ピアノ演奏 「曲の構成」を考えて弾いていますか?

スポンサーリンク
ピアノの弾き方・練習法

ピアノで曲を演奏するとき、その曲の「構成」を意識して弾くことはとても大切です。

それを気にせずに弾くと、メリハリのない、だらだらとした印象になってしまいます。

長い曲であればなおさらです。

演奏する自分自身が曲の構成をしっかり理解し、すこし意識的に弾くことで、聴こえる印象がずいぶんと変わります。

今回は、「曲の構成」とはどういうことか、それを意識した弾き方とはどうすればいいのか、をまとめてみようと思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

「曲の構成」って何?

まずは、「曲の構成」って何?ということです。

音楽は、1曲の中に様々な変化があります。ひとつのメロディーだけで終わっている曲はまずないですよね。

例えばこんな変化があります。

  1. 始まりのメロディー
  2. 全く違うメロディー
  3. 再び始まりのメロディー

まずは、曲冒頭から始まるメロディー。そして、それとはまったく違ったメロディーが出てきて、また始まりと同じメロディーになって、曲が終わる。

曲を3つのセクションに分けることができ、1番目と3番目は同じメロディーで、2つ目は全く違うメロディーになっている、という形ですね。

具体的には「きらきら星」や「ぶんぶんぶん」が挙げられると思います。

他には、

  • それぞれ違う二つのメロディーでできている
  • ひとつのメロディーを少しずつ変えて1曲になっている
  • 同じようなメロディーが続いて、最後に全く違うメロディーになって終わる

などなど・・長い曲ではもっと複雑な構成になっているものもありますね。

大事なのは、そうした曲の”つくり”を見つけられるか、ということです。

  • こことここは同じメロディーだな
  • ここから新しいメロディーが始まっているな
  • ここは始めのメロディーを少し変えているな

こういった曲の変化を感じて演奏ができるか、ということです。

「曲の構成」という書き方をしていますが、これは、クラシック音楽でいう「楽式」のことです。
ソナタ形式というのをよく耳にするかもしれませんが、三部形式、とか、ロンド形式、とか、様々なものがありますね。
興味のある人は勉強すると面白いのではないかと思いますが、すべてをきちんと理解しなければ弾けない、ということはありません。
要は、曲全体の流れ、メロディーの変化を感じ、それを意識して演奏しているか、が大事です。

スポンサーリンク

「曲の構成」の把握の仕方

曲の構成を考えて弾く、というけれど、どうすればそれが分かるの?

次に出てくる疑問は、そういうことではないかと思います。

ここで、曲の構成を把握するための方法をまとめてみます。

これは、新しい曲に取り掛かるときの方法にも通じることです。⇩こちらも読んでみてください。

メロディーの区切りを探す

曲の構成の把握は、メロディーの区切りを探す作業ということです。そためには、次のようなことを行います。

  • その曲の楽譜全体をざっと見渡して、次のような変化がないかを探す。
    • 複縦線やリピート記号のあるところ
    • スラーの切れ目
    • 使われている音符や記号の変化

複縦線やリピート記号のあるところというのは、そうしたものはメロディーの区切りの場面で使われやすいということです。

「複縦線」は、小節線が2本になっているものです。小節線はふつう1本ですね。まさに、ここで一区切りです、ということを表しています。

リピート記号もそうですね。ここまで来たら前に戻って繰り返します、ということです。

区切りではないところにリピート記号が書かれることもありますが、例外と考えてよいと思います。

スラーの切れ目も一つの目安になります。

細かくスラーが引かれる曲もあるので、その場合はわかりにくいですが、何小節にもわたって大きくスラーがかかっている場合は、区切りとして考えることができます。

使われている音符や記号の変化というのは、例えば

  • 4分音符が多かったのが、あるところから8分音符ばかりになる
  • ここからスタッカートが増えている
  • 長~いスラーだったのが短いスラーがたくさんになった

