大人向けのピアノテキスト『大人のためのピアノ悠々塾 入門編』から、7曲を選んで弾いてみました。
全17曲掲載されているこの『入門編』。できるだけ全体からバランスよく選ぶようにしました。
『入門編』の曲って、結局どのくらいの難しさなの?
という方に参考になればと思います。
関連記事→『大人のためのピアノ悠々塾 入門編』の楽譜をこちらで詳しく紹介しています。
「きらきら星」
まずは、1番はじめの曲「きらきら星」です。
1曲目から両手奏。
右手は5指固定では弾けません。左手は、ドとソしか出てこないので大丈夫ですね。
右手は、4分音符と2分音符、左手は、全音符と2分音符で動きます。
右手の4分音符での動きや、4分音符、2分音符、全音符の長さの違いをしっかり弾き分けることなどが「point」として記されています。
「家路」
次は、4曲目の「家路」です。
この曲は、途中で左手も右手と同じリズムで動く、というのが特徴ですね。他の部分は4分音符、2分音符です。
テンポがゆっくり(Largo ♩≒52 となっています)というのもあって、少々長いです。
「point」には、付点4分音符+8分音符のタ~ンカのリズムについてや、曲の中盤で左右同じリズムを弾くことがまとめられています。
なお、「タ~ンカ」のリズムは、2曲前の「喜びの歌」と前曲の「ジングル・ベル」ですでに出てきています。
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「ダイアナ」
6番目に掲載されている「ダイアナ」です。
この曲の左はずっと2分音符で動きます。同じ音2つずつで動くので、それほど難しくはないかと。
速度表示はAllegroです。
左手の音の動きと、この曲が初登場で最後に1ヵ所だけ出てくる「タイ」が「point」になっています。
「オーラ・リー」
続いて、9曲目にある「オーラ・リー」です。
右手は主に4分音符で動き、左手は全音符が多いです。
でも、音が飛んでいることが増え、動きが少し激しくなってきたでしょうか。
右手の位置が曲の前半と後半で変わる、ということなどが「point」としてまとめられています。
「ピアノ・ソナタ」
12曲目に登場する「ピアノ・ソナタ」です。
モーツァルト作曲のピアノ・ソナタ第11番の第1楽章の簡単アレンジです。
前の曲は「河は呼んでいる」ですが、それに続いての3/4拍子です。
前曲に引き続いての3/4拍子が1つのテーマだと思います(特に書かれてはいませんが)。
また、「point」として「ここのメロディーは、いちばん高い「ソ」の音に向かってふくらませていくような気持ちで弾きましょう」という記述があり、情感を込めて弾くことも重視されています。
「ユー・アー・マイ・サンシャイン」
14曲目にある「ユー・アー・マイ・サンシャイン」です。
アウフタクトの曲ですね。「point」として記述があります。
この曲には、♯が1ヵ所だけ出てきます。
前曲「エデンの東」に♯と♭が1ヵ所ずつ出てきていますが、『入門編』すべての曲を通して♯♭が出てくるのはこれだけです。
アウフタクトや♯の音の位置などが「point」になっていますが、もう1つ、いろいろな長さの「タイ」についても挙げられています。
「渚のアデリーヌ」
1番最後の17曲目、「渚のアデリーヌ」です。
この曲は、付点8分音符+16分音符のタッカのリズムが出てきます。
これは、2曲前「ハッピー・バースディ・トゥ・ユー」で初登場し、前曲「婚礼の合唱(オペラ「ローエングリン」より)」にも出てきていますね。
後半に、加線が3本付く高い音(中央ドから2オクターブ上のミ)が出てきます。
これを正確に弾くことが「point」の1つになっています。
まとめ 少しずつ難しくなっています
全17曲の最初と最後の曲と、1,2曲の間をあけて全部で7曲を選んでみました。
少しずつ音域が広がり、リズムが難しくなり・・となっていっているのが分かるでしょうか。
本書の「はじめに」には、
入門編では、「両手で弾けるようになる」を目標に、弾きやすいメロデイーとできる限り少ない音で、しかも、その曲の香りを残しつつ、やさしくアレンジしてあります。
それぞれのレパートリーは、カリキュラムに従ってアレンジしてありますので、順を追って練習していただければ効果的ですが、これにこだわらずに、好きな曲を先に練習してもよいでしょう。
1曲が完璧に仕上がらなくても、まずは気に入った曲を体験するといった考え方でチャレンジして欲しいと思います。
『大人のためのピアノ悠々塾 入門編』はじめに より
とあります。
実際の掲載曲は演奏するとこんな感じです。
本書の内容を紹介した記事と併せて、参考にしていただければと思います。
(公開日:2019年1月18日 最終更新日:2024年1月24日)
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