ピアノ教室・音楽療法「音楽室ゆう」のご案内

「好きな曲弾きたい」に応えたい!でも譲れないことも・・

レッスン風景
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テキストの曲ではない「好きな曲」を弾きたいという生徒、いますよね。

学校でやっている合唱曲だったり(伴奏者ではなくても)、お気に入りのJ-popだったり。

はたまた、今の力じゃとても無理!という曲だったりすることもあります。

好きな曲があってそれを弾いてみたい、という気持ちはとってもいいこと。うれしいこと。

でも・・いや、ちょっと待ってくれ、と思う気持ちも一方であります。

そんな時どうしているのかを、ちょっとまとめてみたいと思います。

「好きな曲弾きたい」には応えたい

ここ「音楽室ゆう」では、「やりたい曲があれば言ってね」と生徒たちに伝えています。

なので、やりたい曲の希望が出れば、基本的にはそれに応えます。

これまで何人もいました。今もいます。

学校でみんなで歌っている合唱曲や音楽会で演奏する曲、お気に入りのJ-pop、まだ導入期なのにブルグミュラーの曲ということも。

これまでダメ!と言ったことはなかったです。

やりたい曲があるのはステキなこと

「やりたい曲がある」というのはとってもいいこと、ステキなことだと思います。

普段から音楽が好きで聴いているからこそそういう気持ちが湧き出るのでしょうし、ピアノを習っていれば「自分で弾いてみたい」と思うのはごく自然なことだと思います。

「練習のための曲」ではなくて「好きだから弾く曲」。この方が楽しいに決まっていますしね。

だから、普段あまりお家で練習をしない子もすご~くしてきたりする。レッスンに来るたびに上手になっていてびっくりすることも。

レッスン中の集中度合いも違います。

苦手なところの部分練習、何度弾いてもうまくいかないなんてことも、好きな曲だと結構弾けてしまったり。あの曲より難しいと思うんだけど・・ということ、あります。

何度言っても直らない指づかいを、こういう時は一生懸命直そうとしたり、すぐ直ってしまったり。

レッスンの曲よりずっと長い曲を、楽し気にしっかり弾きとおしたり。

「好きな曲」の威力はすごい!と思います。

上達もします

普段よりも集中し、普段より難しくても弾けてしまう。

やるべきこともしっかりやろうとし、できてしまう。

というところでは、けっこう上達に結び付いている、という実感です。

テキストの曲に戻った時、「あの時のあんな部分だって弾けたんだからこれも大丈夫だよ」と言えるし、本人もそう思えます。

「大好きなあの曲を弾けた!」ということは、ピアノを弾く自信にもつながっているようです。

こちらの側としても、このくらいの難しさでも弾けるんだ、と、真の実力を知る機会にもなりますね。

今後のこの子に対する選曲基準の見直しになりますし、レッスンの進め方を考え直す機会にもなります。

「好きな曲弾きたい」で気を付けていること

「やりたい曲がある」といわれた時、上に書いてきたように基本的には「いいよ」としています。でも、譲れないと思っていることもあります。

まとめると、以下の3つかなと思います。

  • テクニックのテキストは続ける
  • あくまでも練習の一環
  • 「好きな曲」ばかりにはならないように

テクニックのテキストは続ける

一般的なピアノのレッスンは、テクニック系のテキスト+メソード系テキスト+曲集の3冊くらいを使って進めていくかなと思います。

ここ「音楽室ゆう」では、テクニック系テキスト+曲集+ソルフェージュということが多いです。(ある程度進んだらメソード系を曲集に代えます)

この中のテクニック系テキストとソルフェージュは、そのまま続けるということです。

「好きな曲」だけにならないようにするということですね。

「好きな曲」だけにしてしまうと、とにかく弾ければいい(形になればいい)、になってしまいがち。基礎を忘れてしまうんですよね。

様々な音形を経験し、テンポに合わせてしっかりと指を動かすこと。

「好きな曲」をステキに弾くためにも必要なことのはずなので、外さないようにしています。

ソルフェージュも同様。

上の3つの「曲集」の部分を「好きな曲」にする、ということですね。

あくまでも練習の一環

もう一つは、あくまでも練習の一環として弾くということです。

好きな曲ということはつまり知っている曲だということで、なんとなくノリで弾いていってしまうこともあります。

でもそれはダメ。

きちんと音やリズムが読めているか、など、しっかり見極めて進めていかなければと思っています。

練習用の曲ではないので指づかいが書かれていなかったりもしますが、こちらで示してそのように弾いてもらいます。

この曲のどこが好きでどんなふうに弾きたいのかを語ってもらって、そのためにどうするかも具体的に考えていったりします。

とにかく、「弾けてよかったね」だけで終わらせないようにしたいと思っています。

この曲を弾くことで何を得るか、今後にどうつなげるか、を常に考えながらレッスンするように心がけています。

好きな曲ばかりにならないように

「好きな曲」が終わったらまた次の「好きな曲」が出てくることもあります。そんな時は、いったんテキストに戻ってもらいます。

テキストは、今の状態にあった基礎を抑える曲なので、しばらくテキストを続け、それでもまだやりたいというのであればやろう、ということです。

場合によっては並行させることもあります。

しばらく間を置くと、「好きな曲」が「好きだった曲」になり、まあいいや・・になることもありますね。

好きな曲ばかりになると、曲に偏りが出たり、技術的にも似たようなものになったり、実力以上のものを求められて無理して弾くことになったり・・

やっぱりいろいろと弊害を感じます。

なので、好きな曲ばかり何曲も続ける、ということはないようにしています。

「テキストだけで進めたい」が本音

冒頭に、「やりたい曲があったら言ってね、と伝えている」と書きました。

テキストの曲だけがすべてではないし、やりたい曲があるというのは自然なことだと思うし、生徒の本音を聞きたい、という思いからです。

でも、誰でも彼でも積極的に言っているわけではありません。あまりに従順で言われたことしかやらないという子に特に伝えている、という感じです。

あえて言わなくても「これやりたい」と言ってくる子は言ってきます。

ピアノの先生の立場から言えば「テキストを順番に進めていきたい」というのが本当のところです。特にレッスンを始めたばかりのころは。

一歩一歩着実に弾く力を身につけていってほしい。それが将来様々な音楽を、自分の力で演奏していけることにつながると考えているので。

でも子どもたちに「将来を見通して今を考える」なんてなかなか難しいことです。子どもは基本的に「今」を生きているので。

なので、「今」楽しいことをやりたいんですよね。それも分かるし、それが何が何でもダメ!なことでもない。

「今」が楽しい!ということは将来を生きる力になるから。

大人だから分かる、見えることと、子どもだからこその思い。このバランスをうまくとっていくことかな、と思います。

難しいですけどね。

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