ピアノを弾くときに小指が立つ!立たないようにする練習法

ピアノの弾き方・練習法

レッスンに来ている生徒で、ピアノを弾くときに、どうしても小指が立ってしまう子がいます。

小指以外の指で弾いているときに、小指だけが飛びぬけて上へあがってしまうんですね。

これって結局、小指に余計な力が入ってしまっているということ。ピアノを弾くうえではやっぱりマイナスです。

小指が立たないようにするにはどうすればいいのか。原因と対策を考えてみました。

スポンサーリンク

ピアノを弾くとき”小指が立つ”ってどういう状態?

ピアノを弾く人は、”小指が立つ”といわれるだけでピンとくる人も多いかと思いますが、ちょっと確認します。

こんな⇩感じ。

これ、私の手です。今小指が立ってしまわないよう練習中の子は、特に左手がそうなりやすいので、左手で作ってみました。

小指以外の指で弾いているとき、つまり、小指を使っていないときにこのように上へ上がってしまうんですね。

”小指が立つ”のはダメ?

この状態、小指に力が入っていますよね。力を入れないと上がりません。

これ、ピアノを弾くうえでは余分な力です。ピアノを弾くのに、こんなに上へ上げる必要はありませんから。

余計な力が入っているということは、疲れやすいということにつながります。

何とかこの力を緩めたいものですね。

それと、「弾く」ということを考えても、効率が悪いです。

小指がこれだけ上がっていると、鍵盤までの距離は、当然長くなります。鍵盤間近に指がある場合よりも大きく動かさなければいけなくなります。

速いパッセージを弾くときなどは、特に、鍵盤近くに指を置いておいた方が弾きやすいですよね。

また、高い位置から降ろさなければいけない方が、動きが大きくなる分、指のコントロールはしにくいようにも思います。

こうしたことからも、やはり、小指は立たせない方がいいですね。

 

スポンサーリンク

 

ピアノを弾くとき”小指が立つ”原因は何?

小指が立ってしまう原因は、いったい何なのか。

おそらく次のようなことではないかと思います。

  • 手全体が小指側へ傾いている
  • 手全体に力が入っている

 

他にもあるかもせれませんが、小指が立ってしまって修正中の生徒の状況を見ていると、この2つが考えられるように思います。

手全体が小指側へ傾いている

1つ目は、「手全体が小指側へ傾いている」ということです。

手全体が小指側へ傾いていたら、小指は上げざるを得ません。小指では弾かないにもかかわらず鍵盤を触ってしまうので。

また、小指側へ傾いている場合、小指以外の指も、指の付け根の関節がへこんでいる可能性があります。そうなりやすいのではないかと思います。

これは、ピアノを弾く手の形としては、良いものではありませんよね。

手のひらと鍵盤は並行になっているのが理想の形です。手のひらは少し弧を描いているので、完全に平行というわけではありませんが。

関連記事ピアノを弾くときの基本の手の形と動かし方をまとめてみました。

手全体に力が入っている

もう1つは、「手全体に力が入っている」ということです。小指だけではなく、ということですね。

指を動かす筋肉は、指1本につき1つというわけではありません。

大きく分けて、親指と、それ以外の指、の2つです。

参考MAXBODY「指の筋肉の構造と指の鍛え方」

指の筋肉の構造と指の鍛え方
身体の様々な部位の筋肉を強くしたい、健康の為、体力をつけたい、ボディメイクの為、あるいは仕事柄の為、人それぞれの理由で筋トレに励んでいると思います。 ここでは、…

ということは、小指を上へ上げるために筋肉を使うと、他の指にも影響を与える、ということになります。

実際、小指が立つのを修正中の子の手の様子を見ていると、小指以外の指も固く、指先だけをちょこちょこ動かすような弾き方になっています。

動きがどうもぎこちない、柔らかい感じが無いんです。

手全体が固い感じなんですね。

 

スポンサーリンク

 

ピアノを弾くときに小指を立たせないようにするには・・

これが原因では・・ということを見てきたところで、では、小指を立たせないようにするにはどうすればいいのか、ということを考えていきたいと思います。

  • 手の小指側への傾きを修正する
  • 手全体に入っているとみられる力を緩める
  • 指を下へ動かすことを意識する

 

