ピアノ教室のレッスンノート。
市販のものもあれば、先生手作りのものもありますね。
もちろん、そういったものを使っていない教室もあると思います。
先生の考えによりますね。
私の教室では、私の手作りのレッスンノートを使ってもらっています。
これまで何度か作り直してきていて、まだまだ改善の余地アリと思っていますが、現在のものを紹介します。
また、何のために使うのか、ということもまとめてみようと思います。
自分で書くレッスンノート
私の教室では、私の手作りのレッスンノートを使っています。
でも、教室を始めて2024年4月で15年目ですが、はじめの3年くらいは一部の人にしかレッスンノートを使っていませんでした。
しかも、市販のもの。
その一部の人というのは、保護者の方の付き添いのない生徒です。
保護者の方が付き添われている場合は、レッスンの様子を見ていただいているので何をしているのかはご存知です。
付き添いのない家庭に、レッスンで何をしているのかを知ってもらうためだった、ということですね。
それが、いつからか「違うだろう‥」と思うようになり、今は全員にレッスンノートを使ってもらっています。
そして、「自分自身で書いてもらう」ということを大事にしています。
(まだ字を書けない小さな子は、私が書いています)
レッスンノートなぜ必要?
レッスンノートは何のためのものなのか。
それは、レッスンの記録をつける、ということですよね。
なぜ記録をつけるのか。
それは、レッスンでやっていることを「本人」がしっかりと認識するため。
そう考えています。
「レッスンの記録をつける」ということなら、先生自身がつける記録でいいですよね。
私も一人一人のレッスン日誌をつけて、現状把握と今後の方針立てをしていますが、それだけでいいはずです。
関連記事→「ピアノ講師自身が書く「レッスン記録」についてこちらの記事でまとめています。
生徒一人一人に持たせる意味は、本人にレッスンに対する自覚を持ってほしいからです。
「自分で書く」というのも、そうすることでより認識が深まると思うからです。
スポンサーリンク
レッスンノートの内容は?
私の教室で使っているレッスンノートの内容をご紹介します。
まずは、毎回のレッスンで記入するものについてです。
項目は、以下の4つ。
- レッスンでやったこと
- レッスンで分かったこと、楽しかったこと
- 練習する内容
- 練習して分かったこと
とってもシンプルだと思います。シンプルすぎか・・・
1、「レッスンでやったこと」
ここは、文字通りレッスンでやったことを書きます。
テキストの名前や弾いた曲、ワークブックを使っていればやったページなど。
その他、「音符読みをした」とか、「音楽記号を覚えるゲームをした」とか。
その日のレッスンで何をやったのか、具体的に書きます。
2、「レッスンで分かったこと、楽しかったこと」
こちらは、レッスンの感想といったことでしょうか。
例えば、「○○(曲名)が終わった。ヤッタ~」とか、「××という記号を覚えた。難しかった」とか。
こういったことです。
これはできたね。これはあと一息だね。
こんな感じで、やったことをより細かく確認するといった形です。
そして、ピアノは「楽しいこと」であってほしい!
レッスンでやったことをポジティブに「楽しかった」と捉えてほしいですね。
なので「楽しかったこと」としています。
3、「練習する内容」
こちらは、いわゆる「宿題」のことですね。
例えば、「メトロノーム♩=100で弾く」とか「〇小節まで片手ずつ弾く」とかですね。
前の2つの項目と連動させて書きます。
4、「練習して分かったこと」
ここは、家で練習をしていて考えたことを書いてもらう項目です。
「○○が難しい」とか「××はできるようになった」とか。
そういったことを書いてほしいと思っています。
質問を書いてくれてもいいです。
特になければ、書かなくてもいいですね。
実際は、書いていない場合が多いです。
かといって練習をしていないというわけではなく、自分の口で話してくれることもあります。
また、保護者の方からのコメント欄として使ってくださる場合もあります。
1年間のまとめページもあります
ここまで紹介したレッスンノートは、毎回のレッスンで記入してもらうものです。
これをもとに、1年間のまとめをするページも作っています。
項目は、以下の通りです。
- 演奏した曲
- テキストはどこまで進んだ?
- 来年度演奏したい曲
- 来年度の目標
1年間いったい自分は何をやってきたのか。
それを振り返り、自覚してもらうこと。
そして、来年どうしたいのかを考えてもらうこと。
そのためのページです。
基本的にはレッスン1回を使って、ノートを見返しながら書いてもらいます。
一緒に振り替えることが多いかな。
「演奏した曲」がずら~~っと並んだのを見ると、この1年でいろんなことをやったな~と改めて思いますよね。
本人からも
この曲やったの今年だったっけ!
という声が出たりして、成長した自分を実感できるようです。
来年演奏したい曲や目標については、家で考えてきてもらうことが多いかな。
時々見返して、その時書いた希望をレッスンに取り入れたりします。
とにかく、1年ごとの区切りをきちんとつけたい、という思いで取り組んでもらっています。
まとめ まだまだ改善の余地あり
冒頭にも書きましたが、まだまだ改善の余地は大いにあるものだと思っています。
もう少し項目が細かい方がいいのかな‥とか、書く欄が小さいかな・・とか(A5の大きさです)。
書き方についても、レッスンの終わりにまとめて書くという方法ですが、その都度の方がいいかな、とか。
私の方から「○○をやったよね」と言って書いてもらうことが多く、時間がかかっても自分の言葉で書いてもらうことをした方がいいかな、とか。
まあ、大きな子は、私の言った言葉を自分なりの表現で書きなおしていますが。
何のために、何を大事に書くのか。
そのことを考えながら、もっともっと意味のあるものにしていきたいと思っています。
(公開日:2017年11月24日 最終更新日:2024年6月19日)
コメント