ピアノ教室・音楽療法「音楽室ゆう」のご案内

レッスンで新しい曲に取り掛かるときまずすることは、楽譜を「見る」そして両手で弾く

ピアノの練習について
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年末にかけて、クリスマスの曲に取り組んできた「音楽室ゆう」の子どもたち。

新年に入り、ほとんどの子が新しい曲に取り掛かっています。

新しい曲は、つまり、楽譜を初めて見る曲ということ。

まず何からするか。それをまとめてみます。

楽譜の「頭」を見る

まずは、楽譜の頭を見ます。題名のすぐ下、楽譜の先頭の部分です。

そこを見れば、この曲のだいたいのイメージがつきます。

確認するのは、次の3つ。

  • 拍子
  • 調
  • 速度表示

この曲何拍子?

まずは「拍子」。これが分からなければ弾けません。

子どもたち、すぐに「4分の3拍子」など答えることができます。答えは書いてありますし。

でも、「4分の3拍子って結局何拍子?」と訊くと「う~~ん?」となることが多い。

たいていは、考えつつ正しく答えられますが、悩むようなことではないよね。

この二つ、案外キチンと結びついていないのだなぁ‥と思います。

♯や♭はいくつ付いてる?

もう一つは「調」。調号(と、曲の最後のコード)を見て答えてもらいます。

なかなか難しい部分ではありますし、学習が進んでいなくて、答えられないことも多いです。

でも、とっても大事なことなので、毎回根気よく一つ一つ説明。

この調の音階も弾いてもらいます。

Allegroってどんな意味?

そして「速度表示」。AndanteやAllegroなどです。「♩=108」といった書き方の場合もありますね。

言葉で書かれている場合は、意味を確認。数字の場合は、メトロノームで鳴らしてみます。

一番はやっぱり「題名」

上の3つを確認すると、例えば「ト長調の音でできている、3拍子の、結構速い曲なんだな」といったことが分かります。

実際に弾くという行為にとって必要な3つ。でももう一つ、曲の雰囲気を知るために必要なことがあります。

それが「題名」。「楽譜の頭を見る」って、曲の一番の頭は題名です。

「どんな感じの曲か」という、具体的に曲のイメージを膨らませるためにはきちんと読んでおくことが必要ですよね。

この曲のつくりはどうなってる?

ここまで確認して、初めて楽譜の中身を見ていきます。

この曲のつくり、つまり構成を確認します。

メロディーの区切りは?

まずは、メロディーの区切りになっている部分はどこなのかを探してもらいます。

具体的には、

  • 複縦線やリピート記号の付いているところ
  • スラーの切れ目
  • 使われている音符や記号の変化

こうしたことを目安に、見つけてもらいます。

「スラーの切れ目」や「使われている音符や記号の変化」は、ある程度総合的な視点で楽譜を見ないと、区切りを見つけることはできないと思います。

でも、案外見つけられるな、という印象です。

「ここまでは長~いスラーだけど、ここからは短くなってる」

といったことプラス、

「スタッカートが増えた」

という複数の変化を総合して、「ここが切れ目」と判断している、という感じです。

「区切り」を基に構成を確認

「区切り」を見つけられたら、区切りごとにⒶⒷといった具合いに分けていきます。

そして、

ⒷはⒶとは違ったメロディーということだよね

ⓒは、Ⓐと同じメロディーだね

などということを確認します。

と同時に、それぞれの区切りの特徴も見ていきます。

Ⓐは、長~いスラーがつながっているね。ということは、横に流れるようなゆったりした感じかな?

Ⓑは、付点のリズムが多くてスタッカートいっぱいだから、ぴょんぴょん跳ねるような楽しい雰囲気かな?

といった調子です。

そうしたことを考え、この曲全体の雰囲気を想像していきます。

さぁ、弾いてみよう!

ここまでやって、初めて実際に弾いていきます。

ひとまずⒶのまとまりのみ。

初めから両手で弾いてもらいます。スラーやスタッカートといった記号にもちゃんと目を向けて。

片手練習は両手で弾いてから

まず右手だけ弾いて、弾けるようになったら左手を弾いて、それもできるようになったら両手で弾く。

こういった方法はとりません。とにかくまず両手で弾いてもらいます。

もちろん、つっかえつっかえです。たった8小節くらいが、ものすごくかかったりします。

でも、頑張ってもらいます。私も、終わるまで根気よく待ちます。

その理由はふたつ。

  • 音の響きを感じてもらうこと
  • 初見で弾く癖をつけてほしい

ピアノ曲は、両手で弾く音でできています。なので、初めから聴こえるべき音をすべて弾いて、どんな響きなのかを知ってほしい、ということです。

それから、片手ずつ練習していくのは、曲を仕上げていくうえで効率が悪い。

初めから、音符はもちろん様々な記号など、楽譜から得られる情報をすべて読み取って音にしていこうとする癖をつけてほしい、と思っています。

けっこう大変なことです。

子どもたちにしてみれば、片手ずつやりたいと思っているかもしれないし、家で練習するときは、そうしてしまっているかもしれない。

レッスンではしません。とにかくまず両手で弾く。そのあと、片手ずつの練習に入ります。

障碍を持つ子の中には、多くの情報を結び付けて捉えることが難しい場合もあります。

そのようなときは、まずは片手ずつ、という形で行います。臨機応変に対応しています。

慣れれば一瞬のこと

新しい曲に入った時の取り組み方は、以上のようなものです。

「これは何拍子?」「これは何調?」と一つ一つ確認していくので、時間がかかります。

でも、当たり前のこととして慣れてしまえば、実は一瞬で終わること。

サッサッサッ、と確認して、すぐ弾き始めていけます。

「音楽室ゆう」の子どもたちは、そうなるまでにもう少し時間がかかりそうですが・・

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