ポイントはこの3つかと思います。

手の小指側への傾きを修正

1つは、小指が立つ原因の1つと考えられる「手の小指側への傾き」を修正することです。

先にも書いたように、鍵盤と手のひらが平行になっているのが良い状態です。なので、端的に言えば、親指側へ傾ければいいわけです。

でも、手首だけを回して親指側へ動かしてはいけません。それは、腕から手にかけての位置関係が不自然になり、腕に違和感を感じるはずです。

ではどのようにすればいいかというと、肩から肘にかけてを外側へ動かすようにします。

そうすると、どこにも違和感を感じることなく、傾きを直すことができます。

詳しくは、やはりこちら⇩を。

 

手全体の力を緩める

小指が立ってしまうのは小指だけの問題ではなく、手全体に余分な力が入ってしまっていることが考えられます。

なので、手全体の力を緩めることも必要です。

これには、手の形を整え、弾くために必要な力のみを使って弾く、ということを意識的に繰り返すことかな、と思います。

上がってしまう小指をおろし、上がらないようにして弾く。そして、他の指にも力を入れすぎないようにする。

これを、意識的に繰り返していく、ということしかないように思います。

意識しながらやっていくことで、脳がその状態を覚え、動かせるようになっていきます。

はじめは、とても弾きづらいと思います。音が出ないということもあるかもしれません。

すぐにはできるようにならないと思います。繰り返し、繰り返し、考えながら、が大事です。

指を下へ動かすことを意識

小指が「上へあがってしまう」のだから、「下へ下げる」ことを意識することも大切です。

そもそも、ピアノは指を上げて弾くものではありません。指の付け根の関節をへこませないように弾くのが基本です。

小指も同じ。

手の形を整えたら、腕から手首にかけてでその形を保つように支え、指を下へ下げて弾いていきます。

小指が上がらないようにするには、その意識を持って弾くことも必要だと思います。

関連記事指を下へ下げる弾き方について書いています。

 

スポンサーリンク

 

NHK『チコちゃんに叱られる』で”小指ピーン”が取り上げられていた!

先日、NHKのバラエティ番組『チコちゃんに叱られる』で、小指が上がることについて取り上げられていました。

テーマは「カラオケでマイクを持つと小指がピーンとなるのはなぜ?」。

これって、ピアノを弾くときに小指が上がるというのと関係あるのでは?と考え、じっくりと観てみました。

番組での結論は「人間はそーっとモノをつまもうとすると小指がピーンとなってしまう生き物だから」ということ。

どういうことかというと・・・

小指を上げることで力を弱めている

番組内での説明は、こういうことでした。

  • 人間の物を持つ時の手の動きは主に「握る」と「つまむ」
  • 「握る」方が「つまむ」ことより大きい力を必要とする
  • 「握る」も「つまむ」も前腕の手のひら側にある「屈筋(浅指屈筋、深指屈筋)」を使うが「つまむ」場合はそれほど大きな力は必要ない
  • そのため、「つまむ」時には前腕の手の甲の側にある「伸筋(総指伸筋)」を同時に使って小指を伸ばすようにして屈筋の力を弱めている

 

で、マイクを持つ時小指が立つ人は、「つまむようにそーっとマイクを持っている」という結論でした。

小指には「小指伸筋」がある

指を動かす筋肉は、大きく分けて親指とそれ以外の2つ、と上に書きましたが、小指だけを動かす独立した伸筋「小指伸筋」がある、ということも説明されていました。

これは、総指伸筋の補助的な役割をするもののようで、生まれつき無い人もいるとか。

そうした人は、小指が立ちにくいということでした。

必要以上に力を弱めようとしている??

こうしたことから考えると・・

ピアノを弾くときに小指が立ってしまうのは、必要以上に力を弱めようとしている、ということでしょうか・・?