といったことです。

こういうことは曲調の変化を表していると考えられ、区切りを探す手掛かりになります。

区切りに印をつける

上のような方法でメロディーの区切りを探したら、その始まりの部分に印をつけます。

A、B、C・・といった具合ですね。①、②、③・・だっていいです。

そうすることで、練習するときに把握しやすいですね。

まずはAのみ弾けるようにしよう、といった具合に練習方法の整理にも使うことができます。

また、AとCは同じメロディーだな、ということが分かるなら、CをAにしておくとわかりやすいです。Aのメロディーを少し変えているな、と考えられるなら「Á」としておくのもいいですね。

そして、例えば・・

A⇒B⇒C⇒A

といった具合に、曲の流れを書いておけるとよいです。これは、

メロディーがA⇒B⇒Cときて、最後にもういちどAのメロディーになって曲が終わる

という意味です。

これがまさしく「曲の構成」ということです。

ただ、楽譜をざっと見ただけでここまで把握するのは、実際には難しいことです。

ホントのところは弾いてみないとわからない・・でも助かるよ!

以上のような方法で区切りを探していきますが、そこが本当に区切りなのかは実際に弾いてみなければわかりません。

意識して練習を進めていくと、だんだんはっきりと見えてくるはずです。そうしたら印を書き直し、上に書いた「A⇒B⇒C⇒A」といった形で曲の構成を把握しておきます。

練習を始める前にある程度目安をつけておくことは、練習を進めていく上で大きな助けになります。

上に書いたような「Aまでを弾けるようにしよう」といった使い方もそうですが、始めから区切りを意識することができ、その曲の表現の仕方にも影響を与えるようになります。

実は、ポピュラー曲の場合は、あらかじめ楽譜に区切りが書かれていることが多いです。
A、B、C・・といった具合ですね。
ポピュラー曲を弾く場合は、まずはそれを探してみるとよいですね。
でも、「Aと同じメロディーだからA」という風には書かれていません。そういう部分は自分で見つけていく必要があります。

スポンサーリンク

「曲の構成」が感じられる演奏とは

次に、「曲の構成」が感じられる演奏をするにはどうすればよいのか、をまとめてみます。

次の3つが聴く人に伝わりやすい方法ではないかと思います。

  • 音の大きさを変える
  • 次の区切りに入るときに少し間を置く
  • 次の区切りに入る前に少しゆっくりにする

音の大きさを変えるというのは、区切りを表す時のまずは基本となる方法です。

音の大きさを変えることで、例えば、同じメロディーが出てきたことをわかるようにする、ということですね。

楽譜(特に初心者用)によっては、ちゃんと強弱記号が書いてあったりします。その意味に気付けなければいけませんが。

フォルテをピアノにしたり、その逆だったり。どのようにすればいいのかは、その曲の雰囲気や流れによって変わります。

ここが、演奏者独自の”表現”の部分ですね。

次の区切りに入るときに少し間を置くというのは、まさしく「ひと区切りつける」という感じです。

まだまだ曲の途中なわけなので、長~く間をあけることはできないですね。

新しい部分が始まりますよ、とわかってもらえる絶妙な”間”。

これは、何度も弾いて、自分の演奏を聴いて、研究が必要です。

次の区切りに入る前に少しゆっくりにするというのは、演奏の速度を少し緩めることで新しい部分に入ることを知らせる、ということですね。

ここまでで一つの区切りです、ということに気付いてもらうわけです。

これも、ゆっくり具合は研究が必要です。

rit.という「だんだんゆっくり」を意味する音楽用語が書かれていない場合は、あまり大げさにすると曲の雰囲気を変えてしまいます。

スポンサーリンク

「曲の構成」を意識した演奏は”表現”に通じる

今回は、「曲の構成」を意識して演奏することの大切さについてまとめてきました。

音楽には始まりと終わりがあり、その間で色々に変化して流れていくものです。

その流れの変化が「曲の構成」ということになり、それがきちんと伝わるように演奏することで、曲をひとつの物語のように聴いてもらうことができます。

その方法として3つのポイントを書きましたが、これは、曲を表現することにも密接にかかわる奥の深いものでもあります。

これだけやれば伝わる、ということではなく、他の様々な方法と組み合わせ、曲全体の雰囲気やその部分の曲の中の位置づけなどによって、方法は違ってきます。

ひとつのきっかけとして、取り組んでみてもらえればと思います。

⇩こちらもぜひ読んでみてください。

0

コメント

タイトルとURLをコピーしました