版のようです。元の初版は1996年になるようです。

『ピアノひけるよ!楽典ワーク』も改訂版かな‥そのあたりは不明です

位置づけと著者について

単体で出されているものなのか、シリーズ物の一つなのか、について、また、著者についてまとめました。

『ジュニアクラスの楽典問題集』について

ジュニアクラスの楽典問題集

『ジュニアクラスの楽典問題集』は、『やさしいソルフェージュ』という1巻~4巻までのシリーズになっている楽典教材を1冊にまとめたものです。

ただまとめたのではなく、

少し高度にまとめた問題集です。

と本書の紹介文には書かれていますね。

若干内容が難しくなっているのかな?詳しくは分かりません・・

著者は、森本拓郎さんと池田恭子さん。お二人の共著でたくさんのピアノ教本がドレミ楽譜出版社から出されています。

『ピアノひけるよ!楽典ワーク』について

ピアノひけるよ! 楽典ワーク 音楽の知識をしっかりつけよう

『ピアノひけるよ!楽典ワーク』は、子ども向けピアノ導入教材『ピアノひけるよ!』シリーズの中の1冊です。

関連記事『ピアノひけるよ!ジュニア』をこちらの記事で詳しく紹介しています。

『ピアノひけるよ!』は、「ジュニア」全3巻、「シニア」全3巻の計6巻で構成されていますが、この『ピアノひけるよ!楽典ワーク』は、「シニア」の併用教材という位置づけになっています。

著者は橋本晃一さん。『ピアノひけるよ!』シリーズの著者であることはもちろん、大人向けの導入教材『おとなのためのピアノ教本』シリーズの著者でもあります。

関連記事『おとなのためのピアノ教本』についてこちらの記事で詳しく紹介しています。

その他、様々な教本や曲集が出版されていて、ピアノ教育家・作編曲家として有名な方ですね。

関連記事『ジュニアクラスの楽典問題集』をこちらで詳しく紹介しています。

関連記事『ピアノひけるよ!楽典ワーク』をこちらで詳しく紹介しています。

 

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『ジュニアクラスの楽典問題集』&『ピアノひけるよ!楽典ワーク』内容の比較

一番気になるのは、やはり内容だと思います。それについてまとめます。

項目羅列型の『ジュニアクラスの楽典問題集』に対して、大きく5つに分け、その中でさらに細かく項目分けされている『ピアノひけるよ!楽典ワーク』。

目次を一目見て内容が分かりやすいのは、『ピアノひけるよ!楽典ワーク』の方かな

ということで、『ピアノひけるよ!楽典ワーク』を基準に、内容を比較してみます。

内容の大きな流れとしては、どちらも

「楽譜」に関すること⇒「調性」に関すること

となっています。

ということで、まずは「楽譜」に関することから。

「楽譜」に関する内容について

「楽譜」に関する内容とは、つまり、ト音記号ヘ音記号、音符休符、拍子、速度や奏法記号・・などなどについてです。

これについては、二つのワークとも内容に大きな違いはありません。

『ピアノひけるよ!楽典ワーク』は、下記の様に分けてまとめられています。

  • 「パート1 基礎知識」・・五線、音部記号、音符休符、拍子、リズム、連符、臨時記号など
  • 「パート2 用語・記号」・・テンポ、強弱、速度、曲想、奏法などに関する用語や記号

