ここ「音楽室ゆう」があるのは長野県。夏休みが短いです。
8月20日過ぎには2学期が始まります。
2学期は他の学期よりも少し長く、大きな行事もあったりします。「運動会」や「音楽会」ですね。
春に「音楽会」をやる学校は「運動会」。春に「運動会」をやる学校は「音楽会」。
再び始まる学校生活に、すんなり入っていける子もいれば、そうではない子も。
発達障害のある子は、少々その影響を受けやすいように思います。
発達障害のある子にとっての学校行事 ピアノレッスンへも影響が・・
ここ「音楽室ゆう」に一番近い小学校は、2学期に「運動会」があります。
開催時期は9月中旬。学校が始まって一月もありません。
教室には、練習の音がよ~く聞こえます。
聞いている限り結構大変そう・・。連日のように聞こえてくるし、まだやってるの?と思うことも。
普段の授業のカリキュラムを変更して、運動会の練習に充てるんだろうな、ということが想像できます。
気持ちが不安定になったりも
「運動会」に限らず、大きな学校行事を控えていて、それに向けて全体が動いているとき、障碍を持つ子の中には少々不安定になる子もいます。
普段の授業リズムと変わったり全体での活動が増えたり、発達障害のある子の苦手としていることが増えるためだと思います。
うまくそこに乗っていけなくて学校へ行きたがらなくなったり、他の子との違いを如実に感じて必要以上に落ち込んでしまったり。
また、逆にうれしくて楽しみで、気持ちがフワフワ落ち着かなくなったり。
こうした状況は、レッスンの際にも様々な様子が現れます。
レッスンに集中しづらかったり、ピアノを弾きたがらなくなったり、レッスンに来られなくなったり。
このような事になりやすいということを十分に踏まえて、柔軟に対応していかなければいけないと考えています。
学校行事になじめず不安を抱えている場合 発達障害のある子のレッスンは?
少々気持ちが不安定になっていて、テンション低めでピアノを弾きたがらない。
逆に、ハイテンションで落ち着かない。
こんな様子で、どうもレッスンへ向かえない。こんな時は・・
「レッスンをしない」という選択肢も
こんな時は、究極「レッスン」をしない、ということもあります。
例えば、音楽を聴きたがるとか、ピアノ以外の楽器(キーボードや小物楽器)を触りたがる、とか。
ピアノに向かえないようだな、と感じられるときは、無理に向かわせることはせず、本人のしたいことに寄り添うようにしています。
レッスンを休まずに来てくれたんだから、まずはそれでよし。音楽に触れたいという気持ちはあったのではないかな。
そこを大事にして、一緒に音楽で遊ぶような気持ちで過ごしています。
もちろん、弾こうという様子が見られたときはレッスンをしますが、それもあまり無理のないように心がけています。
いつもと変わらない子もいます
障碍があってても、普段の様子と変わらない子も、もちろんいます。
うまくなじむことができたのか、お家や学校の先生のフォローがよいのか。
そうした場合は、こちらも普段通りに接します。
一口に障碍といっても、様子はそれぞれです。
変に気をまわして思い込みで関わるのは、やっぱり違いますね。
発達障害のある子にとって学校生活の変化は要注意
発達障害の特性として、日常とは違った状態にうまくなじめない、ということがあります。
子どもにとって、生活の大半を占める学校での変化は、とても大きなものになりますね。
特に2学期は、期間が少し長く、大小さまざまな行事を控えていたりします。
新年度となる4,5月の時期とともに、ちょっと要注意、と感じています。
「障碍のある子は大きな学校行事を控えていると不安定になりやすい」
こう認識しておくことは必要だと感じています。
でも、そのことを頭に置きつつ、やはりひとりひとりの状況を見極めての対応が大事になりますね。
必要以上に気を遣うことはかえって失礼。必要を感じたときに適度に対応する。
そのためには、ひとりひとりの子について普段からしっかり理解しておくことが必要だな、と感じます。
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