ピアノ教室・音楽療法「音楽室ゆう」

長野県北安曇郡池田町にある、小さな小さな街の個人音楽教室です。
ピアノのレッスンと音楽療法の2本を柱に、レッスンを受けられる方の状況にとことん沿った内容で行うことを大切にしています。
障碍や病気をお持ちの方の出張レッスンも、可能な限り対応しています。

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初見演奏には楽譜の先読み!どうすればいい?

ピアノの練習について
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ピアノを弾くときには、楽譜の先先を読んでいく必要があります。楽器の演奏全般がそうですね。

次に出す音を事前に分かっていないと音楽が止まってしまうからです。

でもこれが結構難しい。初心者の方は特にそうだと思います。

ある程度の経験者でも、先読みがどれだけできているかで初見演奏の力が違ってきます。

私、それほど初見演奏が得意なわけではないですが・・コツのようなものをちょっとまとめてみようと思います。

「楽譜の先を読む」ってどういうこと?何のため?

「楽譜の先を読む」というのは、今弾いているところよりも先の楽譜を見るということですね。(そのまんま・・)

なぜそうする必要があるのか。それは、そうしないと音楽が止まってしまうからです。

今弾いている部分の楽譜を見ている状態では、音楽は止まり止まり。止まらないまでもゆ~っくりにしか流れていかないはず。

次の音の準備ができていない、または遅い、ということなので。

音楽らしく演奏するには楽譜の先読みが必要。常に常にそれを繰り返していくわけです。

そしてそれは、”ブラインドタッチ”でピアノを弾く、ということでもあります。

ピアノの”ブラインドタッチ”についてはこちらの記事をどうぞ→「ピアノの”ブラインドタッチ”できた方が絶対いい!」
ピアノの”ブラインドタッチ”できた方が絶対いい!
鍵盤を見ないでピアノを弾く、つまり「ピアノのブラインドタッチ」の練習法となぜできるようなるといいのかをまとめました。いろんな曲を弾いていきたいと考えているのならぜひ身につけたいことですね。

 

鍵盤を見るのは最小限。楽譜を次々読んでいきながら音を出していく、ということです。

どのくらい先を見るの?

このことがまず疑問となると思いますが、音楽を止めないためには、少なくとも1音先を見ていなければいけませんね。

でもそれでは全然足りません。

実際音楽家はどれほど先を見ているかというと、場合にもよりますが、だいたい1小節くらい先といわれています。

「見ている」というか、1小節くらいをまとめて把握する、覚えてしまう、ということです。

引用:『ピアニストの脳を科学する』P.104より

このことは後でもう少し詳しく書きます。

 

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楽譜の先読みをするために大事なこと

楽譜の先読みをするのに必要なこと、どうすればいいのか、をまとめてみます。

まず弾く前にやらなければいけないこと、弾くときにやること、に分けて書きます。

弾く前にやらなければいけないこと~楽譜全体の把握

実際に弾く前に、いくつか確認することがあります。

それは・・

  • 拍子
  • 調
  • 曲の長さ
  • 音符の状況

 

これらは、先読みするということ以前に、新しい曲に入るときには確かめておくべきことですね。

実際に弾くとなった時、これらを事前に分かって弾くのと分からないで弾くのとではずいぶん初段階での出来栄えが違います。

〈拍子〉これがわかっていなければそもそも演奏ができません。無意識にでも拍子記号は見ているかもしれませんね。

〈調〉この曲を構成している音を事前に把握しておくということですね。臨時記号に気づきやすくなりますし、どこらへんに出てくるのかも弾く前にざっと確認しておくといいですね。