これを元に『ジュニアクラスの楽典問題集』を見てみると・・

シンコペーションや連符などは、奏法や強弱を表す記号の後に出てきていたりします。

少し順番が前後しているということですね。

説明の仕方の違いについて

同じ内容でも、説明の方法が違っているものがあります。そして、『ジュニアクラスの楽典問題集』の方が、説明が詳しかったり、言葉が違っていたりしています。

次の2点は、『ジュニアクラスの楽典問題集』では1項目起こして説明されていますが、『ピアノひけるよ!楽典ワーク』ではそうなっていない、という状況になっています。

  • 「強起と弱起」・・「シンコペーション」の中にあり「強起」のみの説明。
  • 「装飾音と装飾記号」・・「奏法についての用語・記号」の中にまとめて。

装飾音については、長前打音、短前打音、複前打音、中間打音の説明があり、かなり詳しいですね。

また、下記にまとめたように、♯♭についても『ジュニアクラスの楽典問題集』の方が詳しく書かれています。

  • 『ピアノひけるよ!楽典ワーク』・・「臨時記号」の項目で、記号の種類、読み方(英語、日本語、ドイツ語)、効力(1小節内有効など)について
  • 『ジュニアクラスの楽典問題集』・・
    • 「変化記号」の項目で、記号の種類、調号(簡単な説明のみ)、臨時記号(意味と効力の説明)について
    • 「幹音と派生音」の項目で、読み方(ダブル♯ダブル♭まで日本語、ドイツ語、英、米語)、異名同音について

「変化記号」は♯や♭のこと。「幹音と派生音」は、「♯や♭が付いているかいないか」ということです。『ピアノひけるよ!楽典ワーク』には出てこない用語ですね。

「調性」に関する内容について

「調性」に関しても、内容についての大きな違いはないものの、言葉の使い方や説明の仕方は少々違っています。

まずは、『ピアノひけるよ!楽典ワーク』でどのようにまとめられているか、について。

  • 「パート3 音程」・・数え方、全音と半音、長・短・完全音程、増・減音程、白鍵上の音程、臨時記号のついた音程、短・複音程、転回
  • 「パート4 音階」・・長・短音階、3つの短音階、調性、調号、近親調、移調、転調

これに対して『ジュニアクラスの楽典問題集』では、「音程」⇒「音階」という順序は同じですが、以下のような違いがあります。

  • 「音程」の項目で、数え方と共に、旋律音程和声音程、単音程、複音程の説明が一括に。
  • 「音程の名称」の項目で、長・短・完全・増・減音程のすべての説明が表と共に一括説明
  • 「白鍵上の音程」=「幹音どうしの音程」、「臨時記号の付いた音程」=「派生音を含んだ音程」となっている。
  • 協和音程と不協和音程」の項目あり。
  • 「転調」についての説明なし。
  • 全音と半音の説明は「音階」に入ってから
  • 調号の付き方を、嬰種長音階変種長音階という用語で説明されている

「旋律音程」「和声音程」という用語の説明は、『ピアノひけるよ!楽典ワーク』にはありません。

前の項目にも挙げた「幹音」「派生音」が、こちらの項目でも使われます。『ピアノひけるよ!楽典ワーク』では、「臨時記号が付くか付かないか」で説明されています。

「協和音程」「不協和音程」も『ピアノひけるよ!楽典ワーク』には出てきません。

また、『ピアノひけるよ!楽典ワーク』では「長・短・完全音程」と「増音程・減音程」の二つの項目に分けられていますが、『ジュニアクラスの楽典問題集』ではまとめて1ページで説明されています。

『ピアノひけるよ!楽典ワーク』では「全音と半音」についての説明が「音程」の項目で出てきますが、『ジュニアクラスの楽典問題集』では「音階」の項目に入っています。

そのため、『ジュニアクラスの楽典問題集』では「音程の名称」で長・短・完全・増・減音程を説明する中、まず「半音」だけが出てきます。「半音」を元に音程を数える方法になっています。

「調号」では、『ピアノひけるよ!楽典ワーク』では♯系、♭系それぞれ楽譜で示されているのみですが、『ジュニアクラスの楽典問題集』では♯系の調号を「嬰種長音階」、♭系の調号を「変種長音階」で、その意味と共に説明されています。

 

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「和音」に関する内容について

2つのワークどちらも、最後は和音についての項目になっていますが、内容は違っています

『ジュニアクラスの楽典問題集』は「和音」、『ピアノひけるよ!楽典ワーク』の方は「コード・ネーム」となっています。

まずは、『ピアノひけるよ!楽典ワーク』ではどのようになっているかというと・・

  • 「パート5 コード・ネーム」・・
    • コード・ネームとは
    • トライアド(メジャー、マイナー)
    • 白鍵上のドライアド
    • セブンス・コード(メジャー、マイナー、ドミナント)
    • 白鍵上のセブンス・コード
    • 転回形、分数コード

