私が運営するピアノ教室では、クリスマスの時期にはクリスマスの曲に取り組もうと呼びかけています。
私も何か弾こうと思って、以前「グリーンスリーブス」を練習したことがあります。
それにしても・・そもそも「グリーンスリーブス」ってクリスマスソングなの?
クリスマス曲集に入っていた「グリーンスリーブス」
「クリスマスの時期には、クリスマスの曲を弾こうよ」と生徒たちには声をかけておいて、自分は何もしないのはなぁ・・
と思って、私も何か弾こうと考え、「グリーンスリーブス」を選びました。
20年近く前に買ったクリスマス曲集(今は中古品しか販売されていないようです)の中にあった、ジャズアレンジのものです。
他の曲集に入っていた「グリーンスリーブス」より編曲が好みだなと思い、こちらにしました。
「グリーンスリーブス」、有名な曲ですよね。レッスンに来ている子どもたちも知っているんじゃないかな。知らないかなぁ・・
その辺りも、この曲にした決め手だったんだけど。
「グリーンスリーブス」はクリスマスソング?
「グリーンスリーブス」がなんでクリスマス曲集に入っているんだろう・・
選んだものの、そんな思いが・・
もともとこの曲をどのように知ったのかは覚えていませんが(NHKの「みんなのうた」かなぁ)、私の感覚ではクリスマスのイメージではない。
でも、複数のクリスマス曲集に入っています。
ん?と思って、調べてみました。
メロディーを拝借
「グリーンスリーブス」は、もともとイングランドで古くから歌い継がれてきた、伝統的な民謡のようです。
クリスマスキャロルである「What Child Is This(御使いうたいて)」が、「グリーンスリーブス」のメロディーで歌われる、ということだそうです。
クリスマスキャロル『What Child Is This/ 御使いうたいて(みつかいうたいて)』は、グリーンスリーブスのメロディーを用いたクリスマスキャロル。
「世界の民謡・童謡 What Child Is This/ 御使いうたいて(みつかいうたいて)」より
歌詞は、1865年頃にイギリスの詩人ウィリアム・チャタトンディックス(William Chatterton Dix/1837-1898)が発表した詩集『The Manger Throne』から採られている。
どのような経緯でイングランド民謡『グリーンスリーブス』のメロディーが用いられたのか明らかではないが、一説によると、編曲者のJohn Stainer (1840-1901)が最初に用いたのではないかとの説もある。
メロディーは「グリーンスリーブス」だけれど、クリスマスキャロルとしては、正式には「What Child Is This(御使いうたいて)」というんですね。
上に挙げた曲集では「グリーンスリーブス」となっていますが、もう一冊の方は「What Child Is This?」となっていました。
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メロディーだけがひとり歩き・・
この「グリーンスリーブス」のメロディー、クリスマスキャロルだけではなくて、いろいろなところで使われているようです。
「グリーンスリーブス幻想曲」として、オーケストラ曲に。
「吹奏楽のための組曲」という曲の中にも、一部出てくるようです。
映画音楽の挿入曲として使われたり。また、様々な人がカバー曲を出していますね。
ウィーン少年合唱団が、「新年のうた」として全く違う歌詞で歌ったりもしているようです。
日本でも、いろいろな歌詞で歌われているようですね。
参考→「wikipedia グリーンスリーブス」 「wikipedia 御使いうたいて」
「グリーンスリーブス」メロディーをじっくり味わいたい名曲
これだけ多く、様々な使われ方をしているというのは、ひとえにメロディーの素晴らしさでしょうね。
決して複雑なメロディーではない。民謡だと言われれば、あぁそうかも、と思える歌いやすいものですよね。
素朴で、でもだからこそ心に染み入るメロディー。
いい曲ですね。
(公開日:2016年10月11日 最終更新日:2024年8月27日)
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