ピアノの練習、上手に休憩取ってますか?がむしゃら練習は効果なし!

ピアノの弾き方・練習法

ピアノの練習をしていて、どうもうまく弾けなくて「や~めた」といったんピアノから離れた後、しばらくして再び弾いてみると、結構うまくいく、なんて経験はありませんか?

普段の子どもたちのレッスンでも、なかなか弾けるようにならないので、いったん別のことをしてからもう一度弾いてもらうと、スラ~っと弾けちゃった、ということあります。

ピアノは、ひたすらひたすら弾き続ければ弾けるようになる、というものでもありません。

ま、弾けるようにななるかもしれませんが、そもそも体も頭も疲れるし。

途中で休憩を入れる、というのは経験上からもとっても大事なことのように感じます。

そんなことから、休憩の重要性と取り方についてまとめてみました。

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休憩は何のため?

何かを継続して続ける必要のある時、間に休憩をはさむことはとても大切ですよね。

経験上から、誰もがそれを感じていると思います。

長時間の運転、とか、仕事とか。趣味に没頭していたって「ちょっと休憩」なんてことはありますよね。

継続して続けるには集中が必要だし、でも、人は何時間も集中し続けることはできないし。

使い続けている「体」と、フル回転させているであろう「頭」を休ませなければいけませんよね。

ピアノの練習では何を休ませる?

休憩をさせる部分は、大きく分けると「体」と「頭」かと思います。

その比重は、それぞれの”継続させていること”の内容によると思いますが。

例えば、重労働であれば、「頭」より「体」を休ませることの方が大事。デスクワークであれば、「頭」ということになるでしょうか。

では、ピアノの練習の場合はどうなるのでしょう。

「体」と「頭」を使うピアノ

ピアノは座って演奏します。主に使う体の部分は手、指ということになりますね。

と一見思いますが、まあまあ体、使ってます。ピアノは手、指だけで演奏するものではありません!

関連記事ピアノを弾くときの消費カロリーを調べました。

体重55㎏くらいの人が1時間ピアノを弾いて、約86Kcalの消費、ということです。

そして「頭」も使っています。「ピアノは脳トレになる」なんて言われて久しいですし、実際、ピアノの演奏は脳をフル回転して行うことのようです。

参考ピアノを弾くために必要となる事柄と脳との関係が詳しくまとめられています。

第2回:ピアノを演奏する時って、脳のどこが働いているの? | ピティナ調査・研究

こうしてみると、「体」「頭」双方を使っていることが分かりますね。

でも、やっぱり、どんな練習をしているのか、でどちらを休ませるのか、が違ってくるように思います。

 

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”指練習”なら「体」”曲練習”なら「頭」

練習内容によって休ませる重要度が変わる、その分け方は、

”指練習”なら「体」”曲練習”なら「頭」

となるのかな、と思います。

少々単純な分け方かもしれませんが・・

”指練習”で使うのは・・?

例えば、”指練習”の代表格『ハノン』をやっていた場合・・

使っているであろう脳部位は

  • 弾こうとする実行機能・・前頭前野
  • 鍵盤の位置や距離などの空間認知・・頭頂葉背側経路
  • 体の各所への指令を出す巧緻運動・・前頭葉運動野

ということになるかと思います。

参考ピティナ調査・研究 ピアノって本当にいいの?第2回「ピアノを演奏する時って、脳のどこが働いているの?」

指を細かく、正確に動かせるようになることが第一の目的で、いってみれば単純作業の繰り返し。

「頭」よりも「体」の動かし方が重要。休憩の重要度は「体」の方が高いかもしれません。

”曲練習”で使うのは・・?

一方の”曲練習”。使っているであろう脳部位は以下のようになります。

  • 楽譜を見る・・後頭葉視覚野
  • 見た情報を蓄える・・側頭頭頂部、前頭前野
  • 弾こうとする実行機能・・前頭前野
  • 鍵盤の位置や距離などの空間認知・・頭頂葉背側経路
  • 体の各所への指令を出す巧緻運動・・前頭葉運動野
  • 弾いた音を聴く・・聴覚野
  • 弾いた音が何の音かを理解・・言語野(ウェルニッケ野、ブローカ野)

参考ピティナ調査・研究 ピアノって本当にいいの?第2回「ピアノを演奏する時って、脳のどこが働いているの?」

曲練習は「楽譜を見る」こと、そして、実際に出した音と照らし合わせて確かめながら弾いていくことがとても重要になってきます。

なので、真ん中の3つ(「弾こうとする実行機能」「鍵盤の距離や位置などの空間認知」「体の各所への指令を出す巧緻運動」)は同じですが、他に4つの機能が加わります。

この+4つの機能、『ハノン』を弾いているときだってやっていることではありますが、”曲練習”程の重要度は無いのではないかと・・。なので、”指練習”にはあえて入れませんでした。

ということでは、”曲練習”の方が、脳をフル回転させて働かせているということになるかと思います。

当然、「頭」の休憩が重要になりますね。

 

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休憩で大事なのは・・何をする?いつする?