 

『ジュニアクラスの楽典問題集』の内容を見てみると・・

  • 和音の書き方
  • 音階上に作った三和音(主要三和音と副三和音の説明
  • 長三和音、短三和音、増三和音減三和音、四和音(属七の和音)
  • 基本形と転回形

となっています。

内容としては重なっている部分が多いのですが、『ピアノひけるよ!楽典ワーク』はあくまでも「コード・ネーム」。

「コード・ネームとは?」から始まって、書き方、読み方、意味と続きます。

問題も、和音を見てコード・ネームで答える、コード・ネームを見て和音を書き入れる、というものです。

また、「転回形」の項目には「ベース音の指示」という小項目で分数コードも出てきます

ただ、『ジュニアクラスの楽典問題集』にはある、増三和音(オグメント・コード)、減三和音(ディミニッシュ・コード)は『ピアノひけるよ!楽典ワーク』には出てきません

また、「音階上の三和音」つまり「白鍵上のトライアド」の項目はありますが、主要三和音(スリー・コード)についての説明はありません。

スリー・コードが出てこないのは何で‥?

『ピアノひけるよ!楽典ワーク』には、コード・ネーム一覧表が載せられています。

C、C♯(D♭)、D、E♭、E、F、F♯(G♭)、G、A♭、A、B♭、Bを根音とする2つのトライアド(メジャーとマイナー)と3つのセブンス・コード(メジャー、マイナー、ドミナント)です。

関連記事『ジュニアクラスの楽典問題集』をこちらで詳しく紹介しています。

関連記事『ピアノひけるよ!楽典ワーク』をこちらの記事で詳しく紹介しています。

『ジュニアクラスの楽典問題集』&『ピアノひけるよ!楽典ワーク』比較まとめ

二つの楽典総合ワーク『ジュニアクラスの楽典問題集』と『ピアノひけるよ!楽典ワーク』を比べてみました。

内容は、どちらも基本的な事柄が網羅されていて、申し分ないのではないでしょうか。

内容についての大きな違いは、以下の2点かと思います。

  • 『ジュニアクラスの楽典問題集』の方は、『ピアノひけるよ!楽典ワーク』では使われていない用語が使われていたり、説明が詳しかったりしている部分がある
    • 装飾音、変化記号、幹音・派生音、旋律音程・和声音程、協和音程・不協和音程、嬰種長音階・変種長音階、主要三和音・副三和音、増三和音・減三和音
  • 『ピアノひけるよ!楽典ワーク』では、和音については「コード・ネーム」としてまとめられている

変化記号、幹音・派生音については、『ピアノひけるよ!楽典ワーク』では、この用語が使われていないだけで、説明はあります。

装飾音については、項目が設けられていますが『ジュニアクラスの楽典問題集』の方が詳しくなっています。

その他の用語については、説明もありません。

『ピアノひけるよ!楽典ワーク』では、和音については「コード・ネーム」となっていることが大きな特徴ですが、内容は極々基本的なことにとどめられている印象ですね。

その他、見た目の分かりやすさなど紙面の状況としては、以下のような違いがあります。

  • 『ジュニアクラスの楽典問題集』は項目羅列型なのに対し、『ピアノひけるよ!楽典ワーク』は大項目・小項目と細かく分けてまとめられている。
  • 『ピアノひけるよ!楽典ワーク』は、すべてふり仮名付き

見やすい、分かりやすいという点では、『ピアノひけるよ!楽典ワーク』の方がよさそうですね。

全体的な印象としては・・

  • 『ジュニアクラスの楽典問題集』・・専門的な用語も用いながら少し詳しい説明も含まれる
  • 『ピアノひけるよ!楽典ワーク』・・分かりやすくまとめられ、基本の内容を網羅

といったところでしょうか。

『ジュニアクラスの楽典問題集』は小学校高学年~大人、『ピアノひけるよ!楽典ワーク』は小学生向け。

私の印象としては、こんな感じです。

 

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