つまむようなイメージでピアノを弾こうとしているのかもしれません。

そう考えて小指が立ってしまう生徒のことを思い浮かべると、分かるような気がします。

下へ下げるのではなく、指だけで、それこそつまみ上げるように弾いているような、そんなイメージがあります。

結局は力を入れて小指を立てている

ピアノを弾く動作は「握る」や「つまむ」とは少し違うように思うので、直接的に関係づけることはできないかもしれません。

また、番組内で、小指が立つという状態についてのメカニズムは明確には分かっていない、との専門家の方の説明もありました。

でも、小指を立たせるためには、やはり、そのための力を使っている、というのは確かなようです。

無意識とはいえ、屈筋に力を入れるから”小指ピーン”になるわけなので。

というところでは、やはり、ピアノを弾くのには必要ない力、ということになるのではないかと思います。

伸筋の力を弱め、いつ出番が来てもいいように鍵盤近くに待機させておくだけの力を使って、小指を持ち上げておくようにすることが大事ではないかと思います。

 

スポンサーリンク

 

ピアノを弾くとき小指が立たないようにするために・・ハノンのような単純練習がよいかも

最後に具体的な練習法を。

手指の形、指の動き、力の入れ具合、など、基本の動かし方を身につけるには、ハノンのような単純練習が良いように思います。

強弱だとか、指づかいだとか、フレーズだとか・・そういったことをほとんど考える必要がなく、ただただ単純作業が続きます。

そうすることで、基本的なことが考えられます。

力を入れすぎず楽に弾き続けるためには、どのような弾き方をすればいいのか。

そのことだけを考えて弾いていきます。

レッスンでは、ハノンを簡単にした教材を使って、まさにそのようにやってもらっています。

曲を弾く中で練習するということもできるとは思いますが、私としては、この方法をおすすめしたいと思います。

関連記事ハノンの練習法をまとめています。

関連記事『ハノン』を簡単にアレンジした楽譜を紹介しています。

 

スポンサーリンク

 

日常生活でも小指が立ってる?

ピアノを弾くときに小指が立ってしまう人は、もしかしたら、日常生活の中でもそうなっているかもしれません。

コップを持つ時、カラオケでマイクを持つ時、電話の受話器を持つ時・・

とにかく何かを持つ時、そうなりがちなのかもしれません。

上にも書いたように、ピアノを弾くこととはちょっと違い、直接的には関係ないかもしれませんが、一度見直してみるのもよいかもしれません。

とにかく、ピアノを弾くときには小指は立たない方がいい。

それは余分な力を使っているということで、効率の悪い弾き方につながるので。

いろいろと書いてみましたので、参考にしていただければと思います。

 

 

関連記事

ピアノを弾くときの基本の手の形と動かし方をまとめました。

ピアノを弾くとき指がスムーズに動かない?手の形と基本の動かし方を解説
ピアノを弾くときの手の形と基本的な指の動かし方についてまとめました。脱力ばかりを意識せず、最低限の力を使って形を保つ必要があります。指くぐりなどさらに複雑に動かすときはまた別に注意する部分がありますが、やはり基本は大事ですね。

指を下へ下げる弾き方について書いています。

【ピアノの弾き方】指を速く動かすために「手の形」を見直そう!
指を速くスムーズに動かすために大事なことをピアノを弾くときの手の形から考えてみました。基本の手の形を整えつつ指だけを自由に動かせるように腕で手をしっかり支えることが大切です。指はあくまでも自由にさせておくことが重要です。

ハノンの練習法をまとめました。

ピアノ教材『ハノン』の練習で大事なのはこれ!ただ弾くだけではダメなんです
『ハノン』の練習で大事にすべきポイントをまとめました。弾いているときの手の形、音の状態などチェックすべきことを書いています。自分の出している音をしっかりと聴きながら弾くことがとても大切です。ただただ惰性で弾いていては意味はありません。

『ハノン』を簡単にアレンジした楽譜を紹介しています。

『ハノン』の簡単アレンジ楽譜おすすめの2冊+人気の1冊をご紹介
本家『ハノン』を元に簡単にアレンジした楽譜『毎日の練習12か月』の1と『おとなのハノン』の2冊をご紹介します。どちらも実際にレッスンで使用していて”本家”に入る前にまずこちらから始めています。もう一つおまけの1冊も紹介。合ったものを見つけられるといいですね。

 

このカテゴリーの人気記事

「左右別々」が必要なピアノ 手がつられないように弾く練習法
ピアノ教材『ハノン』の練習法 いつからやる?その効果は?そもそも必要?
ピアノの練習キーボードでもできる?できる事とできない事まとめ
ピアノを弾くときには爪を短くしなければいけない3つの理由
ピアノを弾くときに小指が立つ!立たないようにする練習法

 

コメント

関連コンテンツ

タイトルとURLをコピーしました