休憩の大事さは分かった。でも、どんな休憩をしたらいいのか・・。

その辺を考えてみようと思います。

完全にシャットダウンした方がいい

まずは、休憩では何をしたらいいのか、ということです。

効果的な休憩をするには、今までしていたことと全く関係のないことをする、というのが、とても大事なようです。

でも、案外、休憩のつもりでやっていたことがちっとも休憩になっていなかった、ということはありがちです。

以下は、オフィスワーカーに対する調査ですが、休憩時に何をしていた人が勤務終了後の疲労を感じにくいかというと・・

ぼーっとしたりストレッチをしたり、同僚とおしゃべりをしたり

ということでした。

逆に、最も疲労を感じた休憩内容は、

新聞を読んだりメールチェックをしたり

ということだったとのこと。

仕事と直接関係ないことでも、仕事と同じような状況になってしまった、ということのようです。

自分では楽しんでいたり、意味のある休憩をしたと満足していたとしても、実際は休まっていなかったということですね。

また、職場から完全に離れる、ということも休憩の効果が高いようです。

上に、休憩時に同僚とおしゃべりをしていた人の方が、新聞を読むなりしていた人より休憩の効果があったと書きました。

でも、それよりもさらに、仕事と全く関連の無いことをしていた人の方が、休憩の効果が高かったという調査もあるようです。

同僚は、結局は仕事関係者です。そこからも離れてしまった方がいい、ということですね。

参考life hacker「科学が語る、本当に効果がある休憩のとり方」

こまめな休憩が効果を上げる

また、休憩はこまめに取った方がよいようです。

これは、中学生の英単語の学習法についての調査ですが、「1時間通して学習」するよりも、「15分学習+7分休憩を3回」、という学習方法の方が効果が高かったということです。

参考朝日新聞DIGITAL「勉強時間は短い方が好成績?」

また、「ポモドーロ・テクニック」という、仕事や勉強などを「25分続けて5分休憩する」と効果的、というものもあります。

25分というと、やはりそれほど長い時間ではありませんよね。やることをはっきりさせ、その時間しっかり集中して行う、ということが大事なようです。

参考ニューズウィーク日本版「ポモドーロ・テクニック:世界が実践する時間管理術はこうして生まれた」

 

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ピアノの練習 効果的な休憩の取り方

ここまで、休憩の大切さ、どのような取り方がいいのか、を見てきました。

これを、ピアノの練習における休憩に置き換えてみます。

”指練習”での休憩

まずは、”指練習”の際の休憩について。

「頭」よりも「体」を使う割合の方が多い”指練習”。単純作業のくり返しでもありますし、あまり長い時間やり続けるのはなかなか大変です。

『ハノン』なら『ハノン』を1曲やったら、少し休憩、がいいのではないでしょうか。

その代わり、弾いている間はしっかり集中!他のことを考えない!

上に挙げた「ポモドーロ・テクニック」を紹介したサイトにも書かれていますが、やる内容は具体的であることが大切なようです。

やっている途中に他の考えが浮かんでしまうのであれば、内容が適切ではないと考えた方がよさそうです。

メトロノームにきっちり合わせることなのか、リズムを正確に弾くことなのか・・

何の練習をするのか、をはっきりさせるということですね。

関連記事ハノンの練習法についてこちらの記事にまとめています。

そして、休憩時間は、体をリラックスさせることを行うとよいですね。

椅子から立ち上がって腕や体の力を緩めてみるとか、ストレッチをするとか、といったことが良いのではないでしょうか。

”曲練習”での休憩

「体」ではなく、「頭」をフル回転させているであろう”曲練習”。

こちらはそれこそ、全く関係のないことをする、ということが重要になるのではないかと思います。

休憩をするときには、楽譜を見ない、だけではなく、別の部屋へ行くなどしてピアノを見ない、くらいしてもいいかもしれません。

ユーチューブなどで練習している曲を聴いてみる、などしたくなりますが、しない!

というか、これは練習の一環と考えた方がよいでしょうね。

ピアノを弾く、だけが練習ではない、ということです。

休憩の頻度ですが、これは、部分練習をしているのか、通し練習をしているのか、ということとも関係があるように思います。

部分練習なら、4,5回弾いたらちょっと休憩。

通し練習なら、1,2回弾いたらちょっと休憩。

という感じでどうでしょうか。

やはり、何をやろうとしているのか、をはっきりと具体的にきめて行うことが大事だと思います。

音の間違いを正しているのか、指づかいを修正しているのか・・

一曲止まらずに弾きとおすことなのか、曲を通して弾くその流れの中で苦手な部分を弾くことなのか・・

集中して練習するために必要なことですね。

関連記事部分練習の方法について、こちらの記事にまとめています。

 

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適度な休憩で効果的なピアノ練習を!休憩は悪いことじゃない

今回は、ピアノの練習をする上での休憩の重要さを考えてみました。

最近は、あまり根性論的なことは言われなくなり、休憩の必要性も認識されてきていますよね。

がむしゃらにやればいいってもんじゃない、というのは経験上からも分かりますし。

ここまで、日ごろ自分の感じていたことや調べてみたことを元にまとめてみましたが、こういうことって、やっぱり個人差があると思います。

集中できる時間も、リラックスできる内容も。

書かれていることは、ある程度の目安、参考程度に考えて、参考にさせてもらったリンク先もぜひ読んでいただいて、自分なりの方法を見つけてもらえればと思います。

 

 

関連記事ピアノを弾く際の消費カロリーを調べました。

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ハノンの練習法についてこちらの記事にまとめています。

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