習い事の場所は、送り迎えの必要のない、できるだけ近所であることが望ましいと思います。
それが、長く続ける一つの方法かもしれません。
習い事の送迎ができない なので「お休みします」
私の教室のあるこの場所、はっきりいって田舎です。
区分けされている地域が広い!家と家が遠い!
そして、冬は寒い!雪が積もる!
さらに、山の中腹にある!
子どもが自分の足で通うには、少々大変な状況です。
なので、ほとんど子はご家族に送り迎えをしてもらっています。
中には、学校の帰りに直接来たり、自宅から自転車で来たりする子もいますが。
そうした中、時々あるのが「送り迎えができないのでお休みします」ということ。
お仕事の都合で帰宅が遅くなってしまったり、急きょ他の用事が入ってしまったり。
どれもやむを得ない事情です。
でも・・
レッスンを受ける子どもたち自身の都合ではないところで、レッスンに来られなくなってしまうというのは、なんだかやりきれない気持ちになります。
スポンサーリンク
子どもの意思で始める習い事 近所の自分で通える場所で
世の中には、様々な子ども向けの「習い事」がありますが、必ずやらなくてはいけないものではありません。
親御さんの子育ての方針もありますが、多くの場合、子どもの「やってみたい」という意思で始めるものではないかと思います。
また、それがなければ続けられないですし。
そうしたことから、子ども自身の足で通うことのできる場所にあることが大事なのではないかと思います。
自分がやりたいから行く!それは誰にも邪魔させない!
そんな強い気持ちで自分で通う。
これが理想だなと思います。
私自身はどうだった?自分で通っていました
今から30年以上前の話です。場所はいわゆる「新興住宅地」。
子どものころのピアノの先生は何人か変わりましたが、ずっと自分で通っていました。
歩いて2,3分のところから始まり、バスと電車を乗り継いで行くような場所になり、再び歩いて20分くらいの場所に移り・・・。
親は共働きでしたので、送り迎えのできる状態ではありませんでした。
ピアノは好きでしたので、行くのを苦に感じた覚えはありません。
バスと電車で行っていたところは先生と合わず、唯一行きたくない場所で、何度がさぼりましたが。
そもそも、自分で行くということを疑問に感じたことがなく、当たり前のことでした。
でもそれは、あの時代だから、あの場所だからできたこと。
そうも思います。
時代は変わった 危険がいっぱい
30年前と今では時代が違います。物騒な世の中になりましたね。
日中でも子ども一人だけで歩かせるのはちょっと心配だったりします。
ましてやこの辺りは家と家の間が離れているので、誰の目にも止まらない、という場所は多くあります。
そんなところで何かおきたら!そう考えると怖くなりますね。
そうしたことからも、今の時代、習い事の送り迎えは必要不可欠なことかもしれません。
送り迎えが可能でもできるだけ近い場所で
うちは送り迎えが十分できる。だから習い事を探す地域を広げて・・
と考えることもあるかもしれません。
でも私は、そうだとしてもお家の近所で探す方をお勧めします。
通う距離は、続けるモチベーションを大きく左右するものだと思うからです。
習い始めはモチベーションも高く、距離が遠くて通うのに時間がかかっても苦にならないでしょう。
でも、気持ちが落ち着いてくるとそれがだんだん変わってきます。
習い事は、毎回何か特別なことがあるわけではありません。基本的には同じことの繰り返しです。
楽しいことばかりではありません。継続することで、だんだんと成果が見えてくるものです。
そうした中で、高いモチベーションを維持し続けるのは、なかなか大変なことです。
通うために取られる時間は、大きな負担につながる可能性のかなり高いものだと思います。
私の教室でも、実は長く続いている子たちは近所に住んでいる子が多いです。
車で2,30分かけて来られていたご家庭も複数ありましたが、みなさん続きませんでした。
私の指導の問題もあったかも・・
そうした経験からも、送り迎えが十分可能でも近所に通う方がよい、と考えています。
「ここでなくちゃ!」がはっきりある場合は例外です
それでも例外はあります。
それは、「ここでなくてはならない」というはっきりとした理由がある場合です。
例えば、他では学べないことが学べる、とか、独自の指導法を行っている、とか。
そういうものがあれば、モチベショーンも維持でき、通うことが苦にならず、長く続けることができるでしょう。
私、一時ジャズピアノを習いに行っていたことがあります。
ジャズピアノを基礎からきちんと学びたくて、そうした指導をしているところを探し、車で高速を使っても1時間かかるところへ通っていました。
ジャズっぽい演奏ができればい良い、ということなら近くにもありそうでした。
でも、きちんと学びたかったのでその教室を選びました。
毎週通うというわけにはいきませんでしたが、遠くても苦にならず、レッスンが毎回楽しみでした。
生活状況が変わり続けられなくなってしまいましたが、再開したいとなったら、またその教室を選ぶと思います。
こういうことがあれば、距離やそれにかかる時間は関係ないでしょう。
でも、そこまでを求めないということなら、まず「自宅から近い場所」で探す方がよいと思います。
選んでいただける教室になりたい
こうして書いてきましたが、教室を運営しているものの立場から言えば、遠くからでもたくさんの人に来ていただきたいというのが本音です。
でも、通い続けられないというのなら、来ていただく意味がありません。貴重な時間を、無駄に使わせてしまうことになります。
ピアノは長く続けてこそ成果の出るものです。
そうしたことから、やはり、まずは自宅から近いところで探すのが良いと思います。
それでも、私の教室に「ここだ!」という何かを感じてもらえるのなら、ぜひ来てほしい!
私もそうなるように努力し、選ばれる教室になれるよう精進していきたいですね!
(公開日:2016年8月29日 最終更新日:2024年3月12日)
コメント