〈曲の長さ〉リピートの確認もし、曲の構成をある程度把握します。ここから新しいメロディーだから要注意といった注意配分もできます。

〈音符の状況〉使われている音符の種類で曲の速さやリズムの状況を見ます。音の高低も見て、指づかいのイメージも持っておきます。曲の雰囲気もイメージできますね。

こういったことを、事前にざっと楽譜を見てつかんでおきます。

これがどれだけ正確にできるかで、どこまで先を読むのかといった先読みのイメージを持ちやすいように思います。

私の場合、「やってみなけりゃわかんないよ」とサッサと弾き始めてしまうことが多く(性格か・・)それじゃあダメなんでしょうね。

弾くときにやること~まとまりで読む

それでは実際に先先と読んでいきながら弾き始めるわけですが、その時、どう楽譜を読んでいくのか。

それは、ひとつひとつの「まとまりごとに把握していく」ことです。

つまり、1音1音をバラバラに読んでいくのではなく、音をまとまりとしてとらえて1度に読んでいくわけです。

この「まとまりごとに読む」ということ、文章に例えられることが多いですが、私もその通りだと思います。

音読するときを考えると、実際に声に出すとき文章としてすらすらと言っていけますよね。

それは、書かれている文字を1つずつ把握しているのではなくて、短くても単語、長ければ句読点までを一気に理解しているからですね。

楽譜もそのように読んでいくということです。

「まとまり」ってどういうこと?

音楽は、ただランダムに音が並んでいるのではなくて一定の法則のあるまとまりで連なっています。

例えばこんなこと⇩

引用:ヤマハミュージックメディア『初見演奏練習書 7級』より

印をつけたところ、同じリズムが繰り返されていますよね。これが「まとまり」。

短くても1小節ずつ、もう少し長く赤丸の範囲ぐらいをひとまとまりととらえて、一瞬で読んでしまいます。

そして、2小節ごとで同じリズムが繰り返されている、ということを、初めのまとまりを見たときに把握してしまう。

音楽には、こうしたメロディーの流れやリズムの法則があるので、それを、弾く前にざっと楽譜を見る段階で知っておくことが大事です。

2段目まではこんなリズムの繰り返しか・・3段目からはこんなリズムになるのね・・という感じ。

そうすると、先読みがずいぶん楽になると思います。あとは音をきちんと把握すればいいので。

まあ、おんなじリズムだと思ったらビミョーに違うということもあるのが音楽なので、気をつけなければいけませんが。

そして、次の段も「ファ・ミ・レ」とバラバラに読んでいくのではなく、「4分音符3つでファミレ」とまとめてとらえる。

できれば次の小節の2分音符ドまで入れて「ファミレド―」と読めてしまった方がいいですね。

で、ドは2分音符なのでもう1拍あるということまですぐに目が行くといいですね、というか行かなければいけないです。

右だけを見てきましたが、左も同じです。

「付点2分+2分」で1小節半。次残りの4分と再び「付点2分+2分」と残りの4分。

これで4小節ですね。

そして、次の段までスラーが伸びていることも忘れずに。スラーの切れ目までが大きなまとまりです。

楽譜を「まとまりで読む」ことについては、こんな記事も書いています→「楽譜の読み方は文章を読むように ”まとまり”を意識して音を読むことの大切さ」
楽譜の読み方は文章を読むように ”まとまり”を意識して音を読むことの大切さ
始めたばかりの曲は、なかなかスラスラとは弾けません。 その曲自体をまだよくわかっていないので、音符を順に追いながら弾く、ということになりがちです。 でも、これって効率が悪いように思います。 アルペジオの続く曲が大変・・とにかく...

 

先読みして弾くことは”ブラインドタッチ”で弾くこと

前にも書きましたが、先読みして弾くということは、結局”ブラインドタッチ”で弾くということです。

今弾いているところより先を読んでいくわけなので、いちいち手を見られません。

音楽を止めない、先へ先へ進めていくためにするので、いちいち手を見ている時間はないんです。

”ブラインドタッチ”をできてこそ、先読みをする意味があります。

なので、楽譜を見て弾く”ブラインドタッチ”の練習は、そのまま先読みの練習になります。

(指の鍵盤感覚を養うことのみが目的で楽譜を使わない場合はちょっと違いますが。)

先読みして”ブラインドタッチ”で弾くこと。これができるとピアノの練習はとても楽になります。

思い入れを持って、気持ちを込めてピアノを弾く、ということにもっと没頭できるようになります。

初心者であっても、ぜひ練習をして身につけてほしいと思います。

 

 

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