やさしいメロディーに癒されて・・『キャサリン・ロリン ピアノの叙情詩』

曲集

キャサリン・ロリンといえば『ビーニー動物園』

なんて私なんかは思ってしまいますが、この『ピアノの叙情詩』は、打って変わってなんともやさしく包み込むようなメロディー満載の曲集です。

曲調としてはポピュラーっぽいかな。

『ビーニー動物園』は、全曲動物がモチーフの、楽しくかわいらしい子ども初心者向けの曲集。

『ピアノの叙情詩』は、すこし弾けるようになった人向けの、大人な感じの曲集です。

難易度はブルグミュラーくらいでしょうか。

『ビーニー動物園』で育った子が中学生くらいになって、ちょっと大人っぽいのはどう?なんて勧めてみるのもいいかも。

すっかり大人になった方が、しっとりと弾くのもステキです!

お手元にぜひどうぞ!

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『ピアノの叙情詩』どんな曲集?

キャサリンロリン ピアノの叙情詩

まずは、『ピアノの叙情詩』の基本情報です。

作曲は、上にも書いた通りキャサリン・ロリンさん。

アメリカでピアノテキストの執筆やレッスン向けの曲の作曲、ワークショップ講師などをしている、いわゆる教育作曲家ということになるかと思います。

ギロックに見いだされたお弟子さんでもありますね。

私は自分の教室のレッスンで使うことが多いので、『ビーニー動物園』をまず思い浮かべますが、他にもいくつかの曲集が日本でも出版されています。

参考全音楽譜出版社のキャサリン・ロリンによる楽譜

チェック『ビーニー動物園』をこちらで詳しく紹介しています。

娘に捧ぐ、そしてギロックに捧ぐ

全部で16曲が収録されていますが、曲のテーマは、愛娘サマー、そして師であるギロックです。それぞれに捧げるという形で作曲されています。

ギロックを日本に紹介した安田裕子さんによる前書きに、以下のようにあります。

この曲集は、アメリカの作曲家キャサリン・ロリンの”Lyric Moments”Expressive Solos for Intermediate Pianists Book1とBook2を一冊にまとめたものです。Book1は、ロリンの愛娘サマーに捧げられており、Book2はロリンの師であり友人でもあった、ウィリアム・ギロック(1917~1993)に捧げられています。

『キャサリン・ロリン ピアノの叙情詩』「キャサリン・ロリンとウィリアム・ギロック」より

小さな娘を残して、ワークショップ講師として長く家を離れている間に娘を思って作られた曲がBook1。そして、亡くなったギロックを懐かしく思って作曲したものがBook2だということです。

娘の誕生はギロックが亡くなる直前だったとのことで、二つの出来事が印象深く結びついているのかもしれませんね。

楽譜には、どの曲がbook1なのかBook2なのかは書かれていません。でも、タイトルに娘の名”サマー”が入っているものがあるので、その曲はサマーに捧げられたものなのでしょうね。

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『ピアノの叙情詩』曲目紹介

それでは、『ピアノの叙情詩』の曲目を紹介します。

タイトルと、曲の長さを表にまとめました。

タイトル曲の長さ
1心のスペシャル・プレイス4ページ
2スィート・メモリーズ2ページ(Codaあり)
3サマーの夢3ページ
4やさしさにつつまれて3ページ
5あなたへの歌2ページ
6サマーのノクターン3ページ
7子もり歌と夢の国3ページ
8サマーを思う2ページ(Codaあり)
9ときめき4ページ
10空想2ページ(Codaあり)
11ほんとうの喜び4ページ
12愛のテーマ2ページ(Codaあり)
13悲歌4ページ
14大草原のような愛2ページ(Codaあり)
15すてきな気もち3ページ
16初めての悲しみ1ページ

どのタイトルもとても情緒的ですよね。やさしくやわらかい感じが伝わるかと思います。

曲の長さは、最後の曲のみ1ページに収まっていますが、あとは2~4ページ。Codaのあるものもあるので、だいたいみんな同じくらいの長さかなと思います。

楽譜の状況

楽譜がどんな様子かもまとめます。

1ページはほとんどが4段で収まっています(ごく一部で5段)。左の伴奏はアルペジオが多く、そのせいか、1段の小節数は2~4小節ですね。

見た感じ横に広~く見えます。見やすいですね。ゆったりと流れていくような曲のイメージそのままです。そういうことは楽譜からも感じることができますね。

全曲でペダルを使うようになっています。

演奏のポイント

上に引用した前書きの最後に、演奏の注意点のような内容があります。

この本にはたくさんの速度変化の言葉が出てきます。あまりに多くて、その通りに弾くのは難しいと思われるほどですが、叙情的な曲を弾くときは”間”の取り方が必要不可欠なのです。

(中略)

指示通りに弾くのはもちろん大切ですが、機械的な”間”を作り出すのではなく、多くの曲を経験することにより、自分の心から湧き出てくる”間”を身につけていただきたいと思います。

『キャサリン・ロリン ピアノの叙情詩』「キャサリン・ロリンとウィリアム・ギロック」より

楽譜を見ていくと、accel.、rit.、そしてa tempoがよく出てきます。

こういう記号に注意して、メロディーをよく歌い、”間”を感じて(効果的に使って)演奏することを大切にしてほしいということですね。

感情を込めて弾くことの良い練習になるかもしれません。

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『ピアノの叙情詩』自分で弾いて自分の癒しに

実はこの楽譜とても人気のある曲集で、16曲すべてがYouTubeに上がっています。

どれも大人の方がしっとりと弾かれていますね。

どの曲もやさしく包み込むような雰囲気で、弾いている自分自身が癒される感じ。

曲の世界にどっぷりとつかって、じっくりと味わいながら弾いてみてはいかがでしょうか。

お勧めです。

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