ピアノ教室・音楽療法「音楽室ゆう」

長野県北安曇郡池田町にある、小さな小さな街の個人音楽教室です。
ピアノのレッスンと音楽療法の2本を柱に、レッスンを受けられる方の状況にとことん沿った内容で行うことを大切にしています。
障碍や病気をお持ちの方の出張レッスンも、可能な限り対応しています。

どうぞよろしくお願いいたします。

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発達障害を持つ子のピアノレッスン 大切にしていること

レッスンのこだわり
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ピアノ教室であるここ「音楽室ゆう」には、発達障害を持つ子が複数通ってきてくれています。

2018年6月現在で4人。

長く続けている子もいれば始めたばかりの子も。小学生から高校生までいます。

レッスン上の悩みの尽きない子もいれば、ごくごく一般的なレッスンをしている子もいれば・・いろいろです。

そんな、発達障害を持つ子のピアノのレッスンで、私自身が大切にしていることを書いてみようと思います。

「発達障害」といってもそれぞれ 障碍の違いと共に性格の違いも見極めて

「発達障害」と一口に言っても、症状のあらわれ方は様々です。

それに加えて、その子一人一人が個性を持っています。

「この子は発達障害児だ」とひとくくりにしないことが、まずは最も大切なことだと考えています。

発達障害の種類は?同じ障害名でも一人一人違う だから・・

発達障害は、主に以下の3つの種類があります。

  • 広汎性発達障害(自閉症やアスペルガー症候群など)
  • 注意欠陥/多動性障害(AD/HD)
  • 学習障害(LD)

「音楽室ゆう」には、現在、広汎性発達障害を持つ子と、AD/HDを持つ子がいます。

それぞれの障碍の特徴を持ちつつも、現れ方の度合いは様々です。

同じ障害名がついていても、それぞれ違うんです。

そして、性格の違いもあります。

一人として同じ子はいない、ということを肝に銘じておかなければいけないと思っています。

その上で、言葉の選び方、話しかけ方、課題の提示の仕方、レッスン内容の進め方などに細心の注意を払って、レッスンを行うように心掛けています。

例えば・・

  • 「今から〇〇をやります」など、言葉を最小限にして明確に伝える。
  • 言葉で伝えるより、実際にやって見せる。
  • 本人が弾いているときに横から口を出さない。
  • しっかり顔を見て、「あなたに伝えている」ということを分かりやすくする。

などなどなど・・・

これらのどれもをしているわけではなく、ひとりひとりによって違います。

横から口を出しても全く問題ない子もいますし、しっかり顔を見なくても自分に話していると分かる子もいます。

本当にそれぞれだと感じています。

「二次障害」に十分注意して

発達障害を持つ子にかかわる場合、十分に配慮しなければならないのが「二次障害」だと考えています。

発達障害の「二次障害」について

…理解不足により、否定的な評価や叱責等の不適切な対応が積み重なると否定的な自己イメージをもったり自尊心が低下したりする
…そのことによって、情緒の不安定、反抗的な行動、深刻な不適応 …の状態等を招くことがある

引用元:発達障害教育情報センター研修講義「二次障害」の理解と対応 より

何気ない一言が深く傷つけてしまうことも!

発達障害を持つ子たちは、定型発達の子たちが当たり前のようにできることがとても難しいことであったりします。

なので、「何でこんなことができない?」「えっ?これそんなに難しい?」などの言葉は絶対に使わないよう注意しています。

また、「そんなにダラダラしてるからできないんだよ」「もっと集中しなさい!じゃないとできないよ」などの言葉も。

しっかりと姿勢を保つことが難しかったり、集中しづらかったりすることそのものが、障碍の特徴である場合も多いです。

自分自身でどうにかなるものでないことを否定的にみられることが重なると、「二次障害」に結びついてしまう。

軽い気持ちで言った一言が、ものすごくその子を傷つけることになる場合がある。

言葉の使い方ひとつも、とっても大事にしなければいけないと思っています。

自信のない子が多い・・

発達障害を持つ子は、自分に自信のない子が多いように思います。

「えっ⁉こんなことで?」と思うようなことに落ち込んでしまって、レッスンが進まなくなってしまった経験が何度かあります。

思いもよらないことに傷ついてしまうんです。

それは、自分の感覚では計り知れないことだったりします。

それだけ心に受けてきた傷が深い、ということだと思います。

子どもの心に深く寄り添うことのできる洞察力が必要だと思います。

信頼関係を得られるようにすることが大事 そしてそれはとても時間がかかることも

発達障害の特に広汎性発達障害とAD/HDは、コミュニケーションに課題を抱えている場合が多くありますね。

なので、初めて会う相手にはとても警戒心が強いと感じています。

こちらは何とかかかわりを持ちたくて、いろいろと話しかけたりしますが、だんだん背を向けられてしまう。

私がやってみようと声をかけたこととは違うことをされてしまったり。

初めての場所、初めての相手に慣れるまでにとても時間がかかる、ということも障碍の特徴の一つです。

なので、初めはコミュニケーションがうまくいかないのは当たり前だと思っています。

でも、コミュニケーションが成立しないと、なかなかレッスンが難しいのも事実。

そうしたことから、まず私を信頼してもらうことを目的において、「ピアノを学ぶ」ということはひとまず置いておいて、ということは往々にしてあります。

それが半年に及ぶことだってざらにあることです。

でも、信頼してもらって「この人のいうことならやってみようかな」と思って自ら動くようになれば、レッスンはきちんと成立します。

それに、そうでなければ、ただやらされているだけ、になってしまいます。

まずは私を信用してもらうこと。これも大切にしていることの一つです。

障碍を持っていても「ピアノを弾きたい」は当たり前

「障碍を持つ子がレッスンに来ている」と話すと、驚かれることがあります。

福祉関係者にも、そのような反応をされたことがありました。

でも、定型発達の子がピアノを習いたいと思うのと同じように、当たり前のことだと思います。

「音楽室ゆう」に来ている発達障害を持つ子は、みんなはっきりと「ピアノが弾けるようになりたい」「上手になりたい」と言います。

ピアノはとっても身近な楽器です。音楽が好きなら、弾けるようになりたいと思うのは必然ですよね。

そのことをきちんと受け止めて、「弾けるようになる」レッスンをしていかなければと思っています。